志願者が減っているのに、そしてハコも改装に入り次々減っているのに、寄席は増え続けている気がする。
この場合の寄席とは、かなり広義の意味。貸ホールにおいて実施期間を決め、シリーズ化してやる興業も含んでおります。
渋谷らくごなんて、この定義から言うと立派な寄席である。
飯田橋に「鶴めいホール」というかなり新しい、伝統芸能のための貸ホールがある。「かくめい」である。
そこでもって、毎月17日から23日まで寄席をやるという。
平日は14時開始だが、土日はなんと10時開始。
9月からスタート。
限定39席。絶妙なキャパ。
このそこそこの席数なのに、2階席がある。観やすそう。
住所は飯田橋だが、駅は九段下がやや近い。
東西線だと駅の端の出口から出ればどちらの駅からも近い。九段下が4分、飯田橋が5分。
このホールの予約状況見ると、この新しく始まる寄席がないとスカスカなのだが大丈夫なのだろうか。まあ、カレンダーに書かれているものだけじゃないとは思うが。
ホールを建てた人が直接席亭を務めるようだ。
メンバー固定制。
芸歴30年未満という縛りがある。
今後入れ替えていくのだろうが、スタートメンバーはこちら。
- 桂やまと
- 柳亭こみち
- 古今亭駒治
- 三遊亭志う歌
- 柳家㐂三郎
- 春風亭柳枝
- 入船亭扇橋
- 三遊亭わん丈
- 雷門小助六
- 三笑亭夢丸
- 瀧川鯉八
- 春風亭昇々
- 春風亭昇也
- 笑福亭べ瓶
- 桂三度
- 立川小春志
- 立川吉笑
- 三遊亭好の助
- 宝井琴鶴
- 田辺銀冶
- 玉川太福
なかなかの精鋭揃い。見事なセレクト。
まあ、若手真打版の神田連雀亭というか、巣ごもり寄席(スタジオフォー)というか、そんなものではないかな。
真打になった吉笑師が定期的に聴けるとなると、個人的にありがたい。
料金は2,500円。
1時間半だから、かなり高めではある。
寄席としては、2時間で2,900円する横浜にぎわい寄席を上回る高さ。
しかし都心の一等地。そのぐらいは必要でしょう。
いずれ割引券の出ることに期待して、来月に一度出向いてみるつもり。
1時間半で3人だから、1人30分。
大ネタがないといけない。寄席のトリを取れる人でないと務まらない。
演目は、シブラクやしのばず寄席と似たものになりそう。
これから、貸ホールとしての落語会は増えるだろうか?
平日1時間1万円(最低2時間利用)だから、らくごカフェと同じ。夜は同額なので、1時間2万円になるらくごカフェより安い。
土日は1時間12,000円で、昼25,000円のらくごカフェの半額未満。
寄席が増えるのは結構だが、ファンも増えないと食い合いになるだけなので。
もうなってるかもしれないが。
この寄席のことは東京かわら版を読んで知った。
ちょっと字数が足りないので、同じかわら版から。
秋の落語協会新真打が特集されてるが、吉原馬雀師のインタビューを読む限り、かわら版編集部はもう完全にパワハラ被害者の側に寄り添うと決めたように思う。
パワハラ発生時はスタンスを決めかねていたようだが、今や完全に。
しかし世の中は複雑だ。前の師匠、9月も鈴本と浅草で出突っ張り。浅草上席はトリである。
寄席のほうはこの人で客を呼びたいわけである。
また全然関係ない話だが、近頃街を歩くと、掲示板に「東京都かわら版」とあってびっくりする。
しませんかそうですか。
