金曜、当日決めて神田連雀亭昼席に行くことにしたのだが、よく見るとらくごカフェで「三三と若手」がある。
雷門小助六師が出る、こちらにしよう。
三三師の会にいつも行ってるわけじゃない。でも、私はこの会についた客なのだ。
小助六師、先日浅草でもってスタンダードなマクラの初天神を聴いた。
内容の良し悪しではなく、完全に知っているマクラか…と。
文句などではない。知ってるマクラだったという、事実の話。
だが、振り返って当日の模様を書く際には、賛辞100%になってしまった。
ヨイショなんかではない。
私にとってはそういう人なのです。
あとは桂優々師。久々である。
生前の師匠の不倫騒動のあと、しのばず寄席で師匠のことを話していた思い出が。
来月は、古今亭今輔師と立川笑王丸さんだそうだ。
今輔師も聴きたいな。
そして今日も、すでにあかね噺の記事をアップしてるのに、撮って出し。
「録音して聴き返してたらこんな早く出せるわけないだろ」という、因縁に対する怒りの発露でもあるが、それだけではない。
なんだか、当日中にどこまで出せるかという、スポーツになってきたのだ。
| 阿弥陀池 | 優々 |
| 掛川の宿 | 小助六 |
| (仲入り) | |
| 大工調べ(上) | 三三 |
優々師は、師匠(雀々)が亡くなっても、埼玉・東大宮在住らしい。
吉弥師のラジオで、大阪に帰ろうかと考えていると間接的に聞いた気がするが。
ただ、大阪の仕事は多いらしく、また明日からそちらだとか。
優々さんはマクラも含めて徹底的に稽古するタイプなんだろう。
猛スピードでマクラを語る。
見台または釈台は使わない。
東大宮に住んでますが、滋賀県出身です。
東大宮の住所とマンション名、実家の住所を全部語る。
雀々の5人いた弟子、私以外は廃業したが、名前はみな◯々。
上野のパンダみたい。
今日は「三三と若手」(わかて、の『か』にアクセント)でして、私も若手でええんでしょうか。一応16年やってます。
私のこと初めて聴く方…?
あ、多いですね。軽く傷つきました。
三三師匠には親近感があります。
私と同じ、繰り返しの名前ですから。
大阪のクルーズ船の仕事をしている。
大阪のお客さんは、必ず船の上から道歩く人に手を振る。
道の上の人も振り返す。
バーンとピストルで撃ったら、うわと死んでくれる。
でも、関西以外の人からすると不思議みたいで。
徳島のお客さんに訊かれました。どうして大阪の人は面白いんでしょうね。
優々さん返して、それは小学校の授業で、ボケとツッコミを教わるからですわ。
納得された。
講演の話。
講演が1時間。落語が30分。
なんや、1時間も喋れるんかいみたいな空気ですけど。喋りますよ落語家ですからその気になれば。
富山県に寄せていただきました。
初めて東北新幹線(※ママ)に乗りました。
お客さん、外国人が7割ですね。すごいですね。
長野で皆さん降りました。そのあと乗ってきた人は9割外国人でした。
皆さん金沢を目指すようで。私は富山です。
講演といっても、半分はマクラみたいなもんですよ。ただ、ためになる話も入れます。
その日のテーマは『あいさつ』でした。
講演は、まじめな人が多くて、まあウケません。メモなんか取ったりしまして。
それでも後半の落語になったら、空気が変わって、くつろいで聴いていただけます。
その日は動物園をやりました。こちらにもありますけど、トラとライオンの噺ですね。
トラの皮被ってトラになるという。
結構ウケてましたんで頑張って。最後こう、ライオンらしく前のめりで構えてましたら、いきなり折りちたたみテーブルの脚が折れて。
ズコーと崩れ落ちまして。
ここがいちばんウケました。
笑いには天然と養殖があります。
稽古して披露するのは養殖です。養殖の笑いは天然には敵いませんわ。
師匠の高座を思い出しました。飲食店で落語してたんです。
師匠が「鷺とり」をやってはったんですね。腰回りの鷺を、次々引き抜いていくシーンです。
このときに、天井から水滴が落ちたんです。
その水滴が、移動してきて。
師匠、気になるので首すじに手をやったら、これがゴキブリで。
うわーと手で払ったら、客席にゴキブリが飛んでいきまして、お客さん大パニックです。
師匠はそこで噺を切ったんですよ。鷺とり、あと5分くらいで終わるんですけど、とてももう敵わないと。
で、動物園は残り5秒です。
慌てて係の人が飛んで来ましたけど、ぼく、もう断ったんですね。
でも直してもらって。
お客さんに訊きました。あと5秒ですけど聴きはりますか?
そしたらさすが志の輔師匠のふるさと、皆さん手を叩いてくれました。
なのでちょっと遡って、「園長さーん!」「安心せえ、園長の前田です」。
シーンとしてました。
早口だから情報量が非常に多い。
ただ、スピードに口がついていかないことがたまにある。
古今亭駒治師はそんな感じだったが、今ではスピードに口が追いつくようになったから、慣れでしょうが。
本編、「阿弥陀池」に続きます。
今日も3時45分にハネた会の模様を、馬喰横山のドトールでもって4時20分に書き上げた。
お邪魔します。
雀々師のお弟子さんで廃業した鈴々さんは、露の都師のところへ再入門(前座からやり直し)して露の瑞さんになられていますね。移籍とも破門とも違う珍しいケースです。
当時米朝事務所で一緒だった二葉さんが、本来先輩だったはずの瑞さんが再入門後は「私のこと、姉さん姉さんって立ててくれて、お茶まで入れてくれはって」と恐縮しながらどこかの枕で話していました。