人権的に正しい笑点

BPO(放送倫理・番組向上機構)に寄せられたご意見をご紹介いたします。

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落語界というところは実にもって旧態依然です。

いまだに男尊女卑がまかり通っています。女性の前座さんは、楽屋で年配の師匠に必ずお尻を触られます。お尻を触られてもイヤとはいえず、逆に「ありがとうございます」と感謝をしなければなりません。

落語家の取り上げる古典落語の世界もひどいものです。女性の登場人物の行く末は妾になるか、遊郭に売られるか、ヒモのような亭主にひどい目に遭わされるかです。

運よく殿様の側室になる可能性もありますが、結局器量がよかったからに過ぎません。器量のよくない女性は、女中としてこき使われるのが関の山です。

女性だけではありません。「飯焚きの権助」に顕著な田舎者差別や職業差別、階級差別もまかり通っています。支配階級である武士ばかりが常に威張っています。

伝統芸能を隠れ蓑としつつ、社会的に害悪な文化に過ぎないのが落語です。

残念なことに、そのような芸能を積極的によしとする番組が、日本テレビで放映されています。長寿番組の「笑点」です。

笑点について、人権問題が頻繁に発生しているため、告発する次第です。

笑点の看板コーナー「大喜利」では、司会を含めた7人の落語家と、ひとりのアシスタントが出演しています。この出演者たちは、「落語の登場人物」を模しているとされますが、現代社会においてはなんらかの人権に抵触する存在ばかりです。

まず、水色の着物の三遊亭小遊三です。

「好色キャラ」「色男キャラ」を標榜しているこの人は、人権侵害の塊です。性欲をむき出しにする、悪しき日本の老人です。

さらに困ったことがあります。「いないいない、アランドロン」であるとか、「大月はフランス領」だなどと言って、無知な聴衆の笑いを引き出しています。

要するに、西欧白人社会を価値の高いものと捉えているのです。特定の民族・人種を優れたものとする思想がここには見られます。

人権への抵触はそれにとどまりません。かつて、「自動販売機の下を漁る」ネタも披露していました。懸命に仕事をしているホームレスを揶揄しているのです。

次にピンクの着物の三遊亭好楽です。

この落語家は、不忍池からほど近い池之端という、極めて地価の高い場所に3階建ての自宅を構えており、池之端しのぶ亭という風雅な名称まで付けています。

にもかかわらず、「仕事がない」「落語はうろおぼえでやっている」と宣言してます。

仕事がない落語家が、10人も弟子を採れるはずがありません。

視聴者を欺く、詐欺師といって過言ではないでしょう。若者の勤労意欲も奪っています。

それから、黄色の林家木久扇です。

ラーメンで大成功している実業家なのは、国民すべてが知っているところです。

なのに木久扇は、知的障がい者を馬鹿にした装いを常にしています。

知的障がいを持つ子供の、保護者の切ない気持ちを考えたことがあるのでしょうか?

またラーメンは、「死ぬほどまずい」という触れ込みで販売しています。まずさを確かめるために食べてみろとアピールしているのです。

食べ物に対する敬意がなさすぎです。とても戦時下を生き抜いた老人とは思えません。

続いて林家三平です。

この人は、どうしてこの席に座っているのでしょうか? 出自がよいからなのでしょうか? 明確な説明を求めます。

紫の着物の三遊亭円楽は、不倫をして世間を騒がせました。ところが番組を自粛すらしていません。

東出昌大が世間から大きなバッシングを受けたのに比べると、社会的制裁が足りなすぎます。

かつては、インチキ学位(ディプロマミル)をお金の力で取得し、それをこれ見よがしにアピールして、インテリ芸人の地位を築きました。

極めて高度な倫理観の求められる昨今、このような知性の根拠を持たない芸能人がテレビに出てよいものでしょうか。

オレンジ色の林家たい平は、自分の師匠・こん平に毒を盛り、現在のメンバーの地位を得ました。これは、三遊亭円楽によって語られる周知の事実です。

こん平はその後遺症により、ついに先日亡くなりました。

このような犯罪者を野放しにしておいてよいのでしょうか。

司会を務める春風亭昇太だけは、一見常識人の装いをしています。しかし騙されません。

つい最近まで、多様化の求められる現代社会において、独身をいじられるというキャラクターを演じ、世間の独身を積極的に揶揄していました。

世田谷に豪邸を持っていて、いつでも結婚はできたのに、そのようなキャラづくりで生き抜いてきたのです。

この人は新作落語で名を馳せましたが、その内容はというと、「結婚している男性が、妻にひどい目に遭わされ、時には命を落とす」という反社会的なものばかりです。

このような人が、司会者として世間で地位が高いような装いをしています。到底納得できかねます。

最後に、座布団運びです。

山田隆夫は、笑点の楽屋において、実に偉そうにふるまう、パワハラの権化です。

プロの落語家に対しても同様です。ある日かばん持ちでやってきた林家木久蔵(二代目)にも偉そうな態度をとっていましたが、木久蔵が木久扇の息子であると知るや、急にペコペコし出したのです。

自分自身は落語家でもないのに、鈴々舎馬風の身内として「鈴丸」の名をもらっていて、地方でこっそり落語を掛けています。

そしてあろうことか、鈴々舎馬風の前名である「柳家かゑる」を襲名しようと企んだといいます。

どこまで厚かましいのでしょうか。

このように、すべてのメンバーの、どこを切り取っても笑点は人権に抵触する番組といえます。

早急な審査を望む次第です。

問題のあるメンバーは早く降板させなければなりません。他にも落語家はいるのですから。

(東京都品川区 宮利之 44歳 職業・落語家)

作成者: でっち定吉

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