カメイドクロック落語会8(上・三遊亭好二郎「湯屋番」)

本業をなんとかやっつけたが、次のネタが見つからなくて困っている。
いっぽうブログのほうは、現場に行けばOK。
久々に無料の会、カメイドクロック落語会へ。
午前午後2回、各30分ずつのこの会に来た際はテーマがある。
午前の部の終演(11時半)後、午後の部が1時から始まるまでにブログをアップすること。
まあ、最短で30分。スマホのフリック入力の場合は50分かな。
当ブログの落語レビューを録音呼ばわりする輩と、勝手に闘っているのだった。

さて、今日の演者は基本この人、三遊亭好二郎さん。

朝早くからお集まりいただきありがとうございます。
この会でもう、三四十席やったことになりますが、そうなると、こういう場所でウケるような噺はもう、ないですね。
昨日は風が強くて、私は着物で移動してるので、ももんが状態でした。

三遊亭好二郎と申します。好楽の弟子の弟子で、師匠は三遊亭兼好です。
今はこういう名前ですが、前座のころは師匠の字をもらって、じゃんけんでした。
兄弟子はけん玉で、弟弟子はしゅりけんです。
その次四番弟子が来まして、けろよんという名です。ついに、「けん」が分割されました。
次の五番弟子が、げんきです。濁点が付きまして。
げんきという名前ですが、顔見ると全然元気じゃないんですが。
師匠も三番弟子まではちゃんと考えたんですけど、だんだん面倒くさくなったんですかね。

高円寺らくご祭りで一席やらせていただきました。
開演5分前に外国人の方が来まして。私が英語で相手したんですが。
高校生のときに頑張って英検2級取りました。だからといってカタコトですが。
訊いてみると日本語できないということで、それではちょっと難しいですねとお話ししたんですけど。
高座やらめくりに興味を持っていただいて。私の名前どういう意味かって訊かれるんですよ。
三遊亭は難しいですけど。桂だったらウィッグなんですが。
三遊亭は、スリープレイ・レストランと説明しました。
好二郎は、ライクラーメンです。

さてこのカメイドクロック落語会、3月の予定も出てますけど。
先ほど初めて聞いたんですが、予算が4月で変わるので、3月をもっていったん会が終了だそうです。
今後も正月やお盆の特別企画はあるそうなので、また空いていたら出させていただきますが。それでも、この隔週という開催はおしまいで。
残念ですが、今まで若手を隔週で呼んでギャラ払っていたほうが異常なので。正常に戻ります。

この会にいらしたお客さんとも仲良くさせていただきました。
亀戸梅屋敷や、私の会にもお越しくださいまして。
梅屋敷がありますからそちらもぜひ。無料ではありませんけど。
私は今日でいったんお別れです。

というわけで、ちょくちょく寄せていただいたこの会、終わるそうです。
無料落語愛好家としては残念。
しかし、ついこないだまで「毎週やりましょう」なんて話があったとマクラで聞いていたけども。
新任のマネジャーが、「落語? そんなもんで客が呼べるか!」と言うのでしょう。知らんけど。

マクラとは関係なく、若旦那の話へ。
湯屋番である。師匠から教わったのだと思うけど。
師匠・兼好の湯屋番は、「ラジオ焼き」という名称を付けたそれは絶品。
ラジオ焼きとは、既存の古典落語のガワ(たこ焼き)だけ使い、中身を自由に作る創作法のことを言う。マルCでっち定吉。
弟子のものは、やや既存の湯屋番寄りだが、それでも意識が師匠に似ている。
似ているのは意識であり、師匠オリジナルのギャグをそのまま使うわけではない。

前半はかみさんも出てこなくてスピーディ。
円楽党でよく聴く、二階をほうきでつつくなんてのもなく。
とっとと奉公に出向いてから、独自の世界へ。
男湯、女湯どちらに入るか、「どちらにしようかな」で決めるが、最後男湯を指す指を女湯にチェンジ。早速独自路線。
好二郎さんの描く若旦那は、とにかくケーハク。生真面目な好二郎さん、きっとこういう人に憧れがあるのだ。
外回りのくだりも短いが、煙突小僧煤の助は、師匠と同様力を入れる。そして芝居の台詞回しが上手い。
とっとと番台に昇り、あとは妄想ワールド炸裂。
独自のラジオ焼きはどんな具合かというと、女湯をわくわくしながら覗いてみるシーン。目を覆って指の隙間から覗いてみるが、誰もいないね。

妄想のご新造はこれでもかと色っぽく。
若旦那が新造を抱きかかえるシーンだけは、男湯連中にはわからない。これは師匠に似ている。

楽しい湯屋番、11時26分頃終わってしまった。
好二郎さん顔を上げ、ただいまの湯屋番はひとりキチガイ噺と呼ばれるジャンルでして。妄想に入るという種類ですね。
こうした場所ではまずウケないんですが、最後ですからやらせていただきました。
またお時間あったら午後の部もお願いします。

4階のマクドナルドに入り、11時38分から書き出して、12時5分に書き上げました。
どうだ、早いだろう。

休憩時間に好二郎さんがスマホチェックして、「もうアップしてる!」と驚愕してるかもしれないな。
マクラ全部書いちゃったけど、どうでしょうね。営業妨害だと言われないことを祈る。

第2部に続きます。

 
 

作成者: でっち定吉

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