「でっち定吉クソブログ」検索に合わせてうんこ落語を特集しますよ

「おとっつあん、最近調子乗ってるみたいだね」

「おう、ブログには久々の登場だな息子。もともとは落語好きなので親父をおとっつぁんと呼んでいた設定だったが、最近では競馬のほうが好きみたいだな。おとっつぁんじゃなくてチョウシノットルノとでも呼ぶか」

「それでも落語も好きだ。小遊三師匠の会には行きたいね」

「おとっつぁんが調子乗ってるという指摘だが、まあ確かにそうかもしれん。このところアクセスも安定して多いしな」

「確かに、毎日Googleポータルにおとっつぁんのブログ出るもんね。俺のスマホにもいつも出てくるよ。こんなに露出が多いと、アンチも増えるんじゃないの」

「まあ、5ちゃんねるはもう3か月以上一切読んでないから気にならない。たまにコメント欄で攻撃されてもネタにして返すしな。ツイッターでつるし上げられても最近は反撃してるし」

「なるほどね。噺家さんの名前でおとっつぁんの記事が上位に出るのはそれだけ読まれてるからなのにね。その事実を受け入れないで、『この世の中は狂ったルールで動いてる』って文句吐いてるわけだ。確かにパープリンだね」

「21世紀に生まれたお前がパープリンとか言うか。まあ確かに、パーに憎まれる程度には出世したわけだ」

「そういえばなにさこれ。Yahoo!ポータルで『でっち定吉』を検索すると類推で『でっち定吉クソブログ』って出るんだけど」

「GoogleとかBingは、誹謗中傷にうるさいらしく出ないね。Yahoo!だけだ」

「これ、どういうことなんだろうね。『でっち定吉クソブログ』でなにを見つけようとしてるのかな」

「そうじゃないな。Yahoo!の検索に『でっち定吉クソブログ』を載せることが目標なわけだ。一生懸命毎日、『でっち定吉クソブログ』って検索し続けるわけだよ。そうこうするうちに同好の士が現れて、面白がってタップがリピートされるわけだ」

「これ、放っておくの? おとっつぁんらしくないね」

「そうか、じゃあ気の利いた反撃を考えてみるか」

「いよ、待ってました」

「待たせてすみませんでしたね」

「それは柳家蝠丸師匠の返しだね」

「先日な、『つまらない落語家ランキング』という検索キーワードがやはり出ていて、これを捕まえてみようと思ったんだな。それで、『つまらない落語家ランキング』だと? っていう記事を書いたのさ。しばらく時間は掛かったが、無事このキーワードで検索トップに立ったてえ次第だ」

「なるほど。すでに存在する検索ワードに合わせて記事を書くと。受注生産だね。今度は『でっち定吉 クソブログ』を捕まえて客を呼び込むわけだ。さすがはおとっつぁん、いよ、西日本一!」

「東日本なんだけどね。ところで、やはりクソブログって書かれる以上、クソについて書いてみるか。若干Google AdSenseへの影響が心配だ。広告が制限付きになるかもしれん」

「まあ、たまにはいいんじゃない。今日のテーマは、らくごとうんこ」

「うんこといえば、まずは『家見舞』だな。世話になったアニイに、掘り出し物の肥甕を持っていくという、ひどい噺」

「寄席でも掛かるのかな」

「そこそこ出るね。さらに汚いやり方では、料理から新聞紙がでてきたりする。これを聴いてトラウマになって、落語から離れる人もいるらしいね。おとっつぁんはずいぶん前にこの改良バージョンを考えたんだけど」

嫌いな噺「家見舞」

「おとっつぁんのバージョンだと、弟分たちが泣きながら料理を食うわけだ。面白いんじゃない」

「それからうんこの噺といえば、『勘定板』か」

「それは知らないな」

「あんまり出ないかな。落語によく出るコミュニケーションギャップの噺だ。行き違いでもって、そろばんの上に排泄物を載せるわけだ。手水廻しの露骨バージョンという感じ」

「さすがに汚えな」

「お前の好きな小遊三師匠は絶対やらないな。なにしろ小遊三師は、へっつい幽霊で紙を厠に落とすシーンすら描かないんだから徹底してる」

「なんで笑点でエロネタは出すのさ」

「さあな。あとはうんこ落語というと、『けんげしゃ茶屋』が名作だ。本物そっくりに粟餅をこねて、腹の調子の悪い旦那がそれを座敷に落っことして遊ぶ、趣味の悪い噺ね。ただ、一番面白い。クソだけじゃなくて、正月早々縁起でもないことばかり言う噺だ」

「上方にはすごいのがあるね」

「それから、サゲで出てくるだけだけど、『汲みたて』」

「あ、リンク先は小遊三師匠だ。綺麗ごとの好きな小遊三師も、汲みたてはやるんだね」

「まあ、別に汚い噺ってわけでもない。どっちかというと色っぽい噺。こちらでも長々書いたことがある」

「なんでサゲに突然おわい船がやってくるんだろうね」

「まあ、しょうもない喧嘩を止めるにはクソはぴったりだな」

「他にはないのかい」

「うんこの噺の真打というと、新作落語の『肥辰一代記』だな。円丈師匠からは聴けなかったけども、天どん師で聴けてよかった。全編にわたってうんこまみれの噺な」

「すごいね。なにさ肥辰って」

「おわい屋のエキスパートだ。うんこ大好きで、うんこの道を究めたい若者が弟子入りして、厳しいうんこの修行に励むんだ」

「なんだうんこの修行って」

「どうだ、クソブログらしくうんこの噺を集めてみたが」

「WBCでメキシコに勝った日に、なに書いてんだ。やっぱりクソブログだったって、新規読者に安心されるかもね」

 

(2023/3/24 追記)

ツイッターに悪口書いたヤツですが、削除ブロックして逃げました。
宴児家喧坊かよ。
一応永久に記録しておきます。

<落語家の名前で検索して、当たり前のようにでっち定吉のブログが上の方に出てくると舌打ちしてしまう(トンチンカンなことばかり書いてる人なので)>

だってさ。
https://twitter.com/uguisu_hetakuso/

作成者: でっち定吉

落語好きのライターです。 ご連絡の際は、ツイッターからメッセージをお願いいたします。 https://twitter.com/detchi_sada 落語関係の仕事もお受けします。

2件のコメント

  1. シモの噺で言うと「粟餅」なんか最高峰でしょうね。あまりに汚すぎて寄席でも掛からない、という。面白さも汚さもずば抜けてます。雲助師匠がお演りになるのかな?

    1. いらっしゃいませ。
      粟餅は聴いたことがありません。
      私にとっては、原点である上方の「けんげしゃ茶屋」がスタンダードですね。汚い噺なのに、日本の話芸に出たという点で偉大です。

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