オリンピックで狂った生活リズムが戻らなくて、ラジオをあまり聴かなくなった。
本当はオリンピックのせいではなく、子供と日中出かけることが増えたため。ファミレスやドトールに行き、息子は勉強、私は仕事をしている。
緊急事態宣言下にうろちょろするなって? でもファミレスは平和です。
だが某ファミレスで3時間程度仕事していたら、「当店2時間制ですので」と追い出された。
コロナ禍での臨時ルールは存じ上げているが、満席でもないのに本当に追い出すのはこの店だけである。やんなっちゃったので、もう行かない。
ところで息子のワクチン、やっと予約が取れました。
朝から電話とWebでアクセスしたが、こちらのチョンボもあったりして取れず。2度目のチャレンジなのに。
だが、夕方に思いついて再度ログインし、キャンセル待ちを狙ってみたら、意外とあっさり取れた。
朝の苦労はなんだったのか。でもありがたい。
ファミレスやワクチンがどうしたかというと、夕方帰ってきてからラジオをようやく聴いたという話につながる。
中田翔の移籍ホームランに絡め、ナイツ塙がこう言ったとネットに引用されていたので、ゲストを知った次第。
中田については、ネットじゅうに「美談にするな」という論評が溢れている。世間は結構まともだな。
ナイツは夏休み明けのニッポン放送初回。ザ・ラジオショーのゲストは桂宮治師である。
このゲスト、さすがのマシンガントークだった。
この人の落語のマクラ、毒が飽和点を超えていて距離を置くようになったのだが、喋りまくるセンスについてはやはりすごい。
ナイツの塙アニさん、土屋アニさんと立てておきつつ、しばしば下から強烈なカチ上げをかましてくる。もっとも百戦錬磨のナイツも、そんなことでは動ぜず、胸を貸す感じ。
なかなかのガチンコ公開稽古で面白かった。
自分自身の経歴から披露パーティーから、戸越銀座まで語りつくしつつ、中田翔の話を塙にインタビューするという、てんこ盛り。
これはすごい。鶴瓶師とだって絡めるだろう。
すごいのだが、笑点特大号でも見られない種類の顔である。
抜擢については、「日程がたまたま開いていたので先に一人でやらせてもらおうと。抜いたなんて気持ちはありません」と、まあ毎回こんなことを言ってる。
13年掛かったんで、そんなに早い出世でもないんですよと殊勝なことを。嘘ばっかり。
披露パーティーはナイツに司会をしてもらって、大盛り上がりだった。
でもそのナイツは披露目に1日も上がってくれなかったと愚痴をこぼす。ナイツが出ると客足が違うのにと。
ナイツが出なかったのはもちろん、ラジオの帯が始まったからである。
桂伸治一門の話から、移籍してきた伸衛門師の話に持っていく塙。
宮治師が慌てて、リスナーの検索でサーバーがパンクしますよと。
まあ実際はそこまでのネタでもなくて、移籍の話は伸衛門本人により語られていて、ネット上にも出ているが。
あとは歌丸師の笑点勇退時、新メンバーに加わるのではないかと噂された話。ナイツ塙は、ここだけの話で教えてくれと宮治師に電話したそうで。
まあ、落語協会の入船亭小辰さんも高座で、三平師がいなければ宮治さんもメンバーだったでしょうからねなんて言っていたから、まるっきりない話でもなかったのだろう。
ずいぶん以前の話のようだが、笑福亭羽光師が「あいつ(宮治)やたら上手いですよ」とおののいていたとナイツは語る。
羽光師がこんなふうに評したのは、宮治と松之丞だけであったという。
私も一度、前座のときの宮治師を聴いた。強烈なたらちねだったので印象はよく覚えている。
羽光師の名前が出たが最後に、1か月順延した9月上席、国立演芸場の披露目の話につなげます。
羽光師の活躍は、先日も書いたが本当にすごい。
日曜の浅草お茶の間寄席でも、NHKを勝ち抜いた「ペラペラ王国」を出していた。
最近、幻の披露目の収録時にも浅草お茶の間寄席に出ていたので、よりスゴいのだ。
そして笑点特大号の女流大喜利では、座布団運びを務め、ちゃんと目立っている。
今回の4人の中においては、驚くほど急速なスピードでもって抜け出した。こう見て間違いなかろう。
私もまた披露目に行かねばならない。昇々、羽光のどちらか、できれば両方に。
だがこの二人のトリの日とも、まだまだ席はある。できれば当日かわら版割引で入りたい、セコな私。
いっぽうで10日のうち、2日間売り切れと、満席の近い席がある。
調べたら、昇吉師の席である。動員力はすごいのだな。
動員力があれば、披露目が終わってからの寄席のトリが取れる? それは知らない。
羽光師は、実力でいち早くトリを取りそうだ。