広告のマンガを読んでみた「しょせん他人事ですから」

当ブログには広告が入っています。邪魔ですか? すみませんね。
落語関係のブログで広告入れてるのは、私だけじゃないかな。
以前は他にも見かけたものだ。記事中で取り上げた書籍の広告を張ったブログ。
それに憧れて始めたのだが、実のところ本やCDはそれほど売れはしない。
現在では、Google AdSenseの自動広告を入れている。こっちのほうがしっかり月々の売上になる。

ブログでGoogle AdSense始めたい人はこちらをご参考にしてください。ネタ記事ですが、中身は真実です。
このブログ、無料じゃないですからね。レンタルサーバー借りてドメイン取って、WordPressで書いて。
元手はそこそこ掛かってますよ。

さて苦労して張った自動広告、よくマンガが表示される。
自動広告には閲覧者のWeb閲覧履歴が反映されるので、私が見てるものと、当ブログ読者の方がご覧になっているものと内容が同じではない。
だが、「ピッコマ」「めちゃコミック」あたりの広告は、当ブログの読者にもわりとよく表示されてるんじゃないかと思う。
それほどマンガ読んでいない私のところで表示されるんだから、よそもきっとそうじゃないかと。

ちょっと前だと、「ワタシってサバサバしてるから」とか「星守る犬」。
最近は、「真綿の檻」「夫の扶養からぬけだしたい」「癒やしのお隣さんには秘密がある」「大蛇に嫁いだ娘」など。
いずれも面白そうなのだが、ひとつも読んでいない。なにしろ、落語の本だって図書館で借りてくるぐらいのあかにし屋ですからね。
先日取り上げた「あかね噺」は実に珍しく自分で買った電子書籍。これに関する広告はまったく目にしていないが。

広告で表示されるマンガたち、これはこれで、私の志向のなにかを反映しているかも。
なにしろ女性向けの「嫁姑」「困ったママ友」「モラハラ離婚」「婚活」「子育て」あたりのジャンルの無料マンガが好きなもんで。
なんで落語ファンがそんなジャンル好んでるのかって? なんででしょうね。
厩火事とは関係ないな、たぶん。

マンガの広告見てると、広告もとによって切り取りかたが違い、結構ストーリーの前後がわかってしまう。すでに全部読んだ気になったりして。
そんな広告の中から、ブログのネタになるかなというスケベ心込みで、ひとつだけ読んでみた。
冒頭に自分で広告張った「しょせん他人事ですから」という弁護士モノ。わりと好きなジャンル。
これもまた女性向け。そのことは気にはならなかったが。

ブログをヒットさせているカリスマ主婦がネットで誹謗中傷を受け、やる気があるのかないのかわからない弁護士の助けで相手を特定し、和解を経て損害賠償を引き出すという話。
犯人はカリスマ主婦と同じマンションの女。

特定されて訴えられ、和解で350万円分割払いを約束させられるが、和解に出向いたことすらダンナには内緒にしている女。
アホな主婦仲間の言を信じて支払わず放置していたところ、裁判所から執行官がやってきてダンナにもバレる、そんな楽しいストーリー。

広告でもってストーリーはだいたいわかっていたが、それでもなお面白かった。
主役である弁護士は、ちっとも親身になってくれないように思われるが、実はキョーレツなプロ意識を持った人。
どうしたいのか自分でちゃんと考え結論を出した人には、とことん付き合ってくれる。

広告だけだと、誹謗中傷側に救いのないストーリーなのかと思っていたのだが、実際はちょっと違う。

ところで、カリスマ主婦がでっち定吉で、犯人が5ちゃんねるで誹謗中傷してるジジイ。そんな見立てはどうかな。
まあ、でっち定吉はカリスマ主婦ほど儲けてはいないけどな。
それでも毎日ブログを更新し、界隈ではアクセスも多い。
自己表現がしたいけども表現力に欠けた哀しい大人からは、激しい嫉妬と憎悪の対象になるようである。
5ちゃんねるでは、こう。

§

そこにでっち定吉もいただろ?
アタマのひとつふたつ張り倒して来たんだろうな!

§

このぐらいなら全然構わない。今後も見逃す。
いつだったか、「落語協会に乗り込んだでっち定吉が、権太楼と志ん輔に張り倒される」という書き込みには、実は笑った。
だが、次みたいな頭の悪い書き込み、調子こいてると、どうなっても知らんぞ。

§

相変わらず愚にもつかない屁理屈をこねくり回して独りヨガってるな、でっち定吉はwww 日に日にこじらせてるじゃねえか。 早く死ねはいいのにwww.

§

あいにく死なない。
ちなみにでっち定吉も、裁判慣れしてるからね。
かつて辞めた会社を訴えて、結構ぶん取ったからな。ちなみに弁護士は使わず本人訴訟だったので、マンガの被害者主婦と違って訴訟費用以外の持ち出しなし。
ライターになってからも、クライアントを訴えてささやかな勝利を収めたこともある。
そちらの訴訟は損得だけでいえば、我慢していたほうがたぶんよかった。でも舐めた相手は許してはおかないタチです。

そんな自分の経験も踏まえて、なかなか楽しいマンガでした。
誹謗中傷の好きな人もぜひ読んでおくといい。

作成者: でっち定吉

落語好きのライターです。 ご連絡の際は、ツイッターからメッセージをお願いいたします。 https://twitter.com/detchi_sada 落語関係の仕事もお受けします。