寄席の日-浅草演芸ホール

6月の第一月曜である6日は、年の一度の「寄席の日」であった。 国立演芸場はあまり安くならないので除外し、入場料半額になる4つの寄席、どこへ行くべきかしばらく悩んでいた。 「お江戸広小路亭」などは安くならない。やっぱり「寄 … 続きを読む

嫌いな噺「家見舞」

古典落語というものは、基本的に何度も同じ噺を聴くことになる。 「また同じ噺か・・・」とため息をついているようでは、落語好きを名乗れない。 そうはいっても、掛かると嬉しい噺もあり、いっぽうでちょっと嫌だという噺もなくはない … 続きを読む

アニメ「昭和元禄落語心中」の落語/第三話

アニメ「昭和元禄落語心中」第三話に出てくる落語につきいろいろ書いてみます。 子ほめ 初高座でウケなかった噺。初太郎と差が開いて焦っている菊比古は、またもがんばって稽古している。 初太郎からは、師匠の言いつけどおり無理に声 … 続きを読む

アニメ「昭和元禄落語心中」の落語/第二話

アニメ「昭和元禄落語心中」第二話に出てくる落語につきいろいろ書いてみます。 野ざらし のちの助六、子供時代の信さんが弟子入りを賭け、七代目八雲師匠の前で一席やってみる。 なんでも、 明烏 よかちょろ 船徳 芝浜 らくだ … 続きを読む

アニメ「昭和元禄落語心中」の落語/第一話

もう終わってしまったアニメの番組内で登場した落語について解説、というか好きなことを書いていくことにします。 今日は第一話。 死神 与太郎が、有楽亭八雲師匠の刑務所慰問で聴いた噺。弟子入りのきっかけである。 刑務所慰問とい … 続きを読む

小言幸兵衛

「日常」に、おかしな事象、おかしな人物を放り込むと落語になる。私はこう理解している。 この定義にオリジナリティはたぶんないと思う。落語に限らず物語の作り方は同じようなものだから、似たようなことを言ってる人はたくさんいるで … 続きを読む

瀧川鯉昇

芸協のリーサルウェポン? 鯉昇師匠について。 先に触れた故・春風亭柳昇師の弟子であり、春風亭昇太師の兄弟子である。世間での知名度はさほどではないと思うのだが、今いちばん面白い噺家さんだ。弟子が14人もいるというのもすごい … 続きを読む

校長先生のマクラ

定期購読 マクラには大きく分けて、噺家さん自身のことを話す部分と、掛ける噺のフリになっている部分とがある。 前者はもちろん、後者も通常はカブらない。噺がつかないようにネタ帳で管理していれば、噺の付属品たるマクラがつくこと … 続きを読む

待ってました!

出囃子に乗って舞台の袖から噺家登場。 客「待ってました!」 噺家「ありがたいですねえ、『待ってました』。こないだ、下りるときに『待ってました』って言われまして、張っ倒してやろうかと」 お声が掛かる、一部の噺家さんならでは … 続きを読む

落語についていろいろ考える

落語というのは懐の広い演芸である。横丁のご隠居と、八っつぁんの他愛のない会話も落語。恩返しに来た狸がサイコロやお札に化けるのも落語。忘れた道具を取りに、もう一度大蛇に呑み込んでくれと頼むのも落語。落とした金を拾いに船から … 続きを読む