新宿末広亭6 その3(三遊亭円楽「うつけもの」と寄席のマナー)

出囃子、元禄花見踊りが鳴る。 円楽党交互は、この日は元王楽の七代目円楽師。他は兼好、萬橘といつものメンバー。 円楽党交互枠はすっかり定着しているのだが、なにしろ末広亭にあまり来ないもので、実際に遭遇するのは私は初めてだ。 … 続きを読む

鈴本演芸場12 その1(古今亭駒治「車内販売の女」)

珍しく連休中にどこか連れてけと言われた。よし、いいのを見繕いましょう。 普段夜は出歩きにくい分、夜席へGoだ。 鈴本演芸場の4月下席は人間国宝雲助師の主任で、廓噺ネタ出し。 べらぼうコラボ企画。 楽日の30日は「木乃伊取 … 続きを読む

スタジオフォー巣ごもり寄席9(下・柳家吉緑「厩火事」)

青森さんは粗忽長屋、ただし新作口調であり、日常の噺を語るように噺に入る。 人が集まっているのでかき分けるようにやってきたら、ここに出た。なにがあるんですかと町役人に訊いているのは大工の八っつぁん。訊かれる前に名乗っている … 続きを読む

スタジオフォー巣ごもり寄席9(上・三遊亭青森「粗忽長屋」なのか?)

15日昼は、文京シビックセンターの雲助・三三二人会がまだあるようなので予約しかけたが、もうちょっと気楽な会にする。 巣鴨スタジオフォーの巣ごもり寄席。 2023年末以来。2024年はなぜかこの会一度も来なかった。 二ツ目 … 続きを読む

笑福亭鶴二「粗忽長屋」(ラジ関寄席)

ラジオと配信は、私は上方落語中心である。 東京落語だけだと煮詰まるので、ありがたいことである。そして、思わぬ出逢いも待っている。 火曜日更新の神戸新開地喜楽館「元気寄席」の配信も非常によかった。 ただ、さらによかったのが … 続きを読む

神田連雀亭ワンコイン寄席54(上・柳家小はだ「粗忽長屋」)

月曜に池袋で、白鳥師の「3年B組はん治先生」を聴いてきた。 記事の反響は上々で、アップから24時間で個別アクセスが400を突破した。 この新作落語のストーリーは、「弟子が師匠を訴えた」ところからスタートしている。 その張 … 続きを読む

桃月庵白酒「粗忽長屋」(産経らくご配信)

このところネタが豊富であったが、配信に戻ります。 産経らくご、柳家喬太郎師の「肥辰一代記」再度聴いたらちっとも悪くなかった。 因縁を付けてしまいました。申しわけありません。 なんで最初「喬太郎落語としては例外的にダメな一 … 続きを読む

笑福亭松喬「月に群雲」は門外不出の噺

昨日の女芸人THE Wは楽しんで観せてもらったのだが、ブログ1日のネタにするほどでもなく。 唯一話を広げられそうなテーマが、ギャルネタのエルフを観て考えたこと。 落語もそうなのだが、「人の好さ」が発散されている舞台ってい … 続きを読む

用賀・眞福寺落語会3(下・柳家小ふね「粗忽長屋」)

粗忽長屋というものは、マメでそそっかしい八っつぁんと、無精でそそっかしい熊さんを描くもの、のはずだ。 だが小ふねさんに掛かると、二人とも同じ系統の粗忽の分身である。 二人は主観が強すぎるのに、しかし分身から相互の働きかけ … 続きを読む

落語には、サゲより大事な「いただき」がある(下)

今やアクセス1日800、月別閲覧数5万超を誇る当ブログだが、時としてまるでお客さんの来ない記事もある。 1年前に書いた続き物だが、上中下3回に分ける想定でいた。 当時「中」のアクセスがあまりにも低かったので、途中で打ち切 … 続きを読む