小ネタいろいろ

猫と落語

新しいテレビでもってヨネスケちゃんねる等You Tubeを楽しんでいるところだが、落語の高座そのものが聴きたいなと探してみた。
ひとつ見つかった。
芸術協会公式を経由し、ようやくたどり着いたのである。

雷門小助六師のチャンネル。
コロナ禍における配信ブームに乗って4年前に始め、そしてアッという間に飽きたらしく、動画の数がつ離れしていない。
よくあることだが。
松戸のご自宅で撮影している。

もともと無観客落語である、瀧川鯉橋、立川吉幸両師の高座が引っ掛かった。
その後で、ホストである小助六師。
なんと、師の高座はすべて稽古風景。
稽古の最中、猫ちゃんが、うろうろしている。
子猫らしく、稽古を続ける主人ににゃあにゃあ甘えて、膝に寝転がる。
猫に休憩所を提供しておいて、ずっと稽古を続ける小助六師。なんと癒やしのチャンネルでもあった。
そして稽古の演目がすごい。

  • 猫退治
  • 柳の馬場
  • ひねりや
  • 両泥
  • はぬき

なんだこりゃ。珍品ばかり。
「はぬき」は、「七人の侍」で聴いた。
両泥は、笑点で小痴楽師が掛けてた。
ひねりや、というのは禁演落語として名前だけは知っていた。
はなし塚から地上に戻ったところで、時代とともに滅びる噺もあるといういい例。

面白いなあ、小助六師。
地元でよく会をやっている。松戸ぐらいなら行ってみようかなと思うこともある。

一番数の多い「猫退治」のカウントは現在2492に過ぎない。これが当ブログをきっかけに増えたら私も嬉しい。

訃報:桂雀々

訃報を小ネタの中でやって申しわけありません。
でもそれほど書くことがないのに、タイトルにして集客だけするのは詐欺っぽくて気が引ける。
もっとも気を遣って本文中に隠したのに、「大空遊平右腕切断」の検索がやたら来たりしたなんてこともあったが。
昨日夕方は、当ブログにそこそこ反響があった。
私が最後に聴いた2年前の記事にたどり着いた人はいなかった。

糖尿病は怖い。痛風と並ぶ、噺家の代表的な病。
ゴルフの最中倒れて急遽入院し、そのまま逝ってしまわれた。
落語はもちろんすべてキャンセルになったが、ずいぶん会は多かった。
まだ64歳だ。

雀々師のニュースを聴くために、土曜日10時から始まるABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開!!」を聴いた。
雀々師の訃報は、格別大きな扱いではなかったが。米朝事務所も、上方落語協会も辞めてるからか。
谷川俊太郎、火野正平、北の富士と並んで取り上げられていた。
番組冒頭では、桂りょうば師の「米之助襲名」の告知を、ご本人を呼んでしていた。
吉弥師は金曜日は恵比寿で三三師との会。出番前の噺家の縁起担ぎの話で、三三師のジャンプを語っていた。
三三師は木曜にらくごカフェで聴いたばかりだが、あそこではジャンプしないだろうね。天井に頭が刺さってしまう。

鈴々舎美馬結婚

訃報の出た日におめでたも。
よく考えたら、噺家が結婚してニュースになること自体とても珍しいなと思った。
スポニチでは彼女のXを「鈴々舎は『〜(以下引用)』」だって。こたつ記事だからこんなもんだ。
同業者どうしの場合はともかく。
現・三遊亭藍馬の橘ノ双葉さんが元力士と結婚した際はニュースになった記憶がある。
現在は離婚している。ご本人が高座で語ってたから別に出してもいいだろう。
元夫のWikipediaには、いまだに妻が落語家と書いてあるけど。

演芸図鑑の鈴々舎馬るこ

美馬さんを落語界に連れてきた馬るこ師が、NHK演芸図鑑で漫談を披露していた。
この番組では珍しいが、師匠・馬風の芸を引き継いでいるのだろう。
その、師匠をネタにした漫談。鈴本の1階(今はすしざんまい)にあった居酒屋の話。無理難題ばかり、カスハラオンパレードともいえる馬風師だが、でも楽しい。
もうひとつエピソードがあって、楽屋で毎日同じ話をするお爺さん師匠の話。
毎日「つくし」のデザインのパスネット(だと思う。PASMOの前のカード)が欲しいと言ってる師匠。
ああ、これ先代扇橋だろうなと思った。馬るこ師のモノマネはまるで似てないんだけども、雰囲気が出ていて。
もっとも、もう一度聴いたら「俳句の得意な師匠」って最初に断ってた。

落語のあとは、「さん喬 × 志らく」の対談の2回目。
さん喬師は立川流嫌いを隠していなかったが、会長になった以上さすがに外交もしなければならない。
それにしても、かつて出た雲助師と違って、マジメなことしか言わないなあと。
もちろん、マジメな話を聴かせる腕はすごいのだけど。新作落語の機能であるとか。

五街道雲助はトークも落語だった(NHK演芸図鑑)

投稿日:
カテゴリー: 日記

作成者: でっち定吉

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