神田連雀亭昼席12桂竹千代卒業公演 その4(二ツ目最後のやりたい放題・下)

古代史落語はヤマトタケル。
地噺として語る。以前聴いた際に結構書き残しているのだが、結構脱線の中身は違う。
マクラの感覚で出してるみたい。
マクラも、きちんと決めてからじゃなくて、ぼんやり決めておいて組み合わせて出すものと思われる。面白いマクラはだいたいそうだと思うけども。

熊襲征伐を命じられたヤマトタケル。まず伊勢神宮に仕える叔母、倭姫命に相談に行く。
すると服をもらう。
女物です。でもヤマトタケルはなんでももらうのです。

ここから、師匠に服をもらった話。
うちの師匠、体重108kgです。気を遣って言うと、デブです。
なのに服をやるといいます。5Lでした。
腕が出ません。でもせっかくもらったので師匠の前にこれを着ていきました。

「サイズあってないぞ」
「師匠からいただいたんですよ」
「そうか? どうりでいいセンスだと思った」

ヤマトタケルは女装して忍び込み、油断した隙に刀でズバっ。
弟も一緒にやっつけるが、肛門にブスリ。なんという退治の仕方でしょうか。

熊襲から名前をもらったことで、自分の名へ。
竹千代はいい名前です。これは神君家康公の幼名ですから。
私は真打になったら家康になります。最後は東照大権現となって日光にまつられます。
前座のときは竹のこでした。すくすく伸びるようにという命名です。
師匠はコロッケさんと仲良しなんです。
コロッケさんにお会いしたときに、言われました。「たけのこ? 変な名前だね」。
いや、あんたに言われたくないよ。

熊襲討伐に成功したヤマトタケル、今度は蝦夷退治に東へ。
叔母さんから三種の神器の一つ、草薙剣をいただく。三種の神器、あとのふたつは冷蔵庫と洗濯機。
焼津の地名の由来。そして江戸湾を渡るが海が荒れ狂い、自らの身を投げ出す弟橘媛。
この後、木更津、船橋、津田沼、千葉などの地名の由来が次々語られるが、半分はウソ。
ただし木更津と船橋は、本当にヤマトタケル由来の地名である。
三重県の由来は嘘くさいが本当。三重県の人も信じないぐらい。
疲労のあまり足が三重に曲がったのだという。

古代史落語は地噺としてやるわけだが、実にスムーズ。
このウデと方法論、そして脱線のアドリブ感、古典の地噺にそのまま活きるはずだが、やるのかな。
目黒のさんまなど聴いてみたいです。
地噺って本当に難しいと思うのだが、竹千代さんは新作で軽々クリアしててすごい。

で、もう一席。いつものアレ。
この噺はある寄席で禁演になりましたと。やりすぎだと。
まあ、連雀亭出禁になってももう最後ですからいいです。
竹千代さん、前座さんからは「ああなったらおしまいだ」と陰口を叩かれてるのだと自虐。

大間でマグロを釣る漁師。
高座にあるあらゆるもの、といっても扇子と手拭い、それからザブトンとメクリしかないけども、これを使ってマグロを釣る。
自分の帯をほどいて座布団にゆわえつけ、これがマグロ。
扇子でもって電気ショックを与え。別の扇子(律儀だ)を銛にする。
高座からこのマグロを釣り上げ、大騒ぎ。

以前、毛ずねむき出しで師匠に叱られたと言っていたが、すねはむき出さない。ステテコ履いてる。
無事マグロを釣り上げたところで撮影タイム。
というわけで、連雀亭最後の高座をこれ以上ないぐらいの盛り上がりで終えたのであった。

無事チケットも買わせてもらった。
というわけで芸協新真打の披露目は、昔昔亭喜太郎、桂竹千代と二人行く予定です。
5月1日から。上席が新宿(夜)、中席が浅草(昼)。ここまでに行けないと、あとは6月中席池袋になる。

披露目でもマグロ釣るのかな?
マグロが禁止されたのは新宿でしょうか。

披露目で出す噺は古代史落語なのでしょうか。
披露目とは、自分の武器をアピールする場所ではあろう。
竹千代古典も実に楽しいけども。

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