萬次郎さんのマクラ思い出した。
年末、抜け毛が多かった。代々髪の毛の薄い一族なので心配だ。
母に相談したら、「あと10年は大丈夫」とハゲマされた。
母への相談が、次の染五郎ファンクラブにつながるわけで、実は緻密な構成。
それから劇中のクスグリで。
「菊五郎はいいな。先代がいるのに襲名して。落語界でもこの方法使えるんじゃないか。円楽20人ぐらい誕生させて」
続いて、10日前に聴いたばかりの三遊亭ぽん太さん。
私が終わりますとお楽しみの休憩です。
この仲入りの出番が二ツ目なのは珍しい。二ツ目主体の日は、後半も3人になる。
個人的には全然構わないけど。円楽党は正直、二ツ目のほうがハズレが少ない。
べらぼうも終わりまして。べらぼうの大河ドラマ館もいよいよおしまいだそうなので見てきました。
客と花魁の間は、真の恋愛感情ではなかったようで。やはりお金が絡みます。
とはいえ、中にはお互い思い思われてなんてこともあったようでして。
あれ? 紺屋高尾でも出しそうな?
だが、惚れあって「足抜け」がフリなのだった。
本編は「徳ちゃん」。
いいねえ。いかにも珍品派らしい。
昨年、徳ちゃんは落語協会の柳家小はださんから見事なものを聴いた。
客引きにあう噺家2名。
黒紋付で表歩いてるのは、大神宮さまのお札配りか大学野球の応援団、それから噺家ぐらいだから、すぐわかる。
遊んでいきませんか。
遊んでいきたいけど懐具合がね。
なら、夜明けにほかのお客さんが起き出す前に帰ってもらえれば、お二人で1円80銭におまけしておきますよ。
1円80銭、ほんとかい? ひとりでも安いじゃないか。
お見立て部屋がある。いい女がいるなと思ったら動かない。絵だった。
さすが噺家で、「だくだくみたいだね」だって。
部屋は2畳半。5畳の部屋をベニヤで割ってある。電球も、2部屋に一つ。
「5畳」も「2畳半」もピンと来なかったのだけど。そんな部屋ある?
分割された隣の部屋にはロシア人が入っている。
よくわからない設定で、ここはそれほどウケない。
喋らないほうの噺家、徳ちゃんは離れ。
離れといっても、隣の家との間にかけ渡した板の上。
屋根派ない。
「露天部屋です」
ここは大ウケ。
バケモノみたいな大柄の花魁が、芋を齧りながら登場。
ちゅっちゅすべえ。
かつて、これほど恐怖に満ちた廓噺があっただろうか?
サゲは小はださんとは違う。自分で作ったのだろうか。
フリの」足抜け」を回収する見事なサゲ。
離れの徳ちゃんがどうなったかは不明。
仲入り休憩の後は、主任の2番弟子、好二郎さん。
私はすごい田舎の出で。集落なんですよね。
大分に仕事で行ったとき、師匠が高速から外を見て言うんですよ。
「好二郎、あんなところに人が住んでるよ。すごいね」
「私の家です」
古典落語には粗忽という言葉が出てきます。
私の母は天然と呼ばれる人ですが、これもいわば粗忽なんですね。
粗忽長屋かな、と思ったら、粗忽の信心を振って、堀の内。
わりと変わったスタイルだ。
粗忽の八っつぁんが、猫で顔を拭いている。
かみさんが、猫を叱っている。お前も毎日捕まるんじゃないよ。
「ワン!」
猫も粗忽らしい。
浅草や両国には行かない。線路拾ったりもしない。
お祖師さまにはすぐ着いて、腰巻き見てすぐ帰ってくる。
むしろ、湯に行くほうがメイン。
好二郎さんは、八っつぁんが「粗忽で毎日繰り返して同じことをする」のが好きらしい。
床屋で服を脱ぐが、金坊やニヤニヤしながら見ている。
今日も床屋に入ったなと思ったが、面白いから黙ってるんだそうだ。
湯でも、親方のケツ毛毎日抜いてるんだそうだ。
鏡洗った後、続きがあった。なんだっけ。
クイツキにぴったりの軽い噺はよくウケていた。
当初の番組だと楽八さんだったが、主任の1番弟子、兼太郎さん。
昨年3回聴いて、充実ぶりに私のイチオシ二ツ目にまで昇り詰めた。
その後昨年の4席めがシブラク。25分の高座聴いたら、ちょっとなんだかなと。
芸人の評価とは、かようにとても難しい。
いつもの通り自虐を込めた、洗濯物がよく乾くアサヒスーパードライと一番搾りのネタ。
新たに、好き放題やっちゃうオールフリーというものも追加。
動物園だが、ちょっと寝てしまいました。
トリの兼好師に続きます。