神田連雀亭ワンコイン寄席63(上・春風亭弁橋「千早ふる」)

当初落語聴きにいく気はまったくなくて、どこかで仕事しようと思っていた。二日酔いだけど。
山手線でメッセージを書いていたら、降りるのが面倒になってぐるぐる廻り続ける。
送信して区切りがついたら、11時。
神田連雀亭ワンコインの顔付けを確認したら、入れ替えで桂鷹治さんが出る。
ということで、そのまま電車に乗って秋葉原で降りる。

つ離れしている。
鷹治さんは三遊亭ぽん太さんとの入れ替わり。
ぽん太さんでも来たと思う。

また「私は誰でしょう」が出ちゃった。
今日はトップバッターの春風亭弁橋さんを。

弁橋さんは1年前に梶原いろは亭で聴き、消化不良気味だったのだが、苦手な人ではない。
前回、最近は袴なんだと言ってたが、袴は履いてない。

「みなさんもうGWですか」
女性トリオのひとりが、「違います」。別のひとりが「1年中GWです」。

サブスクについてのマクラ。Netflixに入って昔のドラマを楽しんでいる。
1年前も聴いた気がする。
「101回目のプロポーズ」について。

武田鉄矢は顔で演技し、浅野温子は首で演技していることを発見したそうで。
さすがだね。発見に感心した。

あのドラマ、有名なシーンがありますよね。武田鉄矢さんがトラックに飛び込んで、「危ねえだろバカヤロー」と言われるという。
そこじゃないですけどね。
あのシーン、最終回で出たような気がしている方いません?
何回目だと思いますか。全12回のなんと6回目なんですよ。

ぼくは死にませんをボケるのは、ナイツを参考にしてるに違いない。
タイトルの101回目、についても解説。
同じ人に101回じゃなくて、見合いで99回振られたひとのエピソードなんですよと。
100回目が浅野温子さんなんです。
じゃ、「100回目のプロポーズ」じゃんという話ですが。

武田鉄矢の弟がいまして、江口洋介なんですよ。おかしいですよね。
美女と野獣ものですね。こうした例は現実にもあるそうで。
男はだいたい顔で選びますが、皆さんもそうですよね。まあ中には妥協していることもあるでしょうが。
一方女性は顔より心だそうで、なので美女と野獣カップルも存在します。

とまとめておいて、「知ったかぶりの人がいますが」。
椅子から転げ落ちそうになった。マクラと本編、つなげる気がないんだ。
ギャグとして本編内で引用していたが、とても伏線には見えない無理やりなもの。
強引さにやられた。

本編は、千早ふる。
私は弁橋さんを過去3回聴き、2回千早ふる。
今回3回目の千早ふる。千早率75%。

1年前も千早ふるだったのだが、今回は過去最高の内容だった。
小遊三色丸出しだった噺が、ずいぶんと手の内に入っている。
クスグリは小遊三師だが、テンポは完全に自分のもの。
二ツ目昇進時から自分のリズムで語っていた人ではあるが、ものになったのでしょう。

ただ、自分の噺にするために、教わったクスグリ取捨選択すればいいのにと思わないでもない。結構自分のクスグリ入れてるんだから。
「ブルブルッと震えた」「マラリヤですか」なんて抜けばいいのに。
好きなら仕方ないけど。それに、ウケてた。
「ちはやふるー、とこういく(右手で投球ポーズ)。このとき肘が伸びてると肩壊すよ」なんてのもそう。
あと、「お前この竜田川で切る理由わかるか。長いからだよ」。
こちらはなぜかウケない。

5年前のブログに「なんで吉原の絶世の花魁が女乞食になるんですか」が抜けてたと書き残しているのだが、今回もなかった。前回もたぶん。
ならあえてなのだ。取捨選択意識は強くあるらしい。
ドンパン節などは抜いたのか。

ちなみに突破口としての「竜田川」を見出すまでは世界一長い。
いろんな言い訳を試している。
ここがダレないのは立派だと思う。

「在原業平って江戸より前の人でしょ」に、「この和歌を書いたのは七代目の業平だ」というのは誰のクスグリだっけ? 鯉昇師だった?
色々入っているみたい。

20分全速で走り切った。
お疲れさまでした。

続きます。