桂宮治ゲストのラジオを聴く

寄席の模様を書くとこのブログはアクセスが落ちる。
でも昨日の記事はすでに個別のアクセスが100を超えている。地味な柳家花飛さんでねえ。
感慨深いです。ありがとうございます。

ほぼ毎日更新の当ブログのためには、日々落語のニュースをチェックしている。
その割には、平気で抜けてる情報もあるけれど。

現在の落語のニュースは円楽入院ばかりだ。
実は円楽師、笑点ではすでに裸の王様の地位にあると思っているので、これを機に降板が加速する(想像)。
降板後、若手大喜利から柳家わさび師、あるいは女流でぴっかりさんあたりが上がったりするかというと、そういうことはたぶんない。
円楽党としては、枠の確保にこだわるところである。円楽師は芸協の客員でもあるが、そちらを推薦ということはなさそう。
円楽師の弟子、楽大師も若手大喜利に多少出てはいたが、いきなりはムリ。
そうすると、円楽党から次に出るのは「とむ」「好青年」のどちらか。いずれも好楽師の弟子だが、次善の策としてはいいでしょう。
とむさんはすでに売れてるし、好青年さんはスウェーデン人。

いきなり脱線からスタートした。
笑点衝撃デビューの桂宮治師、当初は日テレジャックをしていたようだが、初オンエア後はラジオに呼ばれている。
「伊集院光とらじおと」(火曜)と、「ナイツザ・ラジオショー」(水曜)。
ナイツのほうは、塙がコロナに、次いでピンチヒッターの三四郎・相田もコロナになって、いきなりのキャイーン。

「伊集院光とらじおと」は、ネットニュースに載っていたので後追いで聴いてみた。
伊集院光という人、降板騒動で騒ぎになっている。
ヤフコメを見てると、リスナーの伊集院擁護がひどいなと思っていた。
しかし後釜に、好感度高いパンサー向井が入るということで、もはやすんなり大団円となるだろう。TBSの勝ち。
伊集院が文化放送やニッポン放送に移るという憶測が出ているが、ないと思う。ギャラが高いのに、スタッフとトラブル起こす人なんか使いたくないよね。
番組における裸の王様振りが、師匠・円楽とパラレルだ。
You Tubeやるしかないでしょうね。でもラジオリスナーはYou Tubeなんて聴かないんだよな。

全然宮治の話にならなくてすみません。
繰り返ししている入門の話に加え、ちょっと芸談が出て面白かったのだ。
伊集院光も宮治も、落語の際、客席の反応をすごく見てやる人なのだという。
いっぽうで、志の輔、小朝という人たちは、客席がまっくらでも気にしない。客席の反応を気にせず、堂々演じ切るのだが、寄席の作法とは違うのだと。

私はコロナ禍が始まったころの亀戸梅屋敷落語会で、テンション高く毒舌を繰り出す宮治師を、後ろの席ではあったがかなり冷ややかに見つめていた。
そういった振るまい、演者には伝わってしまうかなあと思いつつ、しかし楽しくなかったら能動的に笑えはしない。
今回のラジオを聴き、間違いなく伝わっていることを確信した。反省はしないけど。

宮治師の口から出た、風間杜夫の話。
風間杜夫は、落語を多くやっていて定評がある。普通に会をやっているぐらいだ。
とはいえ、俳優さんの落語は上手くても寄席のにおいはしない。当たり前だが。
だが、最近の風間杜夫の落語からは、妙に寄席のにおいがしてくるという。そこで宮治師、本人に訊いてみた。
「ぼくは、落語を演じている噺家さんを演じているんだ」とのこと。

伊集院光が、宮治師の大師匠である先代文治の話を少し。
ジジイのくせに緩くてめちゃくちゃな人を修業時代に見ていて、年取るのが怖くなくなったんだと。
非常にいい話なのに、現在のあなたはそういう存在とはほど遠いようだなあ。
どうして寄席で学んだはずのチームプレイが現場で出ないのだろう。

ところでアシスタントの竹内香苗アナって、一時期産休代替で落語研究会やってたのに、全然落語に興味なさそうだった。

ラジオショーのほうは、キャイーンがゲストそっちのけで大暴れしていた。
陰性のツッチーは自宅待機でリモート出演。
跳ね回るキャイーンに、宮治師がツッコむ側に回っていたのは面白かったが、放送事故みたいなラジオ。
そしてゲストにムチャブリの嵐。でも、しっかりヨイショしながら返す。そして、手持ちのネタをだんだん終盤に向けて出していく。

木久扇師や好楽師から、収録前夜に電話があった話はすでに見たか聞いたかしたが、実は好楽師からは二度かかってきたという。
一度目と違い、二度目はべろべろであったとのこと。

今日は公共の電波の使いまわしですみません。

作成者: でっち定吉

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