昨秋、NHK新人落語大賞を獲った春風亭一花さんが、抜擢真打決定。
おめでとうございます。
抜擢真打までは、すでに戴冠時に予想していた。むしろ、抜擢がなかったら驚くところ。
兄弟子・一之輔以来のひとり真打ということも想定済み。そもそも同時昇進させる人がいないから。
驚いたのは、今年2026年秋だということ。ずいぶん早い。
私は、2027年秋を予想していた。もしかすると2027年春もあるかもなと。
ただ、2026年秋も、2027年春も何かしら襲名披露が入っているのではないかと思っていたのだ。具体的に襲名があるぞと確信しているわけではないが。
襲名披露が決まっていれば、そちらを潰すわけにもいかず。
どうやら、今年の秋はもともと何もなかったようですね。
あったとして、故・林家二楽師の正楽襲名。まあ、闘病してたようなので、もともとなかった話なのかもしれないという気もしてきたけども。
名前は変わらないという。
もともといい名前だと思うけども、名前変えてる時間がないというのはありそう。
ちなみにNHK新人落語大賞は昨年10月。
もう、優勝してすぐに抜擢の決定が出たに違いない。そうしないと忙しすぎる。
5人抜きである。
私は抜かれるほうに同情してしまうので、◯人抜きを大騒ぎするのは好きじゃない。まあ、5人抜きではさほど話題になるまいが。
北とぴあを獲ってる柳家小もんさんだけは、抜かれて気の毒。
一朝師匠は、50日間披露目に出なきゃならない。国立演芸場寄席が5日だから、45日間か。
75歳なので大変だ。
まったくの予想だが、最後国立はお休みすると思う。
それ以外の日も、小朝師が代わりに並んだりはありそう。
師匠は一之輔師の披露目50日間では、毎日ネタ変えてたそうだが、その再現まではどうだろう。
だからといって、芝居の喧嘩と蛙茶番を交代で出すということもあるまいが。
私ももちろん行きますよ。
金原亭馬好師(馬久)と結婚する際、一朝師が不機嫌だったってマクラで言ってたのは誰だっけ?
娘みたいなもんらしい。
師匠は歌舞伎座で笛を吹いてたプロの笛吹きであるが、笛を引き継いだのは一花さんだけみたい。あとはみな挫折したそうである。
笛吹き担当の二ツ目は、先輩の披露目で高座があるから、いろいろ有利なんですね。一門じゃなくても出られるんだから。
披露目のニュースにご不幸を書いて申しわけないのだが。
昨年片岡亀蔵という役者が火事で亡くなって。すぐピンと来た。
一花さんのマクラに出ていたもので。おかみさんの弟さんである。
一花さんは、一朝一門の芝居でらくだをやり、くず屋としてらくだを担いだそうで。このらくだが亀蔵。
ちなみに亀蔵の父が市蔵で、これが一花さんの兄弟子、一蔵の名の由来になっている。
一花さんの魅力は、まずは声と、溢れる優しさでありましょう。
マクラでは割と女性のかわいらしい声で喋っているが、本編に入るとダミ声混じり。といって、鉄火ではなくてずっと優しい。
声に聴き惚れ、一花さんの講談が聴きたいなと思ったことがある。今でも思ってるが。
この願望は「やかん」を聴いて満たされました。
神田連雀亭でよく聴いた。トリの人が受付に入るが、一花さんはいつも実に丁寧だった。
ちなみに、鳳月・あお馬と並ぶ、ベスト接客だったと思っている。
浅草・鳥越の江戸っ子で、お祭りも好き。
高校が香蘭で、大学が立教で。お嬢さん気質も加えつつ、地は江戸っ子のほうにあるらしい。
ちなみに一朝師も、その師匠柳朝も、その師匠の彦六もみな江戸っ子。今では珍しい。
江戸っ子だからか、優しい一花さんの内面には、落語のおっちょこちょいがもともと巣食っているようである。
だから、女の出てくる噺はそれほど目立たなかったように思う。
女がたまに出てきても、地を出さず、きっちり作り込んでいた印象があった。師匠のように。
最近は、ちょっと変わってきたようである。
NHKを獲った「妾馬」も、その前年2位だった「駆け込み寺」も、女が重要な噺。そして、結構地らしいものがうかがえる。
楽しみですね。