東博寄席 その3(七代目三遊亭円楽襲名披露口上)※ゆるい

好楽師のマクラ思い出した。
六本木アルフィーで落語会やるって言ってた。ジャズクラブである。
ジャズの人は即興性という共通点で落語が好きですと。
アルフィーに打ち合わせに行ったら、この後桑田佳祐がお店に来るとのことだった。会ってみたいなと思った好楽師だが、桑田さんは常に貸切なんだそうだ。

ちなみに「落語 ジャズ」で検索すると、当ブログが3位でヒットします。

仲入り休憩。
ちなみに椅子の掛け心地は実にいい。末広亭よりも。前が広いので。
頭を落っことして背もたれにつけ、楽に聴ける。

幕が開くと、予想通り狭い高座の上に3人並んでいる。円楽党ではこんな披露目をよく目にする。
司会のぽん太さんは立っている。
下手より、こう。

  • 三遊亭ぽん太
  • 三遊亭楽麻呂(事務局長)
  • 三遊亭円楽
  • 三遊亭好楽(円楽の父)

披露目の口上は、黒紋付に袴なのは当然。
好楽師は、ピンクというか紫色っぽい袴だ。
とざいとーざい、を前座のげんきさんがいい声で。
司会のぽん太さんが口を開く。
なんで私が立たされているかと申しますと、見ての通り物理的に着席できません。
いじめではないのです。
真ん中に控えていますのが襲名しました七代目円楽です。

この主役、円楽師。喋る喋る。
口上というものは、喋れないので周りのおもちゃになるものだ。普通は。
さすがに芸協さんの披露目で喋ったりしないと思うけど、身内ばっかりのここはゆるゆる。
新円楽に発言の機会でも与えられるんじゃないかと思った。寄席以外でやる披露目はそんなのもありますよね。

ぽん太さんから略歴の紹介。
1977年11月7日生まれです。まもなく7日ですね、おめでとうございます。

それに対し、言葉でしっかり礼を言う新円楽。
俺8月だけど、と口を挟む父親。
ふざけた親父だ。披露目口上の厳粛さなどかけらもない。でも楽しい。

好楽の長男で、第3子として生まれました。
長らく笑点の司会をしていた五代目の圓楽師匠の弟子になりました。

楽麻呂師は、博物館で開催中の企画に絡めて、「円楽は落語界の運慶です」。
すかさず好楽師が、「うんこ?」
小学生か!

父ですが、兄弟子ですとぽん太さんの紹介を受け、でたらめ親父の口上。
披露目飽きちゃいましてね。2月からやってるんですよ。もう喋ることなくなっちゃって。

こらこら。

円楽はですね。披露目のたびに柳橋の一流料亭に出演者を集めまして。芸者も呼んで。
そういうことはどんどんやりなさいと教えています。
そして、お車代を10万出します。なので私はそれが楽しみで。

撮影タイム。
ぽん太さんが丁寧に、「携帯電話の立ち上がる時間もあるでしょうから」。
偉いな。撮影タイムはしばしばあるが、だいたい声を掛ける人間が、客の電源入れっぱなしを前提にしているのだ。
すなわち、携帯は鳴るものと認識していることになる。
私も今はGoogle Pixelだからいいが、ひとつ前のポンコツリユーススマホはなかなか立ち上がらなくて。やっと立ち上がったら撮影タイム終わりなんて本当にあった。

サービス満点の好楽師は、「この時間を利用しまして皆様にお知らせです。ドジャース勝ちました! 山本がMVPです」。
変な拍手が起こる。私もしたけど。
「天皇賞は、まだ始まってません!」

撮影タイム終了後、ぽん太さんまたちゃんと、「では電源は落としてください」。

最後三本締め。音頭は好楽師。
飲みに行くと隣で一本締めなんてやってますが、私一本締め嫌いなんです。寂しいでしょ。
新たな門出を祝うんですから、手はたっぷり叩いてください。

というゆるゆる披露目でした。
まあ、厳粛なほうはYou Tubeに上がってる。こんなのでいいや。

一旦幕が閉まり、今度はぽん太さん。
先ほど司会をしておりましたぽん太です。
私の家内はここ、東博に勤めてまして。浮世絵の研究者なんですね。
そんな縁で、落語もいいじゃないかということでこの東博寄席始まりまして。

今回の会のキーマンがここにいた!

新婚さんいらっしゃいにも出たんですよ。
私べらぼうにも出てまして。大河役者なんです。
名古屋の本屋の役で。セリフは一つだけでした。
名古屋出身なので役もらったんですね。あちこちで名古屋出身って言ってますけど、本当は群馬なんです。
前橋です。前橋がまさかこんなことで全国に知られるとは。
小楽5年から高校までは名古屋でした。父が名古屋の出身で。
もらった一言のセリフ、父にアクセントも確認しました。
ところが当日現場行ったら、「セリフが変わりました」。
そんなこと、よくあるみたいですけど準備したのに。
新しいセリフは「ありがとうございます」です。
でも、名古屋弁だと、こうは言わないんですね(なんて言ってたっけ)。
結局標準語でセリフを言ってしまいました。カットされてました。

べらぼう、その後22話にもほんの一瞬ですが出てるんです。
今度は横浜流星さんとの共演です。
もし録画ためてる方がいらっしゃったら、楽しみにしてください。
あれ、横浜流星さんが二人いるな、と思ったら片方私です。

実は私もべらぼうためてしまってる。全体の半分。
ちょうど22話を観ようと思ってたところだ。

ぽん太さんの本編に続きます。上中下3回の想定だったのに、終わらないや。

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