毎日、何かしら記事アップ後に思い出す。
志ん五師は、二ツ目昇進で作った枝平さんの手拭いを広げて公開していたのだ。
折り畳んだ状態では、イラストの枝平さんの顔(メガネ)がどアップ。これ自体すでにインパクト強烈。
開くと4コマ漫画になっている。
本人スーツでロビーをうろうろしてますので、欲しいかたはご祝儀を出してもらってくださいとのこと。
そのせいか、はん治師あたりから高座の入れ替わり時にやたら客が出入りしていた。
玉の輔師はこの手拭いにどんな感想を出すであろう。
続いては、その柳家はん治師。
この芝居に顔付けされているということは、文枝新作縛りなのであろう。
新作でも、古典の入り方。
「背なで老いてる唐獅子牡丹」であった。やや長めの噺。
この噺は一度だけ聴いた。再度聴けて嬉しい。
うっかりネタ一覧に「背なで泣いてる唐獅子牡丹」と書いてしまった。それでは落語のタイトルにならぬ。
かつて五分の盃を交わした兄弟分の組の連中が、うちのシマで強盗を働きやがった。
出入りだ!若いもんを呼べ!
しかし任侠の方々も高齢化。
一番若いもんは61。若頭も高齢化。そもそも親分が90だ。
親分は若い頃おつとめだったので、粗食と適度な運動のおかげで非常に健康になり長生きしてるのだ
腹心の部下は田舎で野菜作っていて、カチコミには消極的。
まむしの銀次さんに頼んだらどうですね。なるほどその手がある。
フリーランスのまむしの銀次はホームに入居中。親分訪ねていく。
外出許可も無事もらい、いざ出入り。
景気付けに「義理と人情を」と歌い出すが、義理と人情をなにに掛けるのだったか思い出せない。
「♪義理と人情を保険に掛けりゃ」
保険じゃねえよなー。
はん治師が語ると、古典落語に見られる会話の妙も一緒に漂ってきてお得な感じ。
仲入りは三遊亭白鳥師。
最近ご無沙汰気味かも。昨年は二度聴いて、二度とも「3年B組はん治先生」。
もっと聴かないといけない。
ほんとはですね、今日からマンタ倶楽部でキャンプのはずだったんですよ。
昨日まで鈴本のトリを頑張って、休席届出して遊びに行こうと。
メンバーは、はん治、彦いち、きく麿、志ん五ですよ。
そしたら彦いちが、協会から今席のトリを頼まれたと。昨年も断っちゃったんで、今年は断りたくない、ってそう言うんです。
で、自分だけマンタ倶楽部行かないのかなと思ったら、「ついては、キャンプもやめる」。
そんなわけで、マンタ倶楽部のメンバー全員この席に顔付けされてるわけです。
マンタ倶楽部以外も、小ゑん、百栄、こみちと変な人ばっかりですよ。
なるほど。めちゃくちゃ腑に落ちた。
なんで新作まつりでもないのにこれだけ揃ってるのかと思ったら、皆さんまとめてお休み予定だったとは。
ご苦労さまです。そしてありがとうございます。
回転寿司っておいしいですね。私は上越・高田の出身で、隣町の直江津の寿司屋で同級生が働いてます。
その店に白鳥さんの紹介ですって言って行くと、あ、そうって言ってもらえます。
アサダ二世型ギャグ。
思い出したんで話していいですか。もう好き勝手に喋るのが寄席というところです。
息子と回転寿司に行ったことがあったんですね。安いネタばっかり頼んでて。
向こうを見たら、ウニとか大トロとか頼んでます。
息子がウニいいなって言ってましたが、こんなとこで食ってもな、銀座ならともかくと宥めてました。
その大トロ頼んでた家族がお会計の時に、なんだか私のほうに来るんです。聞こえたかなと。
そしたら「白鳥さんですね。ファンです」。
これ、トリの彦いち師が出したネタに連動してると思う。
ネタは山奥寿司。テレビでは二度ほど聴いたが高座では初めて。
山奥の秘湯に滞在中の男。山はいいのだけど、江戸っ子なんでうまい寿司が食えないのだけ残念だ。
最近、寿司屋がもっと山奥にできたらしいですよと仲居。キノコ狩りのお婆さんが遭難してたまたま発見したそうです。
ここだって十分秘境なのに、まだ山奥に寿司?
その「江戸前寿司 すきやねん三郎」に行ってみることにする。
お店に入るためには最後に崖を登らなければならない。
ようやく着くと、亭主は山の幸で寿司を作るのだという。
しかしまともな寿司など出やしない。
いいねえ、軽い噺で。
5千円札の樋口一葉のクスグリがあるが、今はもう津田梅子。
この噺昔からやってるけど、お札が変わったたびにギャグ作れねえよという嘆き入り。