笑点特大号女流大喜利についていろいろ

3日水曜日の放送だったので、ちょっとタイミングを逸しましたが。
笑点特大号で、蝶花楼桃花司会の女流大喜利。
内容はまあ、なんというかなんだかなだったのだが、それについてとやかく言いたいわけではない。周辺をちょっと。
あれを観て楽しんだ人も多いでしょう。別にバカにはしませんよ。
ただ、相変わらず自虐ネタが多いなあ。
自分を貶めたら、単純に人は笑ってくれる。世の中そんな単純なもんじゃないのでね。
木久扇師匠がバカネタをやるのとは、積み重ねも違うのだ。

笑点特大号では「桃組」の様子も流していたし、ずいぶんと桃花師の囲い込みに掛かっている様子。
次の新メンバーの伏線にも思えるのだが、実は意外と関係ないかもしれない。
一之輔加入の噛ませ犬にしてしまったことを詫びる気持ちが制作側にある。そうではないかななんて。

先日、桂しん華さんのトークで、笑点に出る(収録済み)という話を聴いた。ご本人は喋る気なくて、トークの相方、柳家花いち師がポロっと出したみたいだけど。
その後、金原亭杏寿さんのニュース記事でもって、笑点出演が決まったとあった。そのふたつが符合して。
トークも記事も、特大号ではなく地上波に出るようなニュアンスだったけど。

そのしん華さん、いずれ女流大喜利にも呼ばれるんじゃないかとかつて無責任に書いたことがある。
その答え合わせが出た。
しかしどうだったでしょう。立川志ら鈴さんと同様、次があるかどうかでいうと、微妙でしたね。
女流もたくさんいるわけで。
ゆるキャラみたいな個性は伝わったと思うが。
メガネ掛けて出たのはキャラづくりなのか?

しん華さん、爪痕を残せたとは思わないのだが、ひとつある種の感慨を覚えたのが、「前座を9年半やりました」という発言。
ああ、これは世間に広く伝えていい、伝えるべき情報なんだなと。
これが世間に伝わることで損をするのは、落語協会時代の師匠、三遊亭歌る多師である。
なんだか一門揃って、落語界から冷たい扱いをされ始めているように思えてならないのだが。

あくまでも師匠の立場からするとだが、辞める弟子は再起不能にしておかないといけないのかもしれない。将来寝首を掻かれるといけない。
そんなわけで、林家彦いち師がちょっと心配だ。
もっとも、どんな人かよく知らない元弟子(林家ひこうき)のほうに、いいも悪いもイメージなど持ちようがないのだが。
柳家三三師は、むしろ弟子を救ってやったような扱いになっている。それもどうなの? 自分の師匠から弟子を守れなかったんでしょうに。

ちなみに、元弟子がよそにいかないよう徹底して圧力を掛けたのが、立川志らく。
それを著書で自慢している。

金原亭杏寿さんはソツがなかった。いたずらに前へ出ない話術でもって、インパクトを残した。大したものだ。
今後も間違いなく呼ばれるだろう。
師匠・世之介は喜んでるでしょうな。惣領弟子を破門にしても、事務所に稼ぎ頭がいるという。
ちなみに破門された総領弟子は、破門の前に一度女流大喜利に出ていた。
今後新しい師匠が出ろと推奨することは考えにくい。
これについても私、予言しておりまして、今のところは正解。
ああいう場所に出るなという見解も、まるで的外れだとは思うけど。
ひたすら落語やってりゃ上手くなるっていうのかい?
これは世之介師のほうが正しいかもしれない。

しばらくの間、レギュラーメンバーとして女流大喜利に出ていたのが、一龍斎貞鏡さん。今回不在。
私はこの人を穴で笑点(地上波)新メンバーに予想したのだが、実は最初からあり得なかった。
今月第4子をご出産だからである。
つい3月にこの人の高座を聴いたばかりだが、お腹が大きいなんて気づかなかったし、語ってもいなかった。
いや、すごい人だ。7月にはもう会を再開するんだって。
嫁に行けないだの出逢いがないだのつぶやく女流よりも、4人のママのこの人のほうが笑点にふさわしい気がするのだが。

作成者: でっち定吉

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