2日更新をサボりました。ネタ不足です。
昨日は無料のKITTEグランシェ落語会に行こうと思ってたのだけど、夕方なので寒くてやめちゃった。
本当は世間が騒いでるのに合わせたネタはあるのだけど、やめた。まあ、いずれ書く。
東京かわら版の2月号が届いた。
「落語協会誕生百年」記者会見の模様が掲載されている。
すでにこちらの協会特設サイトに載ってますが。見てなかったけど。
実行委員長は、協会の副会長である林家正蔵。
そして柳家喬太郎、林家彦いちの両師。
わかってない人もいると思うので念のためだが、正蔵、彦いちは同じ亭号の別の一門である。
今後、寄席を中心にさまざまな企画が実施されていく。
鈴本は3月上席で「百年目」「百川」リレー。
末広亭は3月中席で、昼は「百年目」、夜は「百川」を日替わり主任で出す。
百年目はわかるけど、百川って。タイトルだけじゃないか。いいけども。
末広亭の3月17日夜は、三遊亭白鳥師だって。
他に百のつく噺あったっけ。思いついたのは、柳家喬太郎師の復刻落語「茶代」。
「百兵衛さん」というワードが出てくる。
これ、好きな噺なのだ。イベント時に前座にやってもらいたい。
もっといろいろイベントすればいいのに。
落語協会に入りたい噺家、色物さんを公開審査するとか。
芸術協会との間で現役ドラフトを実施するとか。
分裂当事者座談会をするとか。
立川流の噺家を呼んで、落語協会の精鋭と対決させるとか。
正蔵師は、かつての真打試験について語る。
芸は試験で判別できるものではないと。そりゃまったくだ。
抜擢された正蔵師がそう語るのが面白い。抜擢されても内心忸怩たるものがあったのだろう。
真打試験をきっかけに分裂した(本当は違うと思う)わけだから、いいことなんてひとつもなかったわけだ。
しかしまあ、落語協会は強いなあ。
毎日新聞「大衆芸能の今年を振り返る」から有望二ツ目をピックアップ
年末にこんな記事を書いた。
特に若手から名前が挙がるのは、落語協会員ばかり。
パワハラ事件があってもだ。そしてたぶん、それが理由だと思うが女性の前座が消滅しても。
さて、落語協会の強さを確認したところで。
私だけがそう思ってるわけじゃないと思うのだが、今回の100年祭の実行委員長が正蔵師である意味について。
これはたぶん、次期会長としてのお披露目だと思うのだ。そして副会長が、喬太郎師。
柳亭市馬会長は、退任することになっている。ソースはどこに出ていたっけ? でもそうだったはず。
落語協会は副会長が昇格することが多い。だから、正蔵会長という路線は着実に敷かれてはいた。
だが私は、同門のスター落語家、たい平師の就任に期待していた。
常任理事なので、ない話ではないと。寄席にあまり出ていないのが難点だが。
だが、完全に正蔵会長に決まったようである。
ちなみに喬太郎会長でも私は全然ウェルカムだが、さすがに柳家支配がずっと続いているので考えづらい。
最近は実力派の看板を背負うようになった正蔵会長でもいいのだが、足りない要素も多い。
芸協の春風亭昇太会長の明るさは、欠けている。昔テレビに出まくっていたことを思うとおかしいが。
そして林家九蔵事件のときは、海老名香葉子のいいように使われていた印象が。
世間的には、弟に足を引っ張られている気の毒な人でもある。
落語協会は規模がでかいから、外の世界を見なくてもなんとかなってしまうという点はよくない。
正蔵師は、協会外との外交に不安がある。
まあ、世間が思ってるほど好楽師と対立しているわけでもないと思うけど。
別に、このぐらいで正蔵会長を忌避したりはしません。
弟子もしっかり育っている。つる子さんだけでなく、最後の芸術祭優秀賞を獲ったはな平師であるとか。
つる子抜擢に因縁をつけた老害ブロガーなら、こぶ平の分際で会長かと憤慨するだろうがな。
会長になったら、記念に「正蔵・昇太二人会」をやっていただきたいものです。
ところで、「先代(8代目)正蔵は会長になりたくてなれなかったが、当代がなった」みたいな記事も出そうな気がする。
書きたい内容はわかるが、中身はピンとこない。ピンとこないのに、いかにも出そう。
さて、正蔵師が3期6年ぐらいやるとして、その次の世代はいるだろうか?
その頃は喬太郎師も一緒にトシを取っていて、副会長から昇格というルートに乗るかどうか。
協会の香盤見てみると、菊之丞師がいるぐらいだろうか。
さらにその下は、一之輔師までいない気がする。ただ、この人はどうも会長っぽくは見えず。
協会の行く末を考えながら終わります。
・・・大名跡、円歌・・・返上ありますかね?
ある意味、野暮ですがですが・・・
ないと思いますけども…返上して欲しいですが。