2026年新真打(落語協会・落語芸術協会)

二ツ目の昇進の話を先に書いてしまったが、今日は2026年の両協会の新真打につきまして。

落語協会と芸術協会でそれぞれ、2026年春の新真打が今月発表されている。

落語協会(2026年3月)

  • 柳家圭花(柳家花緑門下)
  • 三遊亭ふう丈(三遊亭天どん門下)
  • 柳家小はぜ(柳家はん治門下)
  • 三遊亭伊織(三遊亭歌武蔵門下)
  • 入舟辰乃助(入船亭扇辰門下)

落語芸術協会(2026年5月)

  • 春風亭昇吾(春風亭昇太門下)
  • 桂竹千代(桂竹丸門下)
  • 雷門音助改メ三代目雷門五郎(雷門助六門下)
  • 昔昔亭喜太郎(昔昔亭桃太郎門下)

落語協会、今年2025年の新真打については、春秋まとめて発表された。
今回は春だけである。
だからというわけでもなく、2026年秋はまず新真打は出ない。来年昇進する辰乃助さんと、その次の三遊亭歌実さんの楽屋入りまでには2年の開きがあるからだ。
辰乃助さんは前座から14年の昇進で、落語協会にしてはやや短め。
とはいえ、今回昇進させておかないと1人真打になってしまうのである。

この5人の中で私が最も期待するのは小はぜさん。
この人から、「抜かされ組」ではない。三遊亭わん丈師に抜かれたのは、ふう丈さんまでとなる。
以前、十一代目柳家小三治を襲名してほしいと書いたのだが、どうだろう。
一般論としては、あって不思議はない。名前が空いてるから。
まだ時間があるので、襲名の可能性が否定されているわけではないが。
十代目の小三治(ご本人の大師匠)は好きではないが、その名跡を継ぐことに反対はしない。まあ、本当に継いだとして、何年経ってもご本人の情報を検索しようとして、先代しか出てこないことには間違いなくなるが。

明日25日、小はぜさんは神奈川華高座(横浜)に出る。
メールが来てたので行こうかなと思ったが、今回はよします。行けば真打昇進の話は出るのだろうが。
ちなみに、小はぜ・伊織の間には、柳家小かじさんがいた。現・春風亭かけ橋。

あと珍品古典派の柳家圭花さんにも期待。

2026年秋と、2027年春秋は、新真打は出ない。
その代わりに、襲名披露興行があるんじゃないか。必ず一つはあるはず。
私の予想する襲名。予想と言っても、あっても驚かないという程度。

  • 三遊亭白鳥改メ三遊亭円丈
  • 柳家三三改メ談洲楼燕枝
  • 林家二楽改メ林家正楽
  • 翁家和助改メ翁家和楽 / 翁家小花改メ翁家小楽

柳家三三改メ小三治はないのか? あって驚きはしないが、ないと思う。
そう思う深い理由はない。

芸術協会は、カデンツァ世代。
音助さんだけは違うが。この人だけ襲名が決定している。
他の人も、襲名改名の可能性はある様子。ただ、名前もないしないと思うんだけども。
米丸など、襲名しないと思う。
春風亭(喜太郎さんも)だったら、柳昇とか、小柳枝などは一応はあります。

落語協会の新真打より、楽屋入りがおおむね1年早い。
同期の真打で芸協のほうが古いとは珍しい気がする。別に不自然ではないけど。

芸協の二ツ目香盤のトップは笑福亭竹三さん。この人は長らく休養していたので(今でもか)。前年に続いて昇進を見送られるようだ。
これについては深い理由はないはず。

私は竹千代さんが抜擢されるかもと思っていた。芸術祭新人賞を獲ったからだ。
その前にさがみはらも獲ってるし。
残念ながらなかった。
竹千代さんは、昇進前にNHKが獲りたいようだ。羽光パターンですな。

ただ、二ツ目でありながらこのところ寄席に出突っ張りなのは、音助さんのようだ。
確かに上手い。
北とぴあを獲っている。

竹千代、音助、喜太郎と3人の披露目に行きたい。なかなかそうも行かないが、芸協は主任以外も顔付けされるし口上にも並ぶから、行けて行けなくはなかろう。

楽しみです。

(追記)

飲んでブログ書くものじゃないですね。
辰乃助は2か所辰之助になってたし、竹千代さんは芸術祭優秀賞じゃなくて新人賞だし。
昨日に引きずられて「喜太郎」が「喜太朗」になってたし。
数か所、法律系の人みたいに「、」が「,」になってたし。
失礼しました。