柳家喬太郎独演会@秋川 その4(日大オチケンライフ)

楽しいマクラ、ひとつ思い出した。なぜ喬太郎師の体重の話を覚えているかということだ。

デブにとっては、1㎏痩せるのが重要なんですよ。
ちょっと痩せたときに柳家三三に言われました。

「アニさん、100本入ったつまようじから1本抜いても違いわかんないっすよ」

ちなみにこの大きなお腹を、土俵入りの際にパンと叩く。

喬太郎師のマクラ残らず覚えてるわけじゃない。
1席目だったか2席目だったか、「私仏教徒ですから」って語ってたのなんだっけ。キリスト教的なことはできないという。
由緒正しき曹洞宗なんだって。

仲入り休憩後は、3月下席から真打(船遊亭扇歌)の入舟辰乃助さん。
「小平出身」と自己紹介したら、あきる野市の客にも結構響いたみたい。そんなに近くないけど。
それでも、多摩地区の妙な一体感は、私にもわかります。

喬太郎師のマクラをおおむね覚えてるのに、彼の高座は大部分忘れた。
仕方ない。こちらの脳みそにもメリハリがあるのだ。
披露目のチケットを売りますという予告。
本編はそば清。さん喬師から来てるのだろう。アルマイトの弁当箱も入っていた。
ただ独自のギャグが多い。
清さんがそばを三々七拍子その他リズムに乗せてすする。
そしてサゲは新たなものを付けていた。死人が出るサゲを、やんわり着地したかったのだろう。
羽織を着たそばの、腰の強さでサゲる。

喬太郎師、最後の一席。
先に書いたとおり、たっぷりやっていって大満足。
昔音源でもってよく聴いたマクラを楽しんでいたら、本編はすみれ荘201号室だった。
古い噺である。現場で聴くのは初めてで、なんだか嬉しかった。

まずは新真打の話。
辰乃助さんは新しい名前を話していかなかったので、改めて喬太郎師が語る。
5人全員。
全員が襲名改名なのに、ちゃんと覚えてて偉いねなんて思った。当たり前だろうけど。

辰乃助さんも、もう数日で真打ですよ。
ただね、不祥事がなければですね。
私もこう見えて落語協会の常任理事で、そこそこ力持ってますので。彼が真打になれるかどうかは私次第です。

私の母校はですね、あんまり言いたくないんですけど。
世間からもう忘れられたころに、なにかやらかすんですよ。
JAPAN大学ってところですけど。
それでも私の頃は、体育会の部室で大麻育てたりはしなかったんです。
もう世間からよく叩かれるもので、本当にちょっとしたことでピリピリしたりしまして。
今日もお話ししたとおり御茶の水から来たわけですが、拝島で起きなきゃいけないと思って、ガラケーでタイマーを設定したわけです。そのとき、「あ、タイマ?」。
油断も隙もありません。

日大って言いますとね。あっ、言っちゃいましたけど。
何年か前に違法タックル事件(※ママ)がありましてね。私、あのときの監督に似てるって言われまして。
まあ、冤罪だったって話もあるんですけど。
日大の出身と話しますと、じゃあ、噺家さんだから芸術学部かって訊かれるんですけど。私は商学部で。
辰乃助さんは芸術学部です。ですから後輩なんですけど直属の後輩ではないという。
芸術学部の人は、一之輔さんとか、志らくさんとか。それから三遊亭白鳥というケダモノであるとか。
志らくアニさんとか、オチケンじゃないですけど白鳥アニさんは、向こうが先輩ですけど同い年なんですね。
日大というところは、カレッジがたくさんあるような大学で。
私たちは、日大の経商法落語研究会というところにいました。
水曜は水道橋の経済学部で練習し、金曜は我々商学部の祖師谷大蔵でした。
祖師谷大蔵はまだ、ウルトラマン商店街じゃなかったですね。

私は商学部で、簿記とかやってたんですね。
貸借対照表とか、損益計算書ですよ。
テストでは、事例に応じてこれらを賃借対照表や損益計算書に起こせっていう問題が出ます。
それからちょっとひねった問題もあって。賃借対照表と損益計算書から、事例を推測して記せっていうのも出るんです。
これ難しいですね。あるとき試験が終わって、オチケンの部室で話してたんですよ。
さっきの問題難しかったねって。あれなんだろうね。
ある奴が言いました。

「娘売ったんじゃねえの」

オチケンの練習は、水道橋の校舎の屋上に上ってやります。
発声練習なんですが、芝居の人みたいに「アエイウエオアオ」ではないです。
向こうに見えるアテネ・フランセに向かって、「そこのお姉さん、一緒にお茶飲みませんか!」って練習するんです。

部室でトランプなんかして遊んでいると、罰ゲームがあります。
ビリのやつと、その次のやつが罰ゲームを担当します。たいへんだゲームと言います。
ビリのやつがまず、「大変だ、大変だ!」ってキャンパスを走り回ります。
そして次のやつがそいつの後ろを、「どうしたんだ、どうしたんだ!」って追いかけます。
それを見てみんなで笑います。

金曜日はよく、祖師ヶ谷大蔵で一杯やってました。
昔は18になるとお酒飲めたんですけど(客、苦笑)。
まあ、気分ですよ。そんな時代だったでしょ。
今はダメですけど、昔は大学生になったら酒とたばこはやったもんです。

そしたら、「エー」と女性の声が客席から上がった。

「エーってなんだよ!」

そして喬太郎師、釈台を持ち上げて膝の上に乗っける(意味不明)。
客の不規則発言は好きじゃないが、実に絶妙だったな。

続きます。

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