神田連雀亭昼席12桂竹千代卒業公演 その1(瀧川鯉白「看板のピン」)

連雀亭、水曜の昼席は芸協4人。うち2人熟女。
最近よく、芸協メンバーだけの日があり、そして私もそんな日によく来ている。
5月から真打、桂竹千代さんの名前がある。
まだ前売りチケット買っていないので、出かけてご本人から買おう。
行ってみたら、ご本人最後の連雀亭ということだった。
すごい内容でした。
2番手のはずの竹千代さんが受付している。

看板のピン 鯉白
千早ふる 遊七
ぞろぞろ あら馬
ヤマトタケル / ザブトンに賭けた男たち 竹千代

 

前説は遊七さんが出てくる。

「えー、私が出てきたということは、トリは取りません。トリは竹千代アニさんです。最後の連雀亭ということでして」

瀧川鯉白さんから。
ロン毛でいつもどおり変態チック。師匠と同じく高座で黙るが、目的・効果はだいぶ違う。
今日は竹千代アニさんの最終日で。
まだ受付に当人がいるのに、悪口ばかり言っていく。
どう見ても100%悪口なのに、ちっとも悪く聞こえないというのが奇跡的なキャラ。
あくまでも鯉白さんによるとだが、竹千代さん本人が本日芸協メンバーだらけなのをいいことに、強引にトリになったのだそうだ。「あ、俺今日トリ取るから」みたいな。

ちなみに楽屋のシスターズがトリを譲ったようなことを言ってたが、シスターズには鯉白さんも入るんだって。

ぼくにとっては最後の高座だろうが、別にどうということはありません。
なのにこんなにお集まりいただきまして。16人ですか。
ここの木戸銭は全部ぼくらに入りますので。
4人で割り切れる最高の人数です。

披露目の前売りチケットを取り出し、よかったらぼくから買ってください。当人も売ると思うんですよ。でもぼくから買うとぼくが1,000円キックバックをもらえますから。

本編は看板のピン。当初はクレイジー新作しか聴かなかったが、クレイジー古典も面白い人で。
将来は古典メインじゃないだろうか。私はそれでもいいな。
めちゃくちゃ面白いのだが、マクラの爆苦笑が、本編でいささか尻すぼみになっていくのも事実。
でもやっぱり面白い。口に合わない人の気持ちも全然わかるのだけど。
全体を眺めると変態古典。
そして細かい部分も面白い。
親方に挨拶するやつが、ひとりだけ気持ち悪いとか。

顔も使いまくる。といって、古典落語を演じるために顔をリアルに使う、とか面白く使う、とかではなくやっぱり変態落語ならではの顔の使い方なのだった。
ちなみに親方のオウム返しをする野郎は、ふんどしからいざというときのカネ(臭い)を出すやつだった。
これは、まともな古典だとしてもやってよさそう。

親方は42のときにばくちをやめている。マネする野郎は37歳(不正確だがそのあたり)。
年齢が下がってるじゃないか、ベンジャミン・バトンかと突っ込まれる。
お前ベンジャミン・バトン好きだな。わからないだろう。新聞記事でも入れてたなだって。
確かに、昨年聴いた新聞記事には入っていた。

サゲを変えていたのに、なんと間違ってしまう。
ネタバレはやめておきます。間違えなければ見事な工夫。
ギリギリ書いておくと、主人公のインチキを誰も相手にしてくれず、みんないなくなっちゃうのである。
サゲ間違うなんて致命的なのに、この人は全然平気そう。
そして、客のほうも平気なんだこれが。

ぼんやりメクリを替えて「竹千代」を出してしまい、客にツッコまれてた。

二番手にトリを譲った三遊亭遊七さん。
いつものプレイセブンから。パチンコ屋さんみたいですが。

竹千代アニさんは、楽屋では危険人物なんですよ。
楽屋入りして、最初にあの師匠には気を付けろというのを教わるわけです。
一番危ないのが(先代山遊亭)金太郎師匠。亡くなられましたけど。
それから笑遊師匠。そして蝠丸師匠。
蝠丸師匠はなにしろ、高座に上がる際に、お囃子のお姉さんの耳元に、フッて息吹きかけていくわけですよ。
お姉さんのほうも慣れてて、「もう、あとにしてよ」とか言ってます。
で、その次の危険人物が竹千代アニさんです。
まあ、私はアニさんにお世話になってて。仕事ももらってますので。
5月1日からの披露目に笛を入れに行きます。楽しみにしてます。

遊七さん、落語のリズムがいいのは笛のおかげかなあ?
確かに笛吹きは落語上手い人が多い気がするけど、残らずみな上手いわけでもなかろうが。
ちなみに間違えて「桂蝠丸師匠」って言ってたけど。柳家ですね。
上方には本当に桂福丸師がいるから間違えたのかな。

本編、小遊三型だがオリジナリティの高い「千早ふる」に続きます。

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