火曜日、お江戸両国亭の若手真打勉強会「七人の侍」に久々に出向こうかと思った。
神田連雀亭の番組も確認したら、ワンコインがよさそうなメンバーなのでまずこちらへ。
柳家小もんさんは昨年聴いてない。久々。
終演後、両国に向かって移動しかけたら、七人の侍は13時開演だった。14時かと思ってた。
食事したらもう間に合わないので、そちらはやめちゃった。
連雀亭はつ離れ。
しかし今日のお客は 驚くほど笑わない人たちだった。
3人とも高座の内容はよかったと思うのだが、ウケた手応えはまるで得られなかったに違いない。
デキがよくなくてウケないのは演者の責任だが、今回は客の責任の気がする。
受付するのは本来トリの人。だから柳家小もんさんのはずだが、なぜか三遊亭兼太郎さんがいる。
「お暑いなかありがとうございます」
いや梅雨の晴れ間、本当に暑いすね、まったく。
座ってから気づいたが、ああ、また小もんさん遅刻したんじゃないかと。
ほんとにそうだった。
2年前もここ連雀亭で遅刻してトリ取っていたのに遭遇した。ちなみにその際は、ワンコインでなく昼席。
いつまで寝てるんだ。
| 追っかけ家族 | きよ彦 |
| 棒鱈 | 兼太郎 |
| 粗忽の釘 | 小もん |
本来前説の人が出てくるのだがこの日は出ない。いよいよ遅刻疑惑濃厚。
太鼓は鳴っている。きよ彦さんがひとりで叩いていたのだろう。
トップバッターの林家きよ彦さんが上がり「皆さまに業務連絡です。小もんアニさん、来てません」。
ここで爆笑が起こるのが普通だろう?
静まり返っている。どういうこと?
前説ができませんでしたので改めて私が諸注意を、ときよ彦さん。
携帯電話はお切りください。
この間、私の高座で鳴りました。それもいいところで。
それも2回同じ人が鳴らして。
それでもまあ、仕方ないです。
ただ二度目に鳴ったとき、そのお客さん申しわけないと思ったのでしょう、私に「ごめんね」って言ったんです。
で私、思わず「はい?」と返事しちゃいまして。どこまでやったかわからなくなってグズグズでした。
ですので、たとえ鳴らしても声は掛けないようくれぐれもお願いいたします。
あと録音ですね。本来はダメです。
本来ダメなんですが、やるんならうまくやってください。
こないだ堂々とアプリ操作してた人がいまして。それはさすがに。
高座冒頭の「顔は田嶋陽子声はイモトアヤコ」から反応薄い客。
これがわからない。
よく聴いてて飽きている、ならまだ理解できるのだが、そうでもなさそうだし。
こないだ札幌で仕事がありまして。
札幌は私の地元ですけども、いつも何かしらあります。
この日、昼の仕事が終わったあとRIZIN(ライジン)の大会があったんですよ。総合格闘技ですね。
せっかくなのでチケット取りました。
…なんだか皆さま思いっきり興味なさそうですね。続けますけど。
元々反応のよくない客が、興味のない分野の話をされて引き気味。
というか、厳密には引いてる感じですらない。置き物みたいな反応なのだ。
彦いち一門には私とやま彦という男がいますけど、実は総領弟子がいまして。
小林家さとしという人です。この人は元ムエタイの世界チャンピオンです。この人にRIZIN行きますと報告したら、「おう楽しんできて」と言ってもらえました。
他には遠峰あこ先生とか、ウクレレえいじ先生とかいる一門です。
私この日しくじりまして、早割だったら2万円しないところ、普通運賃で行く羽目になりまして。
その額4万円超です。
昼間の落語会は、おじいちゃんおばあちゃん、おじいちゃんおばあちゃん、おばあちゃんおじいちゃんという客構成だったので、初天神とか古典落語をやりました。
私普段新作一本なんで、古典落語をやるっていうのは普通の噺家が文七元結やるぐらいのレベルなんですよ。
なんとか終えまして。
RIZINの会場に行ったら、いきなりガラガラやってるんですね。抽選会です。
ガラガラ引いたらなんと一等で。
この日S席を取ってまして。入場料16,500円です。これがなんと全額返ってきました。
あ、すみません。嬉しかったっていう話で、オチはないです。
当たったらこちらへどうぞと呼ばれ、屈強な人が出てきました。
この人が「お姉さんかい。おめでとう」と言って、その場でむき出しの現金を払ってくれました。
ちなみに、16,500円もらう代わりに、なぜか10円払いましたけど、そういうシステムみたいで。
オチはなくても、私には十分面白かったけどね。
私自身は格闘技に別に興味はない。でも、知らない分野の話を、体験した人から聴くのは嫌いじゃない。
だからこそ、昨日まで取り上げてた古今亭駒治師の鉄道落語が、女性を含めた万人に響くのだろう?
テツだけが聴いてたら、そんなにムーヴメントにはならない。
白けた客だなあと。
怒ったって仕方ないし、他の客への批判を拡大したいわけでもない。いわんや、マナーの問題と捉えるのは無理筋。
マナーとして言うなら、笑わない客よりむしろ笑いすぎる客のほうが問題だし。
自分の存在を誇示したくて、必要以上に一生懸命笑う客がいいなんてちっとも思わない。
とはいえ、あまりにも盛り上がらな過ぎる客もねえ。
続きます。
高座が盛り上がらなくても、当ブログだけでも盛り上げていきたいものです。

