え、来年春にやって、秋も披露目あるの? また、昇進早いんじゃない?
それが第一印象。
そろそろ、襲名披露でもあるかなと思っていたけど。誰の? さあ?
2027年秋は、この3人。
- 三遊亭歌ちどき(元・歌実)
- 柳家小もん
- 桃月庵こはく
2027年の3人(あんこ、一刀、たま平)も早いのだ。
前座から13年で昇進。
柳家小もんさん、桃月庵こはくさんは前座になったのが2014年11月なので、披露目の際、まだ満12年である。
しかし香盤じっくり見ると、確かにこのままでは滞留していく恐れはある。
でも、落語協会はそもそも3人昇進というほうがイレギュラーだったので、まとめて5人ずつ上げていけば別にどうってことはない気もしたのだが、この点は後半で考察。
真打とは、実力の証ではなくなって久しい。
だから何年で披露目やっても別に構わないようなものではあるけど。
ただ正蔵会長が、三遊亭好の助師の昇進の際に、五代目圓楽一門会を軽んじる発言をして平気だったことを思いだすわけだ。
落語協会はちゃんと15年修業して送り出す団体なんですよと(※ このとおり正蔵師が喋ったわけじゃないです。独り歩きするとよくないので念のため)。
それを思えば、言行不一致な気がしてならぬ。
三遊亭歌実だった歌ちどきさんは、本来の香盤から半年遅れで昇進。
春の3人と同じ時期に昇進が妥当だったのだ。
どうやら、移籍に伴うペナルティということか。元兄弟子、吉原馬雀師と同じことになった。
ものの順序が、「移籍したので半年遅らせる」ならわかるが。
でも実際には、春昇進の3名の際に、突然昇進しないことが対外的に明らかになったので、きなくさい。
まあ、これ以上はなにもわからない。
馬雀師と異なり、元師匠を非難する文脈が今後も一切出てこないのは確実。今でも元師匠は一門の総帥だし。
柳家小もんさんが昇進。
私はずっとこの人のファンである。本格派のほうだが、飄々として軽いのが味。
神田連雀亭で、二度遅刻に出くわした。小もんさんの全遅刻歴が、その二回だったらすまない。
ちなみにうち一回は昼席だった。
小もんさんの披露目には行くと思う。
ちなみに、改名については書かれていない。
常識的に考えると、なさそうなのだ。
改名すると、手ぬぐいや扇子をすべて作り直さすわけだが、1年を切った今では余裕がないだろう。
そして恐らくこの披露目の発表、対外的だけでなく、協会内部においても急遽だったと思う。
副会長を決めてからの決定と思われるため。
歌ちどきさんは、半年前に改名したばかりだから、あり得ない。
桃月庵こはくさんは、雲助一門だから、真打になった際には独立した亭号とそれに合わせた下の名前に改名するのだと思っていた。師匠がそうであったように。
雲助師の孫弟子第1号である。
しかしこのタイトなスケジュールでどうなるのだろう。もう決めて、いろいろ動いている可能性はある。
さすがに、蜃気楼龍玉にはならないと思う。
こはくさんは神田連雀亭に出てなくて、聴いた回数は四度。昨年聴いた真田小僧はよかったけども、あまり覚えてなくてすみません。
小もんさんは、大師匠「小さん」や、師匠「小里ん」、または「小満ん」「小ゑん」「小せん」「小はん」などと同様、芸者の名を模した名前。
男の噺家が芸者の名前を付けてるというシャレ。
小もんは「小紋」のように平たく読む。
別に真打になっても悪くはない名だ。
これだけでは今日の記事短いので、香盤を眺めながら、今後の落語協会の真打昇進披露を考えてみた。
ただし、「3人」というくくりは珍しい。芸術協会ではよくあるけど。たまたま2027年がこうなったということで、この先は4人あるいは5人で考えてみたい。
と思ったのだが、入門時期で区切ってみたら、「3人」のほうがぴったりな昇進もあった。
5人にすると、同期なのに先に延ばされる気の毒な人が現れてしまうのだ。
カッコ内は、前座になった日。落語協会の場合、入門日よりも前座になった日のほうが重要である。
なお、襲名披露、あるいは抜擢真打が入って、ズレる可能性はあることを断っておく。
そのこともあって、秋は空けておいてもいい。でも3人昇進にすると、どうしても秋も披露目やることになりそう。
【2028年春】
- 柳家緑助(2015年1月)
- 橘家文吾(2015年1月)
- 古今亭小駒(2015年1月)
【2029年春】
- 金原亭馬太郎(2015年5月)
- 柳家あお馬(2015年5月)
- 三遊亭あおもり(2015年5月)
【2030年春】
- 柳亭市寿(2015年10月)
- 桃月庵白浪(2015年10月)
- 春風亭一猿(2015年10月)
- 春風亭㐂いち(2015年10月)
【2030年秋】
- 橘家文太(2016年4月)
- 柳亭市若(2016年4月)
- 柳亭市次郎(2016年4月)
- 春風亭朝枝(2016年4月)
キリがないのでこのへんで。
こうやって先の予定も並べてみると、2027年秋の披露目も、どうやら必要らしいなという気がしてきた。
朝枝さんなど、順調に行けば4年後だが、NHKを獲って抜擢というのもあるかもしれない。
(追記)
柳家小もん⇒蝶花楼馬楽の襲名を見逃していました。八代目ですね。
大きな名前であり、実力派の小もんさんにふさわしいのだけど、桃花師が蝶花楼を名乗ったとき、「蝶花楼のねえさんと呼ばれたい」と言っていたのを思い出した。
さすがに、もっと大きな名の馬楽がいたら、「蝶花楼のねえさん」はあり得ない。
ちなみに桂蝶の治さん(芸協)の「蝶」の字は、亡くなった七代目馬楽の蝶である。
伸治一門になる前は、馬楽の弟子だったので。