きく麿駒治二人会 その2(三遊亭東村山「CM家族」)

昨日土曜、会が1時20分にハネて。
明治通りの向かいにできたビャンビャン麺食べてから徒歩10分、カメイドクロック正面のベローチェに移動し、そこでブログ書いて2時半にはアップした。
我ながらいつも速い。
この速さが実生活に生きてこないのが難点だ。

きく麿師はこの早い会のため10時に来たら、まだシャッター閉まってたそうな。

オープニングトークの最後、撮影コーナーが。
一応撮っておくかと思ったが、私のポンコツリユーススマホの電源が立ち上がる前に「もういいですね」と打ち切られてしまう。
どうしても撮りたいわけじゃないからいいけどさ。
私は音を絶対に鳴らさないことを最優先している絶滅危惧種だ。
前座の出囃子が鳴っている間に、やっと立ち上がった電源を切り直すのであった。

前座は三遊亭東村山さんで嬉しい。
トークの際は高座に座布団出ていなかったので、自ら抱えて登場する。
先日橘家圓太郎師が、前座減少により外に連れ出しにくくなったことを語っていた。
東村山さんはきく麿駒治両師の出る鈴本夜席に詰めているようす。だから連れてこれたのだろう。
ただ、この後寄席の楽屋仕事もあるわけだからたいへんだ。

駒治師の1席目が西武ネタだったのは東村山さんに触発されたのかもしれない。
そして「柳亭市馬元会長」が東村山さんのネタ中に出てくるのが、きく麿師のトリネタに影響与えたのかもしれない。

爆笑トークのあとに前座が上がるのは大変ですと。
そして、噺家の時間感覚はお客さまがたと3時間ぐらい違います。私にとってはまだ8時ぐらいで早朝です。
まだ頭が回っておりません。テンション上げてかないと。
古典落語にしようかと思いましたがせっかくなので新作落語をします。

メクリありませんけど三遊亭東村山と申します。
東村山市出身です。よく埼玉に間違えられますが東京都です。
変な名前ですけど、師匠が三遊亭白鳥で。元の名を三遊亭新潟と言います。
なので弟子もみな出身地を名乗ります。
兄弟子が青森とぐんまです。
みな出身県を代表しています。青森県と群馬県と志村けん。

前座が普段やらない自分の話するんだからもっとのめり込んで聴いてもいいと思うけど。
普段、拍手入れない私が手を叩いてみたのだが、客の誰もついてこない。入れるんじゃなかった。

現代社会は広告に囲まれてまして…
これは、すでに二度聴いている「CM家族」のフリ。

あまり客に響かないので 東村山さん一度高座から立ち上がってストレッチする。
このあたりからやっと客に掛かりだした。
再度広告を振って、夫婦の会話へ。

夫婦の会話です、と断ってから始めるので、後で駒治師に公開ダメ出しされてた。
会話始めてから夫婦のセリフだなってわかればいいんですよと。
まあ、そりゃそうだ。

CM家族は二ツ目になってからの東村山さんの売り物になるであろう快作。
私三度目だが、まるで気にならない。
普段どこで掛けているのか、ますます手慣れている。展開もよりスムーズになっている。

奥さんがCMソング歌いたい病にかかってしまい、会話に出てくるブランド名に反応し、いちいち歌ってしまう。
「痔にはボラギノール」「楽天カードマ〜ン」「フジパン本仕込み」。
さらに家族にも感染し、さらには架空のCMを歌う病気まで。
混乱する家族に城本クリニックが営業に来る。
城本クリニックと聞いて、唄いながら床を転がる奥さんが最大の見せ場。
ここの高座は小さいので、転落しないよう気をつけながら転がる東村山さん。

劇中出てくる架空の落語協会のCMだけ、歌がない。造幣局のCMにはある。
「いつもあなたのそばに。落語協会」
いずれ誰かお囃子さんが面白がって作曲してくれるのではないか。
するとハメモノ入りになる。

この後出てきた駒治師、まだ東村山さんのことは褒めないでおきますだって。
最後、なんで市馬会長が落語芸術協会の会長なんでしょうね?

確かになんでしょうね。でもこのひねりは面白い。

駒治師は、最近たびたび聴くてっぱくの落語会の話。
ふた月に一度はやってます。
この会では入場券として硬券を出してまして、最後ハサミを入れます。
このハサミ、博物館なのでたくさんあるんですけど、展示品なので使うわけにはいきません。
どこから持って来たんですかと訊いたら、「メルカリで買いました」。

いろんなお客さんがいます。
最後一言、「新幹線が好きです」だけ言って去っていく人がいました。

マクラでは語ってなかったが、駒治師私鉄各線の落語を順に作ってるんだっけ。
この日は西武と小田急。鉄道落語2本。
野球落語も聞きたいのだけど、スワローズぶっちぎり最下位でやる気にもならないのかしら。

続きます。

 
 

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