笑福亭松喬@ポレポレ浮世亭2 その1(新・三喬について)

今日はひとつアップ済なので、本来明日にまわすべきなのだけど、書けたので撮って出しにします。
東中野で4時半に会が終わり、代々木でもって5時半に書き上げた。結構すごいだろう。
自慢に思われるかもしれないが、「録音して記事書きやがって」と思われるよりずっといい。

昨年初めて参加した、笑福亭松喬師の会。
昨年はキャンセル待ちで拾ったので、今年は早めに予約しておいた。
昨年そういえばオフレコだと断って話されたのが、「三喬襲名」であった。

昨年と同様、都営地下鉄1日券が500円なのでこれで東中野へ。
ネタ出しは佐々木裁きと、門外不出の「月に群雲」。

佐々木裁き
(仲入り)
月に群雲
(仲入り)
一人酒盛

毎年おなじみのポレポレ浮世亭、ようこそいらっしゃいました。
昨年はここで、三喬襲名の話を出しまして。
その後8月に公式発表して、襲名が今年の2月ですね。
大阪のほうでは襲名の際、マスコミ全社を回っての挨拶がまだ生きてまして。
東京はなくなりましたが。毎年真打ができるので面倒なようで、記者会見して記者に来てもらい、あとは落協は芸協に、芸協は落協に挨拶に行って済ますようですね。
立川流とかはよくわかりませんが。
大阪では、21社回るんです。放送局、新聞社など。
三喬、まだ慣れませんわ。もう私が松喬になって10年経つんですが、まだ「三喬さん」って呼ばれると返事してしまいますね。
弟子のことを呼ぶときも、「…三喬」って、四分休符ぐらいの間を入れてしまいます。
かみさんもそうですね。
車に乗って(ジャンボタクシー、という名称をしばし思い出せない)、各社回ります。
三喬と私は黒紋付で、それ以外の弟子もピシッとスーツです。
しかし思いますのは、襲名するもんの師匠というものは、生きとるもんやないですな。
私の襲名のときは、「亡き師匠の意志を継ぎまして」って挨拶しますさかい、締まるわけですわ。師匠が生きとるいうのは恰好がつきません。
まあ、そうはいっても親子でもあるので、私がいないわけにはいかんのですが。

私のあいさつ回りのときを思い出します。こんなん書かんといてくださいよ。
マネジャーがわざわざ言いよります。

「次の社長さん、気を付けてください。絶対に頭部に関する話題は出さないでください」。

まあ、ウィッグを乗せてはるわけですな。ご本人だけはバレてへんと思ってはるわけですが、有名なわけですな。
そんな話、わざわざ出さんのなら気にしないのに、おかげでネクタイより上を見られへんようになってしまいました。
この社長さん、話が盛り上がれへんことでは有名なお人で。
私の前に、文枝、南光と挨拶に行って、それぞれわずか5分程度で終わったらしいです。時間は10分用意するんですが。
ところがこの社長、私に向かって、「師匠」と呼ばわはるわけですな。

「私、同窓生なんですよ」

同級生やおまへん。同窓生。学校が同じいうことですな。
西宮の甲陵中学いうところです。最近では阪神のサトテルの母校としてちょっと有名になりました。
社長さんはここから頭よかったんで関学の付属高校に入ったそうです。
そんな話で結構盛り上がりまして。気が付くと15分ぐらい話し込んでました。
タクシーの中でマネジャーが言います。

「話し込みましたね。文枝、南光より師匠のほうがお人柄がええちゅうことですな」
「中学が一緒やったちゅうだけやないか」

まあ、人柄ええ言われるのはいい気分です。
しかし、後で気づきました。
私、笑福亭ですから。文枝、南光の両師匠は、カツラだったわけですな。

オチは読めたが、楽しい話。
書いたらアカン言うことですが、そうかな?

三喬はね、話の盛り上がらん男ですよ。

「三喬」の前に四分休符が入ったので笑った。

鶴瓶師匠がね、東京から福井やったか、金沢ですかね、北陸新幹線で向かいはったんです。
丁寧な師匠ですから、食事の前に隣の方に一声掛けるわけですね。

「私、今から食事しますので、恐れ入ります」

においなどありますから。
隣の方は、当然鶴瓶師匠だと知っています。

「鶴瓶師匠、実は私の息子がこのたび松喬師匠の娘さんと結婚することになりまして」

鶴瓶師匠、喜んでくださって、新幹線の中で大盛り上がりです。
うちの娘も、鶴瓶師匠と一緒に食事したことがありますし。
それで新幹線で一緒に撮った写真を送ってこられまして。
嬉しいやないですか。娘の義理のお父さんと鶴瓶師匠が先に遭遇しまして。
この写真を三喬に見せましたら、

「ああ、これはグリーン車ですね。このお父さんは、グリーン車で移動できる身分なんですね」

よかったですねでええやないですか!

「これははくたかのグリーン車です」

悪かったな、俺はいつも指定席じゃ!

三喬、他にもあるんですよ。
私の弟子に喬路いう、男前がおるんですわ。
これがね、「わいもと興行」のかわいいマネジャーさんが気に入りまして。
八方一門のマネジャーさんなんだそうです。
「わいもと興行」の噺家さんたちはさすがに身内ですし手が出せません。でも、松竹芸能の所属の男なら、別に構わへんわけです。
食事行きませんかと再三アタックして、付き合うようになったそうです。
その後喬路から、引っ越しましたと報告がきました。
さくら夙川のマンションですよ。西宮市でいちばん固定資産税の高いところです。
こいつそれまで阪神国道に住んどったんですよ。阪神国道、今津とともに阪急今津線ですが、映画の阪急電車からもカットされたような駅ですよ。
阪神国道はなんでカットされたんでしょうかと訊かれたんで、あそこは阪急の顔しとるが、ほんまは阪神なんやと答えときましたが。
さくら夙川に住むと報告を受けて、ああ、これはどうやらわいもと興行のマネジャーと同棲を始めよったな。
なぜかといいますと、阪神電車からなんばまでは一本ですよ。
これも三喬に見せました。

「このマンション、家賃でしょうかね、ローンでしょうかね」

そこやないやろ!

続きます。

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