三連休明けの火曜日、連雀亭昼席がいいメンバー。
落語協会の2人は、今秋の新真打と来春の新真打。
もともと翌日の堀之内寄席に出かけるつもりだった。堀之内寄席に出る桂銀治さんもこちらに顔付けされてるので、1日繰り上げよう。
昨年暑い時期に堀之内寄席に出かけた結果、高座の記憶がすっ飛んでしまったなんてこともあったし。
さっきXの自分のアカウント見たら、なんと「石丸伸二」をフォローしてた。
アセったねえ。別に乗っ取りとかではないと思う。
暑いとスマホも暴走します。
悪いけどフォローは解除しました。
| 女大学 | 銀治 |
| 甲子園の土 | 馬雀 |
| 加賀の千代 | 小はぜ |
| 明烏 | うぃん |
つ離れしている。うぃんさんによると11人。
いいメンバーだと思ってやってきたにしても、前回のワンコインのように笑わない客に遭遇してなんだかなということだってある。
この日は期待を上回るすごい4席でした。
二ツ目もいろんなところで聴くが、最高の高座は得てして連雀亭にある。
演者がランダムに入り、団体間の競争が活発になるのがいいんでしょう。
この日のお客は、登場時に手を叩かない人が多数派。それが本式とはいえ。
演者が頭下げてからの拍手はしっかり大きい。
トップバッターは桂銀治さん。
いつもの「伸ぴんから中古」から。そしてポイ活について。
交通費を浮かすためによく、一駅前から歩いて「20円儲かった」とか言っています。
先日は5駅前から1時間半歩いて、50円儲かりました。その代わり自転車を引き出そうとしてタッチの差で延長料金100円取られました。
旅によく行きますからJALマイレージクラブでマイルためてます。
先日メールが来て、JAL Wellnessを始めました。ご存じの方いらっしゃいます?
あ、ご存じないですね。いつもそうです。
歩くとポイントがもらえるんですね。1日1万歩歩くと、1か月で500ポイント以上もらえます。
これ、いいじゃないですか。
でも、会員料金があってひと月550円取られます。本当に得なんでしょうか?
それでも最近は、夜になるとあとどのぐらいで1万歩になるかどうか見て、夜散歩したりしています。
最近は面倒くさくなって、スマホを振ってます。おかげで右腕が強くなりました。
ポイ活のプロである私はJAL Wellnessは知ってるが、手は挙げなかった。
たまるのはポイントじゃなくて、マイルね。そしてマイルの金銭的価値は通常、1マイル=2円で換算するのがスタンダード。
だから別に損はしていない。
ただ、私が会費なしでためてるトリマのほうが正直儲かると思う。
私の勝手な感想。銀治さんのマクラの語り方について。
「月500マイルもたまったらいいじゃないですか。いいでしょ? ただなんでもそうですが落とし穴がありましてね。月会費が550円するんですよ!」
みたいにメリハリつけて喋ったらウケそうなんだけど。このほうが二ツ目っぽいし。
あるいは、最初からマクラでウケる気はない?
またあるいは、圧が強くて外す先輩と違う道を行きたい?
まあ、本編がウケてるから全然いいんですけども。
本編は熊の皮、だとばっかり思っていたら違う。
主人公は棒手振り八百屋の甚兵衛さんじゃなくて、棒手振り魚屋の金太。
荷をカラにして帰ってきたのに、ご飯炊けとかみさんに命じられる。褒められてるのではなく、今まで掛かったのかいと叱られてるんだけど。
湯屋に行かせろと言ってようやく家を出る。
そしたら豪邸に住む会社勤めの山田さんが帰ってきて、ここのおかみさんにひどく叱られてるのを見てしまう。
ありゃすごいね。うちのほうがマシみたいだね。
山田さんも書類をもらわなきゃとか言って、家を出る。金太から声をかけて合流。
山田さん、一つ横丁の先生に頼んで、亭主を大事にしろ、そう叱ってもらいましょう。
いにしえの教育書「女大学」でも読み聞かせてもらいましょうというワードが出て、ようやく演題を思い出す。
検索ではまったくヒットしないが、「喬太郎のようこそ芸賓館」で、柳家小袁治師が掛けていたのを思い出した。
小袁治師は落語協会だが、芸協新作の匂いがする。
夜中に先生のところに出向くと、先生宅も最初は「男尊女卑は世の基本」など威勢がいいが、かみさんが帰ってくるとやっぱり。
実に楽しい噺。
男がやっつけられるのが落語の王道。
銀治さんも大変なものを持ってるね。
小助六、夢丸といった師匠のところに行くとあるのだろうか?