アニメが始まったのは知ってたが、いつやってるかはよくわからない。
でもTverでやってた。2話までTverにアップされているが、とりあえず1話(1席という)だけ観た。
あかね噺のマンガは、15巻まで読み、脱落してしまった。
あれ以来、まったく読みたい気になっていない。
でも心機一転、アニメを観ていきます。
まあ、アニメのほうが落語はわかりやすいとは思う。
演者の心理、客席の反応による切り替えなどは、マンガではどうしても頭でっかちの説明になってしまう。
らくご喫茶
神保町にある、らくごカフェと外観、内装もそっくり。
椅子も。
話の中では浅草にあるみたい。だが、神保町の交差点北西角から、南西方向を眺めたときの景色そのまんま。
聖地巡礼ファンは見て喜ぶといいでしょう。
ビルの裏口、1階の入口の様子もそっくり。現実のらくごカフェの場合、ここに2階のカレー屋ボンディの客が滞留している。
ちなみに志ん太は高座を終えた後も着物のまま。これはレアである。
二ツ目で着物を着たまま移動している人も、たまにはいるけれど。
封筒を開ける志ん太の横にビルのテナント案内が。1階の「ステーキ・ワイン」は「神房」という実在する店で、画面の右手がそう。
ここは行列が絶えないボンディのカレーが並ばず食べられるそうだが、行ったことはない。
ボンディは田町のお店なら行った。たぶん、味一緒だと思うけど。
ちなみに、ビルの向かいは工事中。
2026年現在は確かに工事中なのだが、物語の時代としてはウソです。
アニメの制作が始まった2025年には更地になっており、フェンスだけがあるこんな感じではあった。
東京かわら版/そろそろ
らくご喫茶のレジに、東京かわら版と落語協会の「そろそろ」が置いてある。どっちも実在する雑誌。
そろそろは監修の林家木久彦に気を遣ったのか。
その横の、メニュー表(ソフトドリンク500円、アルコール500円)がめちゃリアル。
大工調べ
あかねの父、志ん太がらくご喫茶で演じているのは「大工調べ」。
喧嘩と与太郎は意外と相性がいい。鮑のしや、孝行唐もそう。
あまりウケてない高座だが、「お前が耄碌だよ」のセリフで、少ない客がクスッと笑うのは実にリアル。
いや、別に面白くもないのだけど、つまらないとき客はウケどころを探すもので。
真打昇進試験
何度も書いてるから繰り返さないが、私は「真打昇進試験」というものが許せないぐらい嫌いで。
試験で真打を選ぼうなんて人間の傲慢もろ出しである。
アニメで落語を覚えようという人に、「実力があれば真打になれるんだろ」と勘違いしてほしくないのだ。
落語協会で試験が滅び、年功序列になったのは、そっちのほうが健康だからなのだ。
ちなみに阿良川流のモデル、立川流では、先日昇進が決まった立川笑二さんみたいにトライアルを受ける人もいる。
だが現在ほとんどは、師匠の許可を取って昇進。びっくりするぐらいヘタでも。
幸ホール
真打昇進試験の会場。
これは、現在改装中の内幸町ホールそのまんま。
ただし、アニメで描かれた玄関口に人が集まることはないしのぼりもない。
新橋駅から向かうと、地下で行くのがスムーズで、アニメに出ているのは完全に裏口なのだ。
阿良川一生に破門されたこの日の出演者が、雨の中で嘆いている。
雨が降っても駅まで歩いていけますけどね。
芝浜
真打昇進試験で志ん太が出した演目。
アフロの師匠(全生)が、芝の浜で財布を拾うシーンのカットに言及している。
あえてこうしたかと納得しているのだが、こんな芝浜も普通にあるけどね。
劇中のかみさんが、実生活の誰かの反映だというのはよくある。
いい女は、モデルがないと描けないものらしい。
破門
志ん太の師匠の志ぐまが、阿良川一生に抗議している。
「志ん太は俺の弟子だ! 人の弟子を勝手に!」
当たり前のことで、よその師匠に破門はできない。
マンガではこのあたりがあやふやなのでアニメで直したのだろう。
少なくとも、できないことをやったという描写があれば、かろうじて成り立つ。
日本芸術劇場
最後、阿良川一生独演会の会場にあかねが現れる。
この立派な劇場は、池袋の東京芸術劇場です。
なんだか聖地巡礼ガイドみたいになってきたな。
桑田佳祐
エンディングテーマが桑田佳祐とは知らなかった。すげえ。
桑田さんも落語好きとして知られている。
らくごカフェにかつてお忍びで、ハラ坊と訪れたとか。
ところで歌の冒頭だけど、「女流名人ナンパして、燃える小便したい」と聞こえた。
「勝負したい」でしょうな。
なんだか、男性社会のガラスの天井を突き破って出世しろという歌詞のようだ。
稽古つけた人
クレジットにある、稽古つけた人。
- 林家木久彦
- 柳家吉緑
- 林家なな子
- 林家あんこ
- 桃月庵こはく
- 柳家小はだ
- 三遊亭好二郎
- 三遊亭ごはんつぶ
- 柳家あお馬
- 柳家しろ八
そして実演協力。
- 林家木久彦
- 桃月庵こはく
- 柳家あお馬
- 三遊亭好二郎
- 三遊亭ごはんつぶ
- 柳家しろ八
落語界は序列にうるさいところで、こんなのも必ず香盤順になっている。
好二郎さんだけ、圓楽一門会。あとの人は落語協会。
好二郎さんはそういえば、普段着物で歩いているという人。師匠(兼好)にならい。
志ん太がらくご喫茶の裏口で佇んでいるシーンでは、きっと好二郎さんをモデルに撮影が行われたに違いない。
第2席に続きます。