笑点特大号メンバー固定に思う 芸協の勢いを感じます

HDDがいっぱいになってから、整理もしていない。
最近は落語の番組があってもあまり録画していないのだった。
サブスクと配信の時代になりましたからね。そんなわけで笑点特大号も観たり観なかったりではある。
野球シーズンが終わるから、放送頻度も増える。リアルタイムで観るようにしようとは思う。

笑点特大号の大喜利メンバーが固定されたということである。
以下の通り。この中からレギュラー入りを目指すと。

  • 柳家やなぎ(牧場生まれ寄席育ち)
  • 春風亭一花(笑いのひと花さかせます)
  • 春風亭かけ橋(落語界のヘラクレス)
  • 昔昔亭昇(スーパー食いしん坊)
  • 桂蝶の治(時代の寵児)

いろいろ思う。

香盤がおかしい

あれと思った。上記の順番は香盤順であるはず。
落語界は序列がうるさい。
香盤としては、「昇」「かけ橋」である。なのに逆。
これはもう、かけ橋さんの幻の経歴が配慮されているのであろう。落語協会で二ツ目になったのだから。
そして大師匠にクビにされた(ことになっている)。

しかしそんな、みんなが知ってる幻の経歴により香盤を入れ替えられるとは?
かけ橋さんの真打抜擢があるサインかな? ひとり真打でなくても。
芸協さんは意外と優しくて、建前としての再修業はきちんとさせるが、真打昇進時には過去の経験も配慮するということもあるのだ。

本業は(おおむね)上手い

パッと見て思ったのは、あ、落語上手い人たちだと。
一番香盤が下の蝶の治さんだけは、ちょっとどうかと。いや、ヘタということではない、面白い。
ただ、破天荒路線を進みたい中、まだまだもがいている感じ。火曜の放送でも、だいぶ兄弟子宮治が司会としていじってくれている。
落語上手いのはさらに弟弟子の銀治さんだと思う。まあ、どうみても笑点向けの人ではないけど。

一花師は披露目の最中の抜擢真打。これは文句ないところ。
かけ橋、昇は世間で本業が知られているかというと、どうだろう。でも間違いなく上手い。
かけ橋さんは、あまりこんなことを強調したくないが、回り道をしたおかげで厚みが増している。
やなぎ師は、笑点には真打昇進間際に入ってきて、いきなり実質レギュラーになっている。わりと不思議なパターン。
実家が北海道別海町で酪農をしているのは、しばしばマクラで聞くところ。
やなぎ師は、正直古典落語だけだったら突き抜ける感じではなかった。ところが新作落語が実に楽しい。
新作だと、世界のルールをちょっといじってくるところが上手いなと。

昇さんとデブキャラ二人になっているのが面白い。昔だったら、ひとり引っこめられたのでは。
昇さんは新作の一門だが古典派。おもしろ古典でもあるが、むしろ小痴楽師の系譜だと思う。

落語協会2の芸協3

やなぎ、一花のふたりは落語協会。
あとの3人は芸術協会。
へえと思った。なかなか見ないバランスである。
地上波大喜利のほうは、司会含めて「落語協会2、芸術協会3、円楽党1、立川流1」である。
晴の輔師が入ったのは、バランスに配慮したものだともよく言われる。
さて、さらに面白いことに、落語協会はふたりとも真打。
二ツ目3人が芸術協会。
これはもう、現在の芸協の勢いを物語っていると思います。二ツ目の寄席神田連雀亭でも、芸協が最大多数派になって久しい。
本来の人数は変わらないのですがね。

他にいなかったか考えてみた

パッと見たところ、なかなかベストの布陣ではないかと思った。
だが当然、切られた人もいたわけだ。二ツ目を対象に考えてみた。

まず選ばれなかった円楽党(五代目圓楽一門会)と立川流。
円楽党も楽しい人いますが。
兼好師の一番弟子の兼太郎さんなんて笑点向けだと思う。過去あんまり出てなかったかもしれないが。
四番弟子の兼作さんは、落語だけなら非常に上手い。まだ番組に出られる香盤ではないかも。
あとスウェーデン人の三遊亭好青年さんとか。この人はすっとぼけてて面白い。
高座だとすっかり日本語ナチュラルなのに、テレビ出ると急にカタコトになってるかもしれない。

立川流はあまり知らないのだが、立川笑えもんさんの名前はよく見る。まだ香盤的に下すぎるのだろう。
あとはかしめさんや談洲さんぐらいか?

落語協会と芸術協会でも。
落語協会だと林家きよ彦さん。恐らく、女性枠を争った結果弾かれたものと思われる。
二ツ目香盤を眺めてみたが、協会は生真面目なタイプが多いなと改めて思う。悪いというんじゃありません。
でも面白タイプの人もいることはいる。それもかなりの。

  • 柳亭市若
  • 柳家小ふね
  • 三遊亭ごはんつぶ
  • 桂枝平

市若さんは笑点のイメージにぴったり。でも日頃呼ばれていないのでは仕方ない。
小ふねさんは何度か番組で見た気がする。高座の面白さは出せていなかったかも。
桂枝平さんは5年ぐらいのうちに必ず笑点周辺に名前が挙がってくるだろう。香盤的にはまだムリ。
もっとも枝平さん、個人的にはちょっと作りこみすぎてあざとすぎる気もしている。でも数年経ったらナチュラルになるかも。

芸協も、選ばれた以外にもまだ面白い人は多い。
上方枠があれば、笑福亭茶光さんなんてよさそう。ただ恐らく、本当の上方芸人との比較になる。
ちづ光さんもよさそうだが、女性枠も飽和していて厳しい。
ひとり、この人はきっと笑点向きだし、高座も面白くて上手いしいいなと思う人がいた。
桂南楽さん。
ぐいぐい出てくる感じの人ではないが、しばらく転がしていると実に楽しいと思う。

いろいろ考えていたら、二ツ目の団体別状況も見えてきた。
今現在は、芸協さんがピークを迎えつつある。
ただ5年後は、再び落語協会が盛り返しているという予感。ぜひ、パワハラのない組織によりこうなってください。

(お詫び)

また「桂ちづ光」と書いてしまった。
もともと私の記事からAIが生み出した架空の噺家なのだが、その後当人が癖になってやたら書いてしまうという。ごめんなさい。
茶光さんの妹弟子で笑福亭です。

コメントする

失礼のないコメントでメールアドレスが本物なら承認しています。