あじぷら亭たびじのはなし(上・立川幸路「猫の皿」)

今朝もすでにひと記事アップしてるのだが、撮って出しにしちゃう。
上方落語は、松喬師ですらアクセスが伸びなくて。もちろん私は好きですけど。

水曜日になってからかわら版を開いたら、二ツ目、若手真打の会が目白押し。
みな安いのもいい。どこか行こう。

いろいろ迷ったが、桂鷹治さんの名前を見つけた。1年ご無沙汰である。
場所は横浜瀬谷区民文化センターあじさいプラザ。相鉄線瀬谷の駅前。遠いな。
遠いのだが、相鉄直通列車で1本。
交通費のほうが、入場料(1,000円)より高い。

相方は立川幸路さん。最近入門が減った女性のひとり。
芸協も、筆頭にいるちづ光さんが昇進したら女性の前座がいなくなる。
幸路さんは前座のときに二度聴いたが、正直いいところはまるでなかった。
ちょっと前まで「立川幸路」で検索すると、私の一押しの兄弟子、幸朝さんの記事がひっかかっていた。
でもまあ、二ツ目になってはっちゃけたら面白い人もいるから。あまり決めつけないことにする。
型破りな前座もいれば、前座らしくあるよう心掛ける前座もいるのだ。将来性はまだまだわからない。

あじぷら亭のあじぷらはもちろん施設の名前の略称だが、もうひとつ、「アジアン・プライスレス」を掛けてある。
すなわち、「アジアのお金で買えないもの」を表している。
私のこしらえた嘘ですけど。

電話で予約して、早めに瀬谷までやってきた。
電車をもうちょっと先まで乗ると、改装中の座間も近い。
駅の南北自由通路からは、大山の向こうにちょこっと顔を出す富士山。横浜もこころへんまで来ると眺めがいい。
あじさいプラザの建物は、駅の裏側である南口。駅改札からつながっているが、ぐるっと裏方向にあるのが新しい建物らしい。
下にイオンが入り、上は住居。住居の横にあじさいプラザがある。
予約しているチケットを引き取る。わずか1,000円でも、キャッシュレスなので私は非常に嬉しい。

ろくろ首 幸路
宿屋の仇討 鷹治
(仲入り)
お血脈 鷹治
スライダー課長 幸路

 

80人ぐらい入ってて盛況。
まずは幸路さん。

ゆきじと申します。
このあじぷら亭は二度目ですが、前回は前座でした。
修業を終えて二ツ目になれました。
趣味が3つあります。
ひとつが野球場でビールを飲むこと。
ふたつめがピザでワインを飲むこと。
みっつめが日本酒でビールを飲むこと。

なんだかなあ。
前座のときに見どころないと思った私の目は確かだった。
声が全然出ておらず、ふわふわしている。
発声にアクセントを入れると、必ず声が裏返ってしまう。裏返ると、客は不快になる。
女性の声はどうしても軽めにはなるが、こんなに芯のない声は私は過去ひとりしか知らない。
声が出ず、そして語りのリズムの良くない人がウケる要素はほとんどない。

ああ、ダメだこの人。
とこの時点で思った。
たとえ落語が好きでも、このぐらいの実力で真打になっても、不全感漂う真打になってしまう。
だから、立川談笑師は、見どころない弟子を辞めさせるんだそうで。是非はともかく、理解はする。
いっそ廃業したほうがいい。
ここに書くことの是非はともかく、聴きながら本気でそう思ったのだ。

最初に出るということは、二人会だからトリを取るわけだ。
鷹治さんが出たら、帰っちゃおうかななんて。
結果としては、帰らなくてよかった。
トリの新作落語「スライダー課長」を聴いて、捨てたもんじゃないかもと思い直したのである。
新作がしっかり語れるなら、可能性あるでしょう。

とはいいつつ、この1席めの時点ではああ、下手だなあ、素人っぽいなあと嘆きつつ聴いていた。
その感想に戻ります。

今回は旅の噺特集ですとのこと。
旅のマクラを二つ振る。草津温泉落語と、沖縄の修学旅行。
沖縄の修学旅行は今振っちゃいかんのでは。
草津温泉落語は芸協の噺家さんからは絶えず聴くネタ。その中で一番つまらない。
湯もみの向こうに高座があるので、演者もお客さんも湯気の中ですというだけ。
そしてコンビニでビール買おうとしたら、長い列。若いスキー客が多く、店舗が年齢確認をしていたのだ。
身分証をホテルに忘れてきてしまった私だが、すんなり買えた。

沖縄の修学旅行は、シャワーのお湯が出なかったというもの。
沖縄は南国なので、水のシャワーをみんな浴びるんだろうと思って我慢した。
私バカなので、給湯スイッチのことも知らないんですだって。

旅の噺は、猫の皿。
どうやら、三笑亭可風師に教わったようだ。浅草お茶の間寄席で可風師のものを聴き、取り上げたことがある。
熊谷寺と書いてゆうこくじと読む。本気と書いてマジと読む。

で、本気と書いてマジと読むのあたりがなんだか浮いていて。
浮いたクスグリはウケない。やっぱり腰が据わってないのかなと。

3時35分に会が終わり、駅改札横のモスバーガーで4時に確定。アップ。
まあ、今日は半分始まる前に書いてましたがね。

この時点では憂鬱な気分で、鷹治さんを待っていました。

続きます。

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