15日は、私としては珍しめの会(スタジオフォー)を予約して。
桂しん吉師は実に5年ぶり。たまには鉄道落語もいいだろう。
その5年前は、日本橋亭で駒治師との会。
鉄道戦国絵巻関西編もよかったが、古典落語の算段の平兵衛が絶品で、さすが吉朝一門だなんて思った。
午前中は、掛け持ちで福袋演芸場に行こうと思っていた。
落語協会秋の新真打5人の会であるが、起きたらギリギリだったのでやめた。
朝やめた分、夜の掛け持ちを考えた。
祝日なので喬太郎師の池袋や、円楽襲名の浅草は混んでそう。気が進まない。
ただ、鈴本ならいいかなと。林家きく麿師の「スナック・ヒヤシンス」特集である。
掛け持ち準備して出たが、結局しん吉師で満足したので帰ることにした。
しん吉師の作品も、スナック・ヒヤシンスみたいな連作なのである。
4作全部、浜田くんと奥さんのみちこさんもの。
上方落語を出すと、アクセスが落ちるのが当ブログの日常。
今回はどうだろう?
新作だし、ちょっと違う客層が来てくださらないだろうか。
お客は30人超えてて盛況。
女性も実に多い。
鉄道落語界隈は、まったくもってよくわからない。
ただ、テツでない人の鉄道落語を楽しむ感性はわかっているつもり。
私も相撲やプロレス、キャンプに現在興味は持ってないが、落語でそういう分野に関わるのは好きなのだ。
鉄道に関しては、若い頃から蓄えた知識はある。
ただし、テツの立ち位置そのものには立たない。女性も引きつけられるマニア要素を脇からニヤニヤ眺める感じ。
開演前は六角精児の歌が流れている。
仲入り休憩時は誰のだかわからない鉄道ソング。VVVFインバータの歌とか。
Googleさんは知らないということでした。
高座には見台と膝隠し。
釈台とは別にちゃんと用意してあってすごい。いつも使うアイテムじゃないのに。
鉄道マクラ(荒川線、新幹線、うれシート)
宗太郎峠
妃殿下とDMV(ネタ出し)
(仲入り)
赤い宝石
いざ、浜松町
マクラは実に30分あった。
かなり鉄分高めである。テツが集まったようにはちっとも見えないのに。
こないおおぜいお集まりいただきありがとうございます。
もともとチラシの時間が間違って夜になってまして、予約の件数が少ないとは思ってました。
それでブログで皆さんにお願いしまして。
このスタジオフォー、皆さんどんな交通機関でお越しでしょうか。
都電、それから三田線の西巣鴨、そして巣鴨駅からという方もいるでしょう。
私は今日は、王子から都電に乗ってきました。東京来た際は、なるべく乗りたいと思ってます。乗れないときもありますが。
あの飛鳥山の勾配ね。何の気なしに登ってますけど、碓氷峠と同じ66.7パーミルですからね。
運転士も、ギリギリ止めないですね。ノッチをほんの少し入れて、ちょっとずつ登りながら青信号待ってます。
そして右折車線なのに、交差点では曲がらないというね。交差点を直進してから右手の専用軌道に入っていきます。
あれ、追いかけるドライバーさんもいてるんちゃいますかね。慣れてはるでしょうけどね。
大阪にも路面電車あります。
阪堺電車には危険電停がありましてね。
全国に危険な電停ありますけど、一応電車を待つスペースは地面より高くなってます。そこに立ってる限りは車にはねられたりはしません。
でも阪堺電車の電停、白線で区切っただけというのがあるんですよ。怖いですよ。
都電はどの電停もちゃんと区切られていてすごいですね。
今日は東京、新幹線で来ました。
初めて使ったんですが、ぷらっとこだまですよ。
意外とよかったですね。追い抜かれる駅が多いですが、外に出て足も伸ばせますし。
駅のホームに出た途端に、通過列車が隣を抜けていくんですよ。直前にポイント切り替えて、減速しないで通過していきます。すごいです。
これはJR東海です。
先日は西のほうに呼ばれました。倉敷の学校です。
さくらの西鹿児島、やない、鹿児島中央行きに乗りました。
新大阪の20番ホームから出ます。新幹線のホームは27番まで8線あって、20番ホームは一番南寄りですね。
帰りの新幹線も、このホームに入るんですよ。
新幹線の西寄りの留置線を横切って、下り線を跨いで20番ホームに入るんです。
上り電車が20番ホームに入る際、本当にその直前に、20番ホームから下り電車が出発してくんです。
あのあたり、加島のカーブを曲がるあたりなのでスピードは100キロぐらいだと思いますが、それでもある程度のスピードですれ違うんです。
JR西日本はすごいです。
阪急にもあります。新開地の駅は喜楽館があるのでよく使います。
阪急電車はここが終点なんですね。
高速神戸、全然高速じゃないんですがこちらから電車がやってきまして。出発電車が出るとすぐ次の新開地行きが入ってくるんです。
ただ、新幹線と違いよく前で詰まってますけどね。
ぷらっとこだまは初めてと言いつつ、以前よね吉にいさんから自分の東京の会に呼ばれたとき、出演料込みでぷらっとこだまのグリーンに乗せてもらったという話もしていた。
ちなみに、枝雀の息子の桂りょうばさんはテツだそうで、ぷらっとこだまを推奨されたそうな。
考えごとをするにも、仕事をまとめるにもちょうどええ時間ですということで。
新富士駅で富士山も見えるし。今日は曇っていたそうだが。
マクラの最後は、技術の素晴らしいJR西日本がセコイ商売もしているということ。
東で流行っている有料座席の導入について。
新快速の車両の1両の真ん中にのれんが掛けてあり、くぐるとそこは指定席。
別にゴージャスではないが、「うれシート」という。なんや儲かるみたいですわ。
さらに、ロングシート車両しか入れないJR東西線でなんとうれシートを始めた。ロングシートで席が確保されているという、前代未聞のサービス。
家がJR伊丹駅なので、話の種に一度乗ってみたいしん吉師。ただ、噺家はラッシュ電車には乗らない。
ポイント切り替えによる迅速なホーム進入を熱く語るのが、実に楽しい。
お客の皆がこれをウンウンとうなずく感性持ってるはずはないだろう。でも、ここにマニア落語の秘訣がある。
オタクの人のオタクのさまは、オタクゆえに実に楽しいのである。
鉄分高め落語を愉しむのに、必ずしもテツである必要はないのだった。