まだひとつしか出していないのだが、神田連雀亭ワンコイン寄席は実に楽しいものだった。
芸協ファン大満足。
さて今度は、落語協会前々会長の会へ。
市馬師が500円で聴けるなら、蕨ぐらい行く。
蕨という街自体は、私はまあまあ知っている。
当日券があるのは、朝イチで電話して確かめていた。
秋葉原から京浜東北線で蕨へ。
西口に久しぶりに降りたが、駅前にタワマン建設中にもかかわらず、それと裏腹な寂れた雰囲気。
タワマンに住民が来ても、その食欲を満たす施設がないではないか。タワマンの下部にできるのかな。
結局松のや(カリー食堂)でカレーを食べて腹ごしらえ。
駅から歩いていく。10分ぐらい。
蕨市民会館は700人以上収容できるかなり広いホールで、これだけ入ってれば当日券があっても不思議ではない。
最初に蕨市長が出てきて挨拶。よくこういうのあるよな。
市長、スピーチ上手い。
蕨市民にとどまらず、他の地域からも多数起こしいただきましてありがとうございます。ようこそ蕨へ。
蕨は日本一面積の狭い市であり、人口密度日本一です。中山道の宿場町として栄えた歴史があります。
日本で初めて成人式を開いた市でもあります。
ワンコイン寄席も14回目となりました。ついに、柳亭市馬師匠にお越しいただきました。もう皆さん、ご存じの重鎮で、落語協会の会長もお務めになりました。
ここ以外にも、駅前のくるるホールでは古今亭志ん輔師匠によく独演会を開いていただいています。
また、地域ごとにも会を開催し、塚越では柳家三之助師匠にいつも起こしいただいています。
最近では浪曲の玉川太福師匠にも来ていただきました。
市長、やたらと芸人に「先生」を付けていた。先生付けるのは講談師と色物さんだけですがね。
人口密度と成人式は、蕨アピールの定番。まあ、言ったら他にないんだが。
鳩ケ谷市が川口に吸収されても、蕨市民は誇り高く独立を保っている。
| 藪医者 | 市助 |
| 花筏 | 市馬 |
| (仲入り) | |
| 寝床 | 市馬 |
時計を修理に出してて持ってない。Google Mapのタイムラインによると、1時間50分やっていたみたい。
枠は1時間なのにまたずいぶんサービスしたものだ。ありがたい。
挨拶が終わると、前座の市助さんが出てくる。
今日は師匠直伝であろう、藪医者。
市助さんはもう、上手いのはわかっているのだが、いつも寝てしまう。
今回はそもそも眠くて、ほぼ寝てしまいました。
上手いなあとは今日も感じたので、寝ようと企んだわけじゃないのだ。
市馬師登場。
いつの間にか、湯のみが用意されている。市助さんが上がる前に用意しておいたようだ。
大勢起こしいただきましてありがとうございます。
2席めともども、蕨ヨイショをかなりしていた。地元民大喜び。
私の師匠は先代の柳家小さんで。
永谷園のあさげ・ゆうげのコマーシャルでおなじみでした。ふかした豚まんみたいな顔の人でした。
私住み込みで修業してましたけども、小さんの家であさげ・ゆうげ見たことありませんけどね。
コマーシャルではまたおいしそうに味噌汁飲んでましたけど。「うまいねー、これでインスタントかい」なんて、私らには決して見せない笑顔でね。
小さんは剣道が大好きで。七段で、師範でしたよ。
七段になるのも、師範になるのも非常に難しいんです。小さんは六段のあとなかなか昇進できなくて、ようやく七段になりました。
師範も、八段の人でもなかなかなれないんですよ。それになったときは、本当に嬉しそうでした。
私も高校時代剣道やってたので、弟子になれたようなものです。
ある日小さんが「おい、稽古するぞ」って言うんです。
嬉しくなって着物に着替えて、準備できましたって言ったら。小さんは黙々と道場で竹刀を振り続けています。
そんなみっともないもん脱いで早く着替えろ。落語の稽古だったら、「落語の稽古」だって言うんだよ。
稽古っていったら剣道なんですね。
やるのは剣道でしたが、師匠は観るのは相撲が好きでした。
今日は千秋楽ですね。今日帰って、結びの一番を楽しみにされているかたもいるでしょう。
私もよく寄せていただいています。
取り組みももちろん好きなんですが、あの呼び出しさんや行司さんの雰囲気が好きで。
呼び出しさんの着ているのは、スポンサーからの支給品です。なのでNHKではあまりカメラ寄らないんですが。
よく見ると「なとり」とか「永谷園」とかですね。
呼び出しさんの実例。
さすがにいい声で、拍手かっさい。
本当は市馬師、「東、西」と両方呼んでから手を叩いて欲しいのだが、東で早くも手が鳴る。
上手いんだから仕方ない。
それから、なにを言ってるのかわからない行事のマネ。
たびたび拍手くださってありがとうございます。
相撲界は、65歳定年ですよ。
行事の最高峰木村庄之助さんも、この場所が最後です。まさに今日最後の大一番です。
私と同じ歳でして。私ももうすぐ65です。
でも落語界は引退がありません。私の上に、70代80代の先輩がうじゃうじゃいます。うじゃうじゃとか言っちゃいけませんが。
「うじゃうじゃ」だったかな。
少なくとも「佃煮にするほど」とは言ってなかった。
ここから花筏へ。
よく考えたら相撲大好き市馬師の花筏、落語研究会など含めて聴いたことがない。
喬太郎師は花筏をやる際、升席の市馬師をネタにしてるが。
本寸法という言葉は語っている中身が乏しすぎてあまり好きじゃないのだが、でもそう評するのがふさわしい一席。
続きます。