笑点メンバー予想に参加します(穴狙い)

昨日の記事「検索訪問強化宣言」のアップ後、一昨日の「楽㐂廃業」の記事がGoogleポータルに掲載された。
おかげで昨日の当ブログは大フィーバーでした。検索よりはるかに効果の高い、直リンク。
今朝になったら、昨日の記事もGoogleに出てて、こちらもまた訪問多数。
2日連続のGoogle掲載とは。
あたしゃもう本気で、世間に有無を言わせない圧倒的なブログにしていきますよ。
高座の模様を詳しく書くのを非難する、ごくらくらくごにだってもう文句は言わさないさ。
その割には今日はさっそく更新が遅れてるけど。

笑点新メンバーが来月から登場だそうで。
7代目圓楽襲名予想のほうを先にやり、新メンバー予想には参加していなかったのだが、遅ればせながら。
襲名と違い、「協会・団体の勢力争い」以外にさしたる理屈はなくてアテモノだからである。
だが、考えてみるとなかなか面白く、そこに理屈もちゃんと存在するのだった。

なお、いにしえの笑点と異なるルールがメンバー選抜に導入されていて久しい。
「落語の上手い人しか座れない」である。

「笑点は落語の下手な噺家がやるもの」といまだに言っている人たちは、アップデートできていない化石である。
三平は、登場時すでに確立しかかっていたルールを破っていたのだった。
二度とこのような例は出現しない。
ちなみに特大号の若手大喜利、女流大喜利メンバーもみな本業が上手い。選抜基準の存在がうかがえる。

最新メンバーの宮治師は、決して好きではない。
誰も訪問してこなくなって久しい、昔の記事に理由は書いてある。
だが、落語に関してはやはり文句なしに上手い。
正月のNHKで出した「たらちね」も、圧倒的だった。

円楽師の業界での功績は多々ある。
だが、高座についてはもうひとつだったのも事実。
円楽師より、落語の評価がストレートに高いメンバーが抜擢されるのは間違いないと思う。

円楽師が、後継者を笑点サイドに書き残していたなんて報道されている。
それによると、兼好、萬橘なんだそうだ。
両師匠とも、先細り気味だとされる円楽党の中で気を吐く人気者。私も好きな人たちだ。
そして、実力面に関しての異論はほぼどこからも上がらない。

  • 兼好・・・大きな声で明るく嫌味を言う毒舌キャラ
  • 萬橘・・・しくじり系ボケキャラ。本当はまだ若いですキャラ

どちらもイメージはわりとよく湧く。
兼好師に大喜利のイメージはないなんて意見も見るが、さわやか毒舌マクラを聴く限り、全然そんなことないと私は思う。

一之輔就任予想と同様、忙しい兼好師が月2回の土曜日を今から開けているのか? というのは大いに疑問。
まあ、早めに話が通っていれば大丈夫だろうけど。

ただ上がった名前よりも大きな違和感。
なんで落語界の統一を願っていた円楽師が、後継者を自分の、残さなくていいと考えていた団体から指名するの?
むしろ、生前に合流を強く望んでいた芸協にすり寄るほうがまだ自然じゃない? 客員でもあったのだし。
これが本当、意味不明。

円楽師の遺志にかなうのは、芸協メンバーの「柳亭小痴楽」「春風亭昇也」のほうではないのかな。
女性なら三遊亭遊かり。
だから、2人のメンバーを書き残したという事実すらそもそも疑問に思っている。
それに萬橘師はともかく、兼好師は師匠・好楽の後釜のほうがスムーズではないかな。

「円楽の遺志」があってもなくても、それによりメンバー選定は影響されないはずであります。
好楽師が勇退する際は、円楽党から出るだろう。
今座布団を確保しておかなくて構わない。

そんなわけでやはり、BSからの昇格だろう。
三平が登場した際、すでに宮治師は最有力とされていた。
5年経って改めてBSから昇格し、そして評判がよいとなれば、当然次もそうせざるを得ないと思う。

(本命)一龍斎貞鏡
(対抗)春風亭昇也、柳亭小痴楽
(穴)三遊亭とむ

攻めた予想です。
女性が本線。これは客観的な判断。
宮治師のときにすでに女性が期待されていた。当然世間の期待に応えなきゃ。
だが、大人気の蝶花楼桃花師でなく、私が予想したのは講談の貞鏡先生。
桃花師のいい歳こいたブリッコは許すとして、それを見てニヤニヤしている年配の爺さんが激しく気持ち悪い。
婆さんたちはすでに、媚びる彼女のことあんまり好きじゃないんじゃないか。
ジェンダーに配慮して登用した結果、最もややこしいことになるわけだ。これはテレビとして、避けたほうが無難である。
女性から選ぶと、名を挙げた熟女二ツ目の三遊亭遊かりさんでもいい。
だが、真打の決まったママさんである一龍斎貞鏡先生こそ、真のジェンダー抜擢にふさわしいと思う。
種目が講談なのもよくないですか。人気で日本講談協会に後れを取っている講談協会所属なのもいい。
一番望ましいと思うのは、年寄りメンバーを強烈な啖呵で叱りつけられるところ。ターゲットは全員だが、特に小遊三師(嬉しい)。
ブリッコよりよっぽどスカっとするんじゃない?
貞鏡先生はご自身でも語っていたが、Mっ気のある男性にも大人気である。
こんなふさわしい人もいない。
芸術祭新人賞を獲ったのもちょうどいい。
芸術祭の発表は年末だったから、メンバー選抜には影響しようがないけど。優秀賞を獲った昇也師もこれはそう。

ちなみに先日特大号で、好楽師と女流4人がボウリングをしていた。実はあれがオーディションだったという見立てはどう?
貞鏡先生は立派に爪痕を残していましたよ。

男の噺家を入れると間違いなく非難される状況のため、今回はあまり肩入れできません。
なので勇退を迎えるメンバーの次の候補として検討します。
成金のふたりはとてもいい。
昇也師は、貴重な裏廻しを期待される。
もっとも師匠と一緒に出るのはまだ露骨か。それに、裏廻しはたい平師の仕事だ。

それから、最近急に若手大喜利に加わるようになった小痴楽師。
若々しいし、業界の雰囲気を濃厚に身にまとっている。二世でも、世間から嫌われる要素がない。
可愛げのあるちんぴらキャラもいい。
おまけに、円楽師の後を継ぐ名プロデューサーだ。
そして、私の見立てでは将来の芸術協会会長である。英才教育が求められる。
笑点が英才教育の場とまでは言わないが。

結果を楽しみにしましょう。

(2022/1/29追記)

1週前の笑点が放映され、当記事にたくさん検索が押し寄せています。
予想に参加してよかった。
ただ、「人気落語家」だそうで、すでに予想は外れてます。
「おじさんに人気の落語家」なんですかね?

作成者: でっち定吉

落語好きのライターです。 ご連絡の際は、ツイッターからメッセージをお願いいたします。 https://twitter.com/detchi_sada 落語関係の仕事もお受けします。

10件のコメント

  1. 昇也師は年末年始の高座で「新メンバーはおれじゃないよ!多分、オレがなるのはこの後です。黄色かピンクの代り」と言ってるのでその言を信じて、個人的な押しは文菊師、バラエティに振るなら風子ねーさん。
    円楽一門から出るなら王楽師だと思うんですが。

    1. ははあ、「俺じゃないよ」はむしろ臭いますな。
      気取ったお坊さんとはすごい見立てですね。
      実現すれば小圓遊以来のキザキャラ。

  2. 常々、芸人について思っていること、感じていることをここまでハッキリ「笑点」新メンバー予想という切り口で語られるとスッキリ!うれピー!としかコメントできません。(笑)

    1. ありがとうございます。
      誰もがなんとなく思っていることをあからさまにするというのは、実はウエストランドの手法ですね。

  3. 更新ご苦労様です。さすが大胆な予想ですね

    私は落語通ではないので柳家わさび師匠という単勝オッズ1倍台くらい堅そうな予想しかできませんでした(苦笑)

    細身なところが歌丸師匠似のわさびVS歌丸師匠以降久々の桂がつくメンバー宮治というポスト歌丸対決が大月秩父戦争みたいなお約束になる流れ日テレならやりそうかなと

    1. え、わさびが1倍?
      わさび師匠は私も好きな人ですが、今回はないと思ってます。
      次は十分あるかもしれませんが、落語協会の枠が開くなら馬るこ師匠が優先かもななんて気もします。

  4. 定吉さんこんにちは。
    笑点メンバーの予想、メディア的にも盛り上がって来てワクワクしますね。

    私としては、宮治師匠がメンバー入りした時も、時代性を鑑みて女性が入るんじゃないか、その中なら桃花師匠じゃないかと予想していたんですが、見事に外れてしまいました。今度こそ桃花師匠と言いたいところですが、最近の各種記事を読むとセクハラ問題が起こるんじゃないかなんて指摘もあり、今回も微妙かなと感じていました。

    そんなところで貞鏡先生という予想は、中々面白いなと膝を打ちました。
    (ルッキズムはダメとかいう小難しい話は脇に置けば)貞鏡先生は美人だし、さらに既婚者で子持ちというワーキングママである点も、「お嫁に行けない」という時代的にかなり微妙な話をネタにしている桃花師匠より、適任という気がします。

    一方男性だと、昇也師匠はねづっち先生に対抗できる謎かけの達人らしいという話もあり、その点で最適かなとも思いますが、テレビ的にちょっと地味かなという気も。小痴楽師匠は、以前ご本人自らが「大喜利は苦手」と言っていたので、その点どうなのかなという気もします。(勿論最近若手大喜利に出ているので、心変わりしたことは考えられますが。)

    私的には、巷間名前の挙がっている中では兼好師匠か一之輔師匠が希望なんですが、お二人ともたまにゲスト出演するくらいならまだしも、月2回土曜日を拘束されてまで出演を受けるとも思えないので、定吉さんの貞鏡先生予想に乗っかりたいと思います!

    1. いらっしゃいませ。
      いいでしょう、貞鏡先生。
      二番目に座るなら、小遊三師匠をビシビシ痛めつけてくれます。
      そして痛めつけられた小遊三師が嬉しそうという、ちょっとしたプレイまで楽しめます。

  5. この前の放送で人気落語家と発表されてしまいましたね…
    この記事をみて私も貞鏡先生ピッタリだとワクワクしてたので残念です。落語ですら生で初めて観たのは三ヶ月前で、講談を生で観たことはない人間ですが、ビジュアル通りのお方だったらこれぞ!と思ってました。
    現時点での本命は、土曜日のスケジュールが異様に空いてて、最近ブログを引っ越した桃花師匠ですかね

    1. そうですね。講談師ではないですね。
      桃花師、個人的に嫌いじゃないんですが。
      でも男の私にも、フェミニズムを取り込んだ感性があって、その部分がちょっと拒絶しています。

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