22日は新横浜コットン亭に行く予定を立てていた。
会の復活後初めて芸術協会の二ツ目、三遊亭遊子さんが出る。
三井住友カードタッチ決済で、東急その他の交通費が20%還元なのもよし。
だが結局、予約の電話をしなかった。
当日になったら行きたくなった。でも予約より500円高くなるともう気が進まない。
幸い、当日でも予約の間に合うひらい圓蔵亭の「六人廻し」が同時間帯にある。
こちらへ。
この会は6人の演者で回しているが、過去2回、笑福亭希光さんのときにしか来ていない。
行ったら予約は4人。
1人来なくて客3人。
お客は寂しいが、実に楽しいものでした。
1時間半の会だが、2時間超え。新横浜より長くなってトクした?
もう遠慮しないで笑えるだけ笑うことにする。
演者さんも、やりやすかったと思うよ。
普段落語に笑いに来ているわけではないが、この会にはかなり笑いを求めている。
過去希光さんに笑わされすぎて、心身に変調きたしたことすら。
| 雛鍔 | 昇市 |
| 狸の化寺 | 希光 |
| (仲入り) | |
| 住吉駕籠 | 希光 |
昇市さんはなんと6年ぶり。
避けてもいないのに、またずいぶん開いたものだ。
最近よく見る(笑点特大号とYouTube)三遊亭萬丸さんと同じ前髪ぱっつんヘアスタイル。
マクラでメガネ掛けて、本編で外すのも似てる。
ところで希光さん2席なら、その希光さんから出るはずだから、変だな。
希光アニさんつい先ほど、1時53分に着きまして。
なので私が上がって最初に一席やります。このあとアニさんが二席です。
微妙な時間で間に合いまして。
いっそ開演時間に遅れたらアニさんの悪口言おうかと思ったんですが、聞かれてますので。
暑い中お越しいただきありがとうございます。
もうおひと方いらっしゃるそうです。こんなこと喋ってる間にいらっしゃらないか期待したんですが(最後まで来ない)。
この方の悪口でも言いましょうか。どんな方か知りませんが。
最近のエピソードを語って始めるところなんですが、ぼんやり生きてるのであまりないんですね。
今日は2番手で上がって、マクラなしで一席やろうかと思ったんですね。そんなのもカッコいいかなと。
急に順番変わっちゃって何も用意してないんです。
などと断りつつ、昇市さんは最強マクラを隠し持っていたのだった。
最近、落語協会の方の会によく勉強に行くんです。
我々芸術協会の高座が勉強にならないわけじゃないですが、前座の頃から聴いてますから。
やはり落語協会です。特に柳家ですね。
柳家の師匠みたいな人、我々の協会にはいません。今後も現れないでしょう。すごく勉強になります。
柳家の師匠は、楽屋のようすが違います。
先日勉強に行った柳家の会は、まずは柳亭市馬師匠です。柳家の中でもトップの人です。
それから喬太郎師匠に、三三師匠です。
楽屋に緊張感が漂っています。別に皆さん仲は悪くなさそうなんですが、でもそれぞれ自分の出番に集中しています。
比べると、芸術協会はずっと緩いですよ。
市馬師匠は、私なんかにも声を掛けてくれます。おう、見たことあるななんて。
それから喬太郎師匠は、隅に座ってじっと考えてました。
三三師匠も、物静かです。
すごく勉強になりました。
落語協会の楽屋に行くと、前座さんにお小遣い渡すことにしたんです。最近始めました。
柳家の前座さんがいたので、千円渡しました。
そしたら、柳家の前座さんずるいんですよ。仲入り後に二人現れまして。
仕方ないですからこの人たちにも千円ずつ渡しました。
後日、寄席に出るため芸協の楽屋に行きました。
文治師匠ですよ。ぼくの顔を見るなり、「チ◯◯コちゃーん」。
横で笑遊師匠が大笑いしてました。「いいねえ」。
ぼく、文治師匠に言わせるといつもチ◯◯コちゃんなんです。
このご時世に言っていいセリフじゃないですし、そもそも面白くないですし。
楽屋が違うなあと。
芸協の師匠は、ずっと話し込んでて、たまにネタ帳ちらっと見てますが、前座さんの手前見てるフリしてるんじゃないかと思います。
この後、また横浜にぎわい座の三三独演会に伺いました。
三三師匠に稽古のお願いがあったんです。
行くまでは、三三独演会という情報しか持ってなかったんです。
行ってみたら、ゲスト文治ですよ。なんでこの人はぼくの人生に付きまとうんだろうと思いました。
文治師匠にとって、三三師匠は後輩ですよ。
なのに、何だかよそ行きなんですね。三三師匠の前では、チ◯◯コちゃーんとか言わないです。
落語の話をしてるんです。
ああ、この感じだったらいいかなと。
でも、三三師匠が先に出て行ったら、いつもの文治師匠でした。寝そべったりしています。
そこに三三師匠が忘れ物を取りに来て、慌ててちゃんとしてました。相手は後輩なのに。
会が終わって打ち上げにも参加しました。
文治師匠、お酒ガンガン飲んでて。だんだんよそ行きでない、いつもの調子になってきました。
なんかぼくに言ってくるので、速攻返しました。普段の関係性で、相手が目上でもわりと平気でツッコめるわけです。
三三師匠も、ツッコミ早いねって喜んでくれました。
文治師匠と、これから京都で2泊3日ですよ。
何だかいつも、すごく怒られます。ぼくのやることなすこと気にいらないみたいで。
めちゃくちゃ面白かった。
芸術協会の人が落語協会を持ち上げるというのは、鉄板。
そしてこれこそ、芸術協会の文化伝統にのっとったものなのだ。
桃太郎師なども言う。家内が落語協会の寄席に行ってきた。感想は「プロっぽい」。
昇市さんの芸協ネタは、この系譜にある。団体丸ごと自虐のネタになるのである。
私など、このマクラ聴いて芸術協会がますます好きになったもの。
先輩にツッコめる芸術協会、ステキ。
ちなみに客3人のうち女性2人なのにチ◯◯コとか平気で言う。
でも、「先輩がこう言ってる」という形を崩さなければ、大して問題はない。かな。
