高座返しはコブダイみたいな桂伸球さん(落語は聴いたことがない)。二人がかりの際は三笑亭夢ひろさんも出てくる。
続いて見台と膝隠しが登場して、笑福亭べ瓶師。
べ瓶師の高座、なんと2018年の両国寄席以来である。
芸協の客員になったから、今後遭遇する機会も増えるだろう。
演目は桂文枝作「読書の時間」。
私はあんまり好きな噺じゃない。あるいは林家彦いち師の「みんな知っている」のご先祖かもしれないが。
客には大いにウケてました。
小泉ポロン先生、「積みマジの世界」は少しずつ変えていて面白い。
オウムとバナナのキメラを説明する言葉が、また違っている。
最初に「ホーッホッホ」でキャラ確立しているから、途中どんなに狂気を含ませても大丈夫。
続いて円楽党交互で、三遊亭朝橘師は久々。
2018年と2022年に聴いたのが、茄子娘。
そして今回もまた。自信作なんでしょう。
ウケのほうは、どうだったろう。
ギャグが増えてた。
茄子の精は、男の子が生まれたらまさしと名付け、マーボーって呼ぶんだって。
主任の師匠、雷門助六師登場。78歳。
現場で聴くのは私は初めて。
ほんわかムードで登場。夏は暑かったですねと。
だいぶ涼しくなりましたが、まだ暑い日があります。
残暑でしょう。そうざんしょ?
ダジャレが心地いい。
露骨なスベリウケではないし、一方でウケなくてもいい。
どんな反応でも、高座の演者がニコッとしてくれれば全てよし。
瀧川鯉昇師は、どうやら助六師から大いなる影響を受けているらしいなと思う。
いや、持っていきかたはまるで違うが、客をくつろがせようという方法論において。
本編は、相撲場風景。いや、「こり相撲」というのかもしれない。
最後に助六師が「こり相撲でございました」と述べていた。
オムニバス落語であるが、場面は二つのみ。
長い帽子の男と、小便を徳利に詰める。
長い帽子の男に、相撲が見えないから帽子を取れと後ろの男。
帽子を脱ぐが、脱いでも男の頭は驚くほど長い。「中身詰まってんのか」。
長い頭から、長い帽子を外す際の画がたまらない。
ちなみに、私の目の前に座ってる人も座高が高く、前が見づらい。
幸い、両隣が空いてるので斜めに座っていれば高座は見える、
寄席でもって前が見えづらいことがたまにあるが、前が女性のことが意外と多い。
きっちりしてるので姿勢がいいのでしょうけど。
ここ末広亭なんて、シートがいいんだから頭を背もたれにつけて観ればいいのになと思う。
それからこり相撲のハイライトシーンである、小便徳利。
便所に行きそびれた男のために、酔っ払いの空の徳利を調達し、詰めてまた戻しておく。
汚い噺なのに、助六師実に品がよろしい。
しかし酔っ払いがいつの間にか詰まった徳利の中身を飲もうとする。
あぶくが立って、目に沁みるので飲みづらい。
さすがに良心耐えかねて、小便の出し主自白する。
酔っ払いが、人さまの小便と勝手に飲もうとして申しわけないと謝っている。
頭を下げてから踊り。
さすが寄席の踊りといえば助六師。
踊り自体がエンターテインメントになっているのはこの人だけでしょう。
漫才は宮田陽・昇。最近はおかげさまでよく聴かせてもらっている。
もう、どんなネタでも、何度聴いたネタでも問題なく楽しい。
やってる側が、毎日同じじゃつまらないから変えてるんだと思う。それが客にも楽しい。
私秋田の出身なんで、米を送ってもらってます。買ったことがない。売るほどあるんですよ。
そんなにあるならお客さんに配れ。
まだまだウケるネタ。
今回の日本地図は、東京まで来てから新宿区を拡大し、新宿区新宿を拡大して「3丁目!」。
3丁目はいいけど広島はどうした。
広島はこのへん(右足)。
このパターンは初めて見た。
ひどい仕事がありますよから、最近よく聴く牛嶋神社の神さまネタ。
今年の夏、牛嶋神社の漫才が東京かわら阪に出てた。行ってみたかった。
奉納漫才でお客がいない。
ギャラはぴろきさんがコレ(中抜き)してて少ない。
ぴろきさんじゃねえよ、前の人だよ。ぴろきさんにはお世話になってるだろ。
そうか、人は見た目じゃないですね。
その後は無人の奉納漫才ではなく、ちゃんとした漫才をしたが、不規則発言をする酔っ払い(神さま)が。
その酔っ払いが東洋館に現れた。それ俺だよ、って手を挙げて。
しかし酔っ払い、他の漫才の時に不規則発言をし、東洋館出禁に。
今回も前列の客を、あなたあの時の神さま、といじる。
ミャクミャクも出てきた。
円周率で終わるかと思ったら、僕本当は地理が得意なんですよ。
悪い予感しかしないけどね。
ということで、アフリカの地図を披露して終了。
最後、南アフリカ共和国だけが思い出せない。ヒントくれ。
「南」で始まるんだよ。ワールドカップで有名になったけど、治安が悪い。
治安が悪い…南千住商店街。
南千住に謝ってハケる。
