行きたいところはいろいろあっだが、何はさておき柳家花いち師の主任の芝居は行かないと。
日曜の池袋へ。
この芝居、古典も出してるようだ。古典も面白いので私はぜんぜん構わない。
池袋下席は値上げしている。
短い3時間の寄席で2,800円。
決して高額ではないけれど、数年前まで2,000円だったのを思い起こすと目がくらむ。
もっとも、300円の割引券が出てるけど。
開場時間を見計らって出かけたが、少々待たされて寒かった。
| 道灌 | 辰むめ |
| 初天神 | 萬都 |
| あくび指南 | おさん |
| 桃太郎後日譚 | 百栄 |
| 笑組 | |
| 紀州 | 鉄平 |
| ぐつぐつ | 小ゑん |
| (仲入り) | |
| つる | 緑助 |
| 短命 | 圓太郎 |
| 小菊 | |
| チンチロ | 花いち |
前座は入船亭辰むめさん。4席めで、よく遭遇する。
隠居に下から挨拶する形がいいなと。
演目は道灌。首絞めるのが2回入る、文蔵型。
期待の前座だけども、上手すぎてちょっと単調になる。
上手すぎて単調、なんて不思議だが、そうなのだ。
形はいいのだけども、何かしら演出を加えないといけないのだろう。
棒読み前座だったら教わったまんまでも気にならない。上手い人だからこそ課題が多い。
といっても、「鷹野だよ」「新宿の先?」なんてありきたりのは入れてない。
道灌の絵に文章がついていて、これを隠居が読み上げる。
こんなの初めて聴いた。
続いて三遊亭萬都さん。前座時代は期待のひとりだった。
この芝居は枝平、扇七の交互なので代演。
昇進後2席めだ。
高知県四万十出身の萬都です。前座のときはひらがなでまんとでした。
漢字を萬十にしようかと思いましたが、まんじゅうとしか読めないので都になりました。
地元は家の裏手が川で、天然ウナギが獲れるところです。隣の家は2キロ半先です。
そんな私が江戸っ子の噺をしますが温かい目で見てください。
前座の頃はいろいろしくじりました。
高知で、警察に特殊詐欺防止啓発の会を開いてもらいました。
師匠に報告します。「師匠、警察にお世話になりました」。
他にもあります。
魚の骨が喉に刺さり、お医者さんに抜いてもらいました。すぐ医者に行ったほうがいいらしいです。
師匠も同じ経験をしたそうです。
楽屋でその話をしていたら、別の師匠が訊きます。
萬窓さんは、何の骨?
サンマです。
萬都は?
ウナギです。
静かに始まった寄席が、ここで初めて爆発した。
話のもってきようが上手い。
私別におかしなこと言ってないと思いますけど、それ以来師匠の機嫌が悪いです。
小学生の男の子がいたからか、初天神。
まあ、季節ドンピシャだから、子供がいなくても出したかも。
さん喬型であるが、工夫は多い。
帰ってくる金坊に親父が、「もっと外で遊んでこい。なんなら泊まってきてもいいぞ」。
その後親父が女房に、「ゆっくりしておいで。泊まってきてもいいわよ」と言われている。
ここに限らず、古典落語の本当に使いたい部分だけ使うらしい。
なかなか前座噺でこうはできない。だからと言って、使う部分を強調するわけではないのだ。
川にほっぽりこんじゃうぞからの「カッパは空想上の動物」の逆襲、そしてよーいよーいと、すべてさん喬型である。
序盤が手厚いので、お店は団子に絞る。
そこらのおじさんを捕まえて、団子買ってくださいと金坊が頼むのも、流れるようで実にさりげない。
蜜を舐める際に、理屈が入っていたのは画期的。
そもそも、密だと着物汚すだろ、と言うのが伏線になっている。
昔からやってる古典落語に、伏線を見つけたのがすごい。
蜜がたっぷり垂れていて、親父は上を向けたり下を向けたりして、金坊が袖をまくり上げるのを待っているのだ。
その間に、垂れる蜜を舐めている。実に理にかなっている。
チャポンがないのは、彼なりの美学であろうか。
実に見事。
続いて台所おさん師。
大好きな人なのに、後で振り返ったらなんと3年ぶりだった。驚いた。
池袋のトリにだって来たけども。
この一門では、花いち師の次に好き。
3年経ったら、さらに面白くなっていた。
だから、売れてる人ばっかり聴いてちゃいかんのだ。今から売れる人は、得てして爆発的に面白いのだ。
いい天気ですけど寒いですね。私自転車なもので。
杉並区から、1時間ぐらいかかります。信号無視すると45分です。
西荻窪の北で、上石神井と上井草の中間あたりです。
千川通りで来ますが、途中休憩もします。私タバコ吸うもので。
タバコも吸えるところは少ないです。日曜日ですし、公園には子供がいますから吸えません。
一ついいところあるんですよ。車の来ない駐車場です。
西武新宿線の線路際で、タバコ吸ってます。マンションも遠いので、布団ににおいがつくこともありません。
ドリンクホルダーに、コーヒーのボトル缶を灰皿として置いてます。あ、ドリンクホルダーあるんですよ。
コーヒーの蓋を開けて、サドルの上に置いてタバコ吸います。
たまにドラえもん電車が通るんですよ。今日は通りませんでしたけど。
一服して、缶に蓋をしようとしました。しないと落ち着かないもので。
そしたら、蓋がないんですよ。探しました。
線路との間のブロック塀の、隙間に落ちてました。
拾おうとしたら、手が抜けなくなります。
枝を探したら、いいのがありました。先っぽが曲がってるんですよ。
10回ぐらい突っ込んで、ようやく取れました。
めちゃくちゃ面白かった。
本編、やはり爆笑だったあくび指南に続きます。