小田原くんだりまで出向くとは自分でもびっくりだ。
落語目的でこの地に来るのは初めて。
駅前の新しい施設に入ってる「みなと食堂」で一杯やりながら書いてます。
小田原駅前、観光客向けの店ばかりで価格が高い。
でも「かなトク!20%還元」のステッカー見つけて入っちゃった。
アジフライ旨かった。
閉演後1時間弱。
ご当地出身、柳家三三師の会だ。
それにしても私、遠征するほど三三師のファンだっけ?
らくごカフェの「三三と若手」など定期的に出向いている。寄席でも楽しみにしている。
独演会も行ってないが検討はしてるし。きっとファンなんでしょう。
そして今回に関しては、決め手がある。ゲストが同期の左龍師。
左龍師、寄席でしか聴いたことがない。落語会で聴きたいとずっと思っていた。
小田原へは、みみっちいルートで来た。
東急を中央林間まで抜け、小田急で相模大野へ、そしてここから小田急本線。
二社しか使わないので結構安い。
座間や本厚木、伊勢原などの会に出向く際に使うルートである。行ったことはないが、東海大学の会もたまに見る。
そして私鉄であり、タッチ決済が使えるので、JCBカード(プロパー)で10%還元である。意外と安い。
もちろん演者は新幹線、あるいはロマンスカーであろうが。
久々に来たお城の周りをぐるっと回ってから、会場の小田原三の丸ホールへ、
会場は、お城の正門、目の前だ。大変立派な建物。
2階席は2,000円と安い。かなり高い位置にあり、舞台は実に小さく見える。
この2階だが、音響がよくない。
私の前のお父さんは、スタッフに聴きづらいと申し出ていた。
仲入り休憩時も、あちこちで苦情を申し出てる人がいた。
聴きづらいなと思ったのは私も同じ。ただ、古典落語はヒアリングに難があっても内容全然わかるから。
左龍師のマクラはよくわからなかった。
いい声なのに、こんなでかいホール向けの声ではないのかも。
とはいえ音響悪いのはいいことではない。改善を期待します。
| 馬の田楽 | 小はだ |
| 真田小僧 | 三三 |
| 佃祭 | 左龍 |
| (仲入り) | |
| 素人鰻 | 三三 |
開口一番は柳家小はださん。
前座不足なので、前座の代わりに来てるのだろう。
清水アキラの亡くなった息子の件で、物議をかもしたばかり。
この件については、「◯か✕か」の世間と異なることを考えたのだが、今は書かない。
ま、私は小はだファンだ。
柳家小はだと申します。
はん治の弟子でして、三三師匠とは叔父甥の間柄です。
「いとこ」って言いかけてたがいとこではない。
名前が小はだなだけに、お客さまに締められないよう頑張ります。
小さい頃から、母親に連れられてよく小田原に来てました。
小田原もいいですが、その先には箱根がありますね。
山を越える話から、馬の田楽へ。
開口一番には大きな噺すぎない?
それで三三師、バランス取って真田小僧だったのかな?
もちろん小はださん、断ってるだろうが。
馬の田楽は、圓太郎師から二度聴いたものが絶品で。
それと比べたら敵わないけど、でも将来売り物になりそうないいデキだった。
足りない点があるなら、田舎ののんびりした風情ですか。
馬の田楽のデタラメな登場人物たち、本気でクレージーなのでなく、田舎の空気がそうさせるのだと思うのだ。
ただ、クレージーなのだと解すれば、実に楽しい一席。
馬の股間にブラブラしてるもののくだりはなかった。
下品だと思うのかな。
あと、馬の尾を抜くくだりに、たくさんいるきょうだいのことは出てこない。
ともかく子どもたちの悪さでもって大事な馬は、味噌樽背負ったままいなくなってしまう。
このあとでたらめな人物が3人続くから、子供のくだり、マルサンのくだりで笑わせるのを避けているのかもしれない。
そのぶん、後半は爆発した。
特に二番目の、釣りに行きたいので天気を確かめてた男はいい。
珍しい噺だが、「え、これなんの話だったっけ」という、質屋蔵のコロコロストン的な要素が入ってるのだ。
しかし、なんとも難しい噺であるな。
いっぽうで思った。
主人公である馬方から見える世界しか描かないので、ハラが決まりさえすれば、意外とできるのかも。
あとは、最後の酔っ払いを除き、誰もふざけてないというところかな。
あ、マルサンさんは、馬がいなくなったと聞いて、「はばかりでも行ってんべえ」とふざけてるな。
圓太郎師のは、「軒下に隠れてねえだか」だった。
小はださんが20分。
三三師の一席めに続きます。