先日ここすみだトリフォニーホールで聴いたのは、市馬一門会みたいな寄席であった。
今度は芸協に代わって、笑福亭鶴光一門。
面白い企画である。落語は前座以外みな一門なので、今回はより一門純度が高い。
昨日までとびとびに、「マナー悪い客に腹を立てない方法」を検討していた。
さっそく今日、試練が。
当日券窓口で、お年寄りの男性が購入していた。2番目に私が並ぶ。さらにもうひとり。
購入を終えたのにこのじいさん、この寄席はどこでやってるのかといった質問を始める。
さすがにこれはいけないと思い、「並んでるんですけど!」と声を掛けたのだが、じじいは無視。もしくはまるで聞こえてないのか。
そして依然、質問を続ける。満足したのか、後ろを振り返ったりせず去っていった。
職員さんだけピりつかせてしまった。
並んでるのが私一人だったら、我慢すると思う。
これが、後ろにひとり並んだことで、私にも責任が発生してしまうと思うのだ。
まあ、どっちにしてもいつまでも怒り続けるもんではない。
国立演芸場寄席、だいたい空いてるのだけども、当日券の割り当てはごく少ない。
これは会場がどこでもそう。
| 平林 | 枝ぴょん |
| 動物園 | 茶光 |
| 七度狐 | 羽光 |
| おせつときょうた | |
| 青菜 | 里光 |
| (仲入り) | |
| 紀州 | 希光 |
| 大安売り | 和光 |
| 味千代 | |
| ラーメン屋 | 鶴光 |
新作が出なくてびっくり。羽光師がやらなくても、希光、茶光のどちらかは掛けて不思議ないが。
だから鶴光師は、芸協新作のラーメン屋なのかもしれない。
鶴光師のラーメン屋は、ブログ始める前に国立演芸場の仲入りで聴いた覚えがある。それ以来。
ちょっと眠い。開演前に寝ようと思ったのだけども、寝られなかった。どこかで寝てしまうことは確実。
前座は元気な桂枝ぴょんさん。
2か月で3回遭遇。たぶん新記録だと思います。
前回市川で聴いたのと同じ、平林。続けて同じ噺だが面白い。
「いいんだよ、アニイも読めねえんだから」以外にもうひとつ無筆の小噺が増えていた。
「羽織を七に置いたよ」。七は質ではなくて、七夕のたな。
今回も、「なんでひとつ忘れてよっつ覚えられるんだ! この噺無理がある」というメタはウケてました。
高いテンションにも、こっちが慣れてきた。
今後、どこで(やや)落ち着いた芸風にしていくのか、そんな先の心配をしてしまう。
「ひらりん」を教えてくれるのはラーメン屋の中国人だが、これ「へいりん」と読んだほうが自然な気がする。
わざわざ変えて欲しいわけじゃないけど。
おもちゃのチャチャチャの出囃子で、笑福亭茶光さん。見台はなし。
この日は、一門でちづ光さんだけ番組にいない。
茶光さんは最近、全国若手落語家選手権を優勝したそうでおめでとうございます。
「平日の昼間にお集まりいただいてありがとうございます。平日の昼間にね…お仕事はなにを」
あとで、「そんなんどうでもいいんですけどね」と付け加えてたからいいのだけど、最近ヒルハラを本当に見かけなくなっていたところなので、やや残念。
まあ、演者にも極力腹を立てないようにしよう。
今日は一門会です。弟子が大体出ます。
私も弟子入りしたので噺家になれまして。
浅草演芸ホールで出待ちして、師匠に弟子入り志願した話。
世の中には2年も通って弟子になれなかった人がいる。そんな話も聞いていた。
必死で師匠にお願いした。
「師匠、弟子にしてください」
「ええよ」
わずか2秒で弟子入り成功。
思わず、え、ほんまですかと答えてしまう。
改めて深々と頭を下げたら、師匠ははるか向こうのほうに歩いていってしまっていた。
そこから動物園。
つながりがあるのかないのかわからないが、昨年動物園を聴いた際も、マクラはこれだった。
おなじみの演目なのでちょっと油断してうとうと。
半分寝ながらだが、やはり面白い。
低い血圧なので朝が弱い男。10時から仕事が始まり、賄いが出て、頭を使わず力も使わず、昼寝してもよくて、午後4時には終わり、日給1万円の仕事があれば行きます。
ほたら移動動物園に行って、トラになれ。
賄いも出る。生肉が。
生肉はちょっと。
大丈夫や、ユッケにしてもらうさかい。
このくだりは、前回はなかった気がする。
パンのくだりは、うろ覚えだが喉からファスナー開けて食ってしまうのだったか。
上方落語でよく聴くサゲは、「安心せえ、園長の前田です」な気がする。前田は枝雀の本名。
そうではなくて、「安心せえ、わしも1万円で雇われた」である。
場所も田舎だし、どこから来ているのだろう。
続きます。