新作落語台本募集などいろいろ

今日10月11日から鈴本演芸場中席昼の主任は柳家喬太郎師。
指笛野郎が出た夏の席は夜なので行けなかったが、今回は必ず行くつもり。
ただ、初日の今日はまだ咳が出るのでやめておきます。寄席は長丁場だし、迷惑掛かるといけない。
新札発行で、鈴本演芸場の現金投入機はどうなったのだろう。確認してこよう。

吉田戦車のマンガで「一所懸命機械」という作品がある。広告張りたかったがもう絶版なのかなくて残念。
自分の役目を全うしようと懸命に働く機械たちの、悲しくも楽しい物語である。鈴本の現金投入機もまた時代に翻弄される存在として、マンガになりそう。
絵は描けないが、いずれ当ブログでネタにしたく思います。

そういえば、今年は久々に落語協会新作落語台本募集に応募した。ダメでした。

小ゑん師匠のポストの写真にチラと映ってる「146 俺たち二刀流ナイン・北関東ツインズ」が私の作品。
噺の評価以前に、構造上落ちる可能性は認識していたけど。
選考の師匠方が、非常に嫌う要素が入っているのだ(幽霊、地獄ではないが)。
嫌がられるのはわかってたけどなにしろ締切り間際に思いついたネタのため、嫌われる要素を中盤以降に隠して盛り込みました。
これも改稿してブログに上げます。不満箇所の解消に、いつまで掛かるかわかりませんが。

客席の咳で連想したことがある。袴田事件の再審無罪もあるのだけど。

柳家喬太郎の傑作、「わからない」。
You Tubeで聞けるのは幸いである(合法動画)。
だが、クライマックスに掛かる緊迫したシーンで、ずっと咳き込んでる客がいる。
マイクの設置の問題が大きいと思うけど。
でも、咳を拾わずに済んだ収録であったとしても、現に近所の人はイヤだったろうね。
こういうのがあると、咳が出るのに無理に行くのはワガママ以外のなにものでもないと思う。

「わからない」は円丈作で、それは聴いていないのだが、恐らく喬太郎師のほうがデキは上のはず。
なにしろこの師匠は、主人公のちょっと足りない男を描くのが実に上手い。
ややおバカさんだが、だからといって悪いやつでなく、嘘のつけるやつでもないことが、すぐ明らかになっている。
強盗殺人などできたはずのない男が、流れに乗って死刑になっていく。
「冤罪の恐ろしさ」を描いた作品と理解する人もいるだろう。別にそれでいいけど、私にとってはひとつの不条理劇という趣き。
舞台化したっていい作品だ。
まあ、今席は昼だし、こんなのはまず出ないでしょう。
仏壇叩きなんて聴きたいものだが、夏ネタ出ししてたからないだろうな。

ちなみに再審無罪に喜び、検察に憤るのは人としてそれは自然なこと。
ただ今後もし、紀州ドン・ファン殺害事件の被告が、証拠不十分で無罪となり野に放たれることになった場合、「司法はなにをしてるんだ! 市民感情からしておかしい!」と真逆の怒りを発しないでいただきたいと思っている。
袴田事件の無罪も、紀州ドン・ファン事件の無罪も、法の人権擁護機能としては方向性が揃っているわけであって。

「落語ブログ」検索でずっと1位だからいいようなものだけども、「落語 感想 ブログ」でも1位になりたいなと思って最近タイトル下をいじったところである。
2週間弱は、むしろ順位が下がってしまった。
でっち定吉が上位に上がらないよう、他のヒット先をクリックしまくった嫌がらせの成果もあろう。
ただそれは織り込み済みだし、そもそも順位が上がる前の揉みあいはよく見られることなのだ。
もともと私の個別記事がヒットしていたので、それと抵触するわけである。
下の方で揉み合っていたが、昨日あたりに一気にトップページが2位に上がってきた。
一度感触を知りたくてやってみたかっただけなんで、1位が取れたらもうやめる。
取れなくてもいずれやめる。

投稿日:
カテゴリー: 日記

作成者: でっち定吉

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