大型連休は普通に仕事しまして。
連休明けの7日に始動。
行き先は無数にある。
神田連雀亭ワンコイン、スタジオフォー巣ごもり寄席、林家はな平師の「お庭de落語」。
しかし、横浜にぎわい座にした。毎月7日までしかやってなくて、知名度低そうな定席。
しかし、唯一無二の個性がある。落語協会、落語芸術協会混合なのである。
近日中にまた横浜来る予定なのがややマイナス。
それから最大のマイナス面として、高い。2時間で2,900円もする。
落語会なら普通だが、都内の寄席と比べるとどうしても。
しかしながら、いい番組なので。
ガラガラだと思ったら、当日券で意外と前列は埋まる。
仲入り後は40〜50人くらいはいた。
池袋演芸場なら立派な数。
神田連雀亭(市若、ぐんま、幸朝)と掛け持ちしようかと一瞬思ったが、やめた。
掛け持ちやめたらなんとなく得した気がして、2,900円もそんなに惜しくなくなったりして。
人間気の持ちよう。
子ほめ | れん児 |
初天神 | 小ふね |
新宿カウボーイ | |
千両みかん | 昇々 |
(仲入り) | |
ダーク広和 | |
大山詣り | 小馬生 |
前座も、どちらの協会から出るかは知らない。メクリは「開口一番」。
見たことある人が出てきた。芸協だ。
高座は初めてなのだが(※初めてじゃありませんでした)、かつてコロナ禍のNHKドキュメンタリーに出ていた桂れん児さん。
この人は高校時代の同級生に内緒で入門したとその番組で語っていた。噺家になりそうなタイプではとてもなかったのだそうで。
私こういう人に期待したくなる。
立川志らく師は、「落語界に入ってくるのは才能ないやつばかり」と、自分のいる業界を貶めるのに汲々としている。
もともと笑いの才能ある人がどしどし入ってくる業界でもなんでもないのに、何をほざいておるのか。
逆に、そんなセンスなどなくても、気働きできたおかげでアジャストできた人も無数にいる世界である。
いろいろ言われているが、修業というものはすごいなと思うことも多い。
れん児さんみたいな人が、普通にやってウケる時代は来るはず。
そのれん児さん、派手にやろうなんて勘違いは始めからないのだろう、落ち着いた語りで子ほめ。
タダでも灘でもいいから飲ませやがれ、のあとに「このしみったれ」は入れない。
自分の判断なのかもともと教わってないのかは知らないが、少なくともしみったれは陳腐ではある。
トシの褒め方は100まで行って、隠居は徐々に怒っていく。100でうるさいよ。でもそんなに怒ってはいない。
それと赤ん坊のほめ方習って辞去。
道端で、色の黒い知らない男見つけて声を掛け、「色が黒いね」「大きなお世話だ」。
あれ。色の黒い男へのヨイショ、隠居に習ったっけ?
習ってないよね?
色が黒いっていうのは、「一生懸命働いたことをほめる」ためのものと、「後で持ち上げるために一瞬相手を落としておく」ものと、二通りやり方がある。
出るたびにどっちか考える。今回は考えてない。出てない。
怒って行っちゃったあと、伊勢屋の番頭さんは出ない。
前座なのに持ち時間的に編集する必要があったのだが、刈り込む部分を間違えたってことか。
そして教わったほうはやらないという。
別に責めてはおりません。
堂々としてていいじゃないですか。
二ツ目になると図々しくなって、「あれ、隠居にこんなの教わってねえや」と八っつぁんに喋らせちゃったりして。
昨日取り上げたメタである。
子供の生まれた竹さんは、八っつぁんをアニイと呼んでいて、わざわざ来てくれたのかいと礼を述べている。
八っつぁんの無礼にはあまり怒らない。
昼寝してる爺さんのフリの、「大きいね。大きすぎやしないかい」はない。
演者本人の意志ならば、ギャグのためにボケるのが嫌いなのかななんて思う。
サゲが聞き取れなかった。「どう見てもタダ同然でございます」だったかな?
最近褒めた前座さんたちとはまるで違うタイプだが、むやみにハネないれん児さん、いいと思います。
二ツ目は期待の柳家小ふねさん。
2024年は聴かなかった。
神田連雀亭には出ないから、こうして見つけて聴かなくちゃ。
1年半ほど見ないうちに、マクラの口調が変わっている。語尾が「ですな」みたいな噺家口調。
何だこりゃ、この語りというのが売り物の人だったが、噺家コスプレみたいな要素を導入することにしたものか。
落語家になるのを親戚に反対されてます。親にも反対されています。
師匠にも反対されてます。
趣味がありません。時間を持て余しています。
稽古するかというと、しません。
ぼんやりしてまして、こないだ師匠をお母さんと呼びました。終わってます。
でも師匠も、普通におうと返事してました。終わってます。
こないだ師匠の前でこのマクラやりました。いい度胸してんなと言われました。
あと、池袋の客席に能年玲奈がいた話。
他人の空似なのに、一朝師匠が張り切ってカミシモ振らずにやっていた。
初天神だが、一瞬ウトウトした隙にもう団子食ってた。
ポチャンでサゲ。しくじりました。