思い出した。
小遊三師、長命(短命)でいい男を描写する際「福山雅治とアラン・ドロンを足して三遊亭小遊三を振りかけたような」。
高座では目黒蓮じゃないんだ。
あとクスグリ。
「短いほうがタンメンなら長いほうは長崎ちゃんぽんか」
別に面白くないのだけど、小遊三師が語るとこんなのも楽しい。
さて口上の続き。
司会の慎太郎師。
今頭を下げているふたりが新真打です。
皆さんのお許しをいただいて、顔を上げさせたいです。なお、二人とも当協会評判のイケメンでございます。
拍手により二人が顔を上げる。
ただいま評判のイケメンと申しましたが、間違いを訂正してお詫びします。
喜太郎師から紹介。
私の弟弟子、昔昔亭喜太郎です。残念ながら師匠、桃太郎が年末に亡くなりまして。
東海大学落語研究会の出身です。東海大といえば昇太師匠ですが、昇太師匠は尊敬はしているけど弟子になるほど尊敬しているわけでもないということで、その兄弟子桃太郎の弟子となりました。
東海大を出て一度入門したのですが、3日でクビになり、その後まったく違う業界に進みました。
しかし噺家になる夢が諦めきれないと再入門したのです。
この男は、奥さんには「ニャンコちゃん」と呼ばれております。
余談ですが、隣の昇吾は、文治師匠と一緒に京都に行った際、下痢気味でパンツを汚してしまい、それ以来「ウンコちゃん」と呼ばれております。
喜太郎は伊勢原の出身です。なにもないところでございます。
今日伊勢原からお越しの方は…いなくてよかったです。ほんとはいいところですよ。
昇吾は真打昇進が決まってから病気になりまして、しばらく入院しておりました。
なんの話だったか、昇太師が弟子について触れた口上に爆笑している。いいムードが高座に流れる。
昇吾師の師匠、昇太師の口上。
昇吾は弟子で、喜太郎さんは、兄弟子桃太郎の弟子です。叔父甥の関係ですね。
昇吾は入門するとき、前職がコンピューター関係ですと言っていたんです。そういう詳しいのがいたら便利だなと思って弟子に採りました。
そしたら、ぼくのパソコンが壊れたときに直せないんですよ。
なんでなのかと思ったら、ネットカフェの店員だったんですね。騙されました。
最近では、「なんだかわからないけど面白い」と評判です。よろしくお願いします。
最後に小遊三師。
慎太郎師が「参与」と紹介していた記憶があるが、参与じゃなくて参事ですね。
参与もいる。
あたしはどちらとも関係がないんで。
たまたま表歩いてたら口上があるってんで捕まりまして。座ってりゃいいってんで出てきたんですけどね。
喜太郎さんは新作やってて偉いですね。新作は大変です。時代に合わせて作っていかなきゃならないんです。
昇吾は昇太の弟子なのに、新作やらないという太え野郎です。
投げやりの口上に愛が溢れている(と思う)。
その小遊三師の音頭で三本締め。
無事に口上まで終えたが、急に眠気に襲われた。
長丁場なので多めの腹ごしらえをする結果、眠くなるということは普通。今日だってそこそこ食べてきた。
ただ、今回後半で眠くなってしまったのは別の理由だろう。
もう脳内がフルに働きすぎて、脳内メモリがオーバーフローを起こしたためなのだと思う。
序盤から中身が詰まっていたがゆえ。内容落ちる高座などひとつもなかったのだから。
なのでこの後の昇吾師のマクラはよく覚えてるが、本編鈴ヶ森に入ってちょっとうつらうつらしてしまった。
親衛隊みたいなおばさまたちに、特製うちわ(だったか?)で歓迎されて昇吾師登場。
私は昇吾師、二ツ目時代ほとんど聴いてない。神田連雀亭に出てなかったから仕方ない。
どこで仕事してたのかもよく知らない。
昇吾師は、髄膜炎で入院した。生死にかかわる病気であった。
幸い、奥さんがいたのですぐに入院できた。
1週間記憶障害にもなった。目覚めると記憶が1週間飛んでいた。
倒れた際に背骨を損傷してしまった。背骨は潰れると戻らない。病気になる前は180センチあったんです。
同じ九州なのでお世話になってる文治師は、ぼくが倒れた際、先代文治のお墓に、ぼくの回復を祈ってくれたんです。
自分の寿命を差し出すから昇吾を助けてください。
とんだ勘違いです。ぼく、死んでません。
それに先代文治は神さまじゃありませんから、僕の命を助けることなんてできません。会ったことないですし。
倒れる前に、へそくりをしてました。
祝儀不祝儀に備えて、5万円もらったところを3万円だと奥さんには言って、ため込んでおいたもの。
退院してからへそくりを思い出して、奥さんに尋ねてみる。
「覚えてたの」
身内に泥棒がいました。
そして鈴ヶ森。泥棒噺の鉄板マクラができた。
この演目は、2018年に今はなき(コロナで消滅した)伊勢佐木木曜寄席で聴いた。それ以来。
新真打なのに申しわけない。ちょっとうつらうつらしてしまったのだが、確かに面白かった。たけのこのくだりも。
いい悪いとは別だが、文治師の口調がまんま出るんだなとは思ったけど。
続きます。