あかね噺アニメ化 落語界の入門者が増えればいいかな

あかね噺アニメ公式

あかね噺のアニメ化は、なさそうに思っていたが、実現である。

当ブログでの私のマンガレビューは、15巻で頓挫している。

9月には18巻が出るらしい。

ここまでなんとか読み進めてきたが、半リタイヤ。先読む気にならなくなっちゃって。

アニメ化が決まってもなお、読む気にならない。

当ブログのあかね噺レビューも検索でよくかかる(ポジティブな内容と、ネガティブ両方で)けども、横断して読んでいく人はごく少ない。まあ、書いてる側の熱が薄いから仕方ないですね。

ブログのネタがなくなったとき、続き果たして読むかな?

私は落語マンガ、落語アニメに対し、なんら偏見を持つものではない。

当ブログは、「昭和元禄落語心中」のアニメ内演目解説によって、黎明期の礎を築いたのだ。あの作品には足を向けて寝られない。

それから寄席芸人伝。これはあんまりブログの底上げには貢献していない。

うちの師匠はしっぽがない」のアニメは、師弟関係の美しさに、涙にむせびながら観た。

しかし目標が「真打昇進」のあかね噺はなあ。

実力主義の阿良川流の真打になるマンガを、落語協会の年功序列真打である林家木久彦師が監修している皮肉。木久彦師上手いですけどね。

ここに挙げた3つのマンガ、アニメと比べると、最も好きでないのが正直なところ。改めて理由は繰り返さないけども。

さてあかね噺のアニメ化の際、鈴々舎美馬さんが声を当てるという勝手な予想を立てていたが、外れた。プロの声優であった。

ちなみに、偽真打の三遊亭一太郎を加えるアイディアはなかったのだろうか。

実力真打を目指す物語において、二ツ目時代まったく活動せず真打になったプロの声優が、噺家役で出てたら愉快じゃないですか。

活動せず真打なんてそんなことができたのは、先代円楽(楽太郎)の息子だからだ。まあ、それはいい。

まあとにかくも、あかね噺の物語には関心が持てなくなってしまった私だが、アニメ化のいい影響を考えた。

落語界の入門者が増えるだろう、きっと。しかも女性。

修業の模様についてはある程度リアルに描かれているので、ひどい勘違いをして入ってくるというのはないかもしれない。

現在、落語界は入門者不足が深刻である。

特に、一時期多かった女性の入門者が激減している。

パワハラの本丸、落語協会の志願者が減ったのは感覚的にわかるのだが、芸術協会にまで女性入門者がいなくなりつつある。

西のほうではセクハラ裁判もあり。

土曜日黒門亭に久々に出向いたら、前座がいなくなっていた。二ツ目さんや番頭(噺家)で楽屋仕事をしていた。

誰が前座に出るか楽しみにしていたのに。

前座不足で寄席が回らないので、外の会にも連れ出しづらくなっている。

その分、二ツ目特需があって二ツ目さんは潤っているかもしれない。

あかね噺が、前座不足解消の起爆剤になればいいなと思っている。西のほうへは影響あるかわからないが。

そこのあなた(学生さん)も入門してみませんか。

私は五代目圓楽一門会(円楽党)をお勧めしますけども。もうじき前座一人になっちゃうから、チャンス多いよ。

毎日のように高座に上がれるから上達早い。

現在雰囲気の緩い好楽一門が主流なので、いじめられることはない、と思う。

まあ、誰に入門するかは難しいところだが。兼好師の弟子ばかり増え続けるのもよくわかる。

「あかね噺アニメ化 落語界の入門者が増えればいいかな」への4件のフィードバック

  1. でっち定吉さまお久しぶりです。以前書き込みさせていただきました一同レイソルと申します。
    あかね噺アニメ化効果で女流落語家入門者が増えてくれたらいいなあとのご趣旨だと理解しました。
    寄席芸人伝では男性入門者が続出して現在の真打落語家中堅を担われていると思います。昭和元禄落語心中は美形男性落語家同士が切磋琢磨して高めあっていく作品なので、それに惹かれた女流二つ目落語家や講談師などの入門に貢献した効果はあったと思われます。うちの師匠にはしっぽがない。は大正期の上方落語に入門する雌ダヌキの世界でファンタジー色が強く果たして入門者が増えたのか?私自身関東地方在住なのでまだ様子見です。
    さて本題のあかね噺アニメ化で女流落語家入門者が増えるかどうか?まだアニメ化前なので効果は未知数ですが、主人公の阿良川あかねのライバルの一人で声優上がりの阿良川ひかるがもっとクローズアップしてくれたら、蘭彩歌うらら・まゆら師弟の艶やかさも加えてくれたら、入門希望者が増えて欲しいものです。柏家禄郎や阿良川泰全などの渋いイケメン落語家も登場しますし。三明亭からしは相当ひねた性格でその効果は少なそうです。
    その後に阿良川あかねがコンテストに破れて師匠の阿良川志ぐまが倒れて一門解散、ライバル視していた一生一門への移籍強制とフランス武者修行という現実ではあり得ない展開が、でっち定吉さまのお気に召さなかったのでしょうが、少年ジャンプの法則である努力、友情、勝利に忠実に則っているマンガ作品だと愚考いたします。
    繰り返しますが、それが主題である女流落語家入門者増加に貢献できるのかは、アニメ化以後のストーリー展開と演出に期待したいと思います。長文投稿失礼いたしました。趣旨に合わないようでしたら無断削除していただいて結構です。
    一同レイソル拝

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    • コメントに気付くのが遅れました。すみません。
      フランス武者修行? そうなんですか。そこまで行かずに挫折しました。
      好きな部分も嫌いな部分もありましたが…

      マンガに現実を求めても仕方ないです。現実だったら寄席行けばいいので。
      ただ、真打昇進など目標どころか、最近では「卒業式」と化してるようで。
      ただの通過点です。

      アニメになったら観ますので。ネタになれば取り上げます。
      いずれにしても、落語協会が盛り上がっていろいろ企画を立てるのでしょうから、無視はできません。

      返信
  2. 正直、アニメ化に踏み切るのは意外な印象でした
    予想として、落語とは似て非なる話術を開発できたからのアニメ化でしょうか
    落語の話を劇的なアニメーションにする一方、声優さんはそれを的確にナレーションする術を思いついたからと言う説です

    返信

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