飲酒運転は人生喪います

やや前のニュースであるが、札幌在住の上方落語家、桂梅枝が酒気帯び運転で逮捕された。
襲名をしたばかりであったので、披露目が予定されていたがすべてパー。

さて、よく知らない噺家のことは語れない。
ちょっと前に襲名の話題を知ったときも、なにも思いようがなかった。

マクラで飲酒運転について語っていた噺家がいたのを思い出した次第。
なんだか当時、すごく気楽に語っていたので戸惑ったのだった。

神田連雀亭ワンコイン寄席30(上・マクラの機能不全)

師匠の落語会で栃木に行ったら、見学に来ていたどこかの師匠が、自分で車を運転していたのに蕎麦屋でビールと日本酒飲んでいたという。
代行を呼んだ可能性もあるが、たぶんそうじゃないだろう。

その話も含め、つまらないマクラを語った噺家の名は当時出さなかった(「私は誰でしょう」タグ)。出さなくてよかった。
今でも思うのだが、こんなマクラ出しちゃいけないだろう。
飲酒運転したと思われる噺家の名はさすがに出さなかった。語った当人にも、これは大変なことになるかもしれないという思いはあったのだろう。
ちなみに私の中では、(極めて薄い根拠なのだが)あの人かなと思い当たる噺家がいる。
飲酒運転したと思われる噺家は、今回逮捕の人と同様、同情の余地はない。
だがそれよりも、マクラの語り手は自分の師匠に迷惑かかるかもとは考えなかったのであろうか。

今や、芸人だからって破天荒が許されるわけでないのは間違いない。
破天荒という以前に、法律違反はいけない。そんな時代。
オンラインカジノをやっていた芸人や野球選手には少々同情はしているのだが、あれでもって活動停止になるのもまた事実。
噺家はオンラインカジノはやらなかったのだろうか。
事務所に入っていないので報告義務がなく、世間にバレないかビクビクしてる人もいるのでは。
落語協会や芸術協会は、オンラインカジノで処分を下す立場にはなさそうだ。

オンラインカジノは置いておいて。
上下関係の厳しい落語界において、先輩が明らかな法律違反をしているのを目撃したら、後輩はどうすべきであろうか。
たしなめるべきだろうか?
たしなめて殴られたらパワハラで訴えるか?

マクラで飲酒運転の話をした噺家は、告発のつもりだった? たぶん違うだろうな。
少しも面白くはなく、ひたすら引いたことはお知らせしておきたい。

ちなみに逮捕された噺家は何人かいます。
覚醒剤の笑福亭小松(故人)、そして盗撮の人、住居侵入の人、坂東英ニの付き人を解雇されて恐喝した人、脱税の共犯、横領。
当ブログで扱ったことのある元噺家もいる。
小遊三師匠は悪いことはしておりません。

今日のブログは短いが、もう書くことはありません。

(追記:芸術協会を脅迫して有罪判決の人もいましたね)