噺家と素数蝉

「師匠、おはようございます。蝉丸が参りました」 「おお、蝉丸。でかしたな」 「ええ、不肖眠々亭蝉丸、文化庁芸術祭大賞受賞と相成りました。これも師匠のご指導のおかげと心得ます」 「また大仰だな。とにかく大賞獲ったんだから大… 続きを読む 噺家と素数蝉

ホリエ○ンの新呼称を考える

「こんちはご隠居さん、忙しいですか」 「おや八っつぁん。ちょっと考えごとをしてたんだがちょうどよかった。お前さんの意見を聞かせておくれ。まあお上がり」 「考えごとね。やっぱり小林麻耶はバイデンを批判したから消されたのかっ… 続きを読む ホリエ○ンの新呼称を考える

春風亭柳好「唖の釣り」

毎週浅草お茶の間寄席を録画しているが、このところ刺激が少なくていけない。 とはいえこの番組は、浅草演芸ホールの番組を切り取って放映するもの。 寄席自体、ぬるま湯のような空間なのだから仕方ないこと。ぬるま湯を味わいに寄席に… 続きを読む 春風亭柳好「唖の釣り」

桂阿か枝「厩火事」(ABCラジオなみはや亭より)

東京落語の演目のうち、8割は上方由来とされている。 明治以降にどっと入ってきたのだ。だが、逆に言うと2割は江戸由来。 最近では逆に、東にしかなかったはずの演目が多く、上方に移入されるようになってきている。 演目のバラエテ… 続きを読む 桂阿か枝「厩火事」(ABCラジオなみはや亭より)

国立演芸場11 その4(瀧川鯉八「長崎」)

今日の主役、鯉八師はフォークの名曲「悲しくてやりきれない」の出囃子で登場。 鯉八師の出囃子を聴くのが初めてで、こんな曲を使っているとは知らなかった。ちゃお。 この披露目に来るか、連雀亭ワンコイン寄席か迷った最大の理由は、… 続きを読む 国立演芸場11 その4(瀧川鯉八「長崎」)

国立演芸場11 その3(瀧川鯉八真打昇進披露口上)

バイオリン漫談のマグナム小林先生は、常に同じ構成、同じ客いじりの予定調和高座なのは不満。 すごいことやってるのにもったいないな。 落語協会の「のだゆき」先生にもかつてそういう印象を持っていたが、最近は結構変えてきている。… 続きを読む 国立演芸場11 その3(瀧川鯉八真打昇進披露口上)

国立演芸場11 その2(春風亭鯉枝「ディス・イズ・ア・ペン」)

続いて、実は楽しみにしてきた鯉枝師。今日の主役、鯉八師と同じく新作専門の人。 瀧川一門にも春風亭の亭号の噺家が複数いるが、いずれも襲名によるもの。鯉枝師だけは、師匠が春風亭から瀧川に亭号を改めたのに、変えようとしなかった… 続きを読む 国立演芸場11 その2(春風亭鯉枝「ディス・イズ・ア・ペン」)

鈴本演芸場5 その4(入船亭扇辰「甲府い」)

ヒザ前は三遊亭白鳥師。林家彦いち師との交互。 白鳥師、ずいぶん痩せたのでは。 トリの扇辰師は、江戸っ子に見えるけど私と同じ新潟ですと。 たい平師の代バネで、客のおばちゃんの行為によりサゲ前に緞帳が下りてしまうという話。 … 続きを読む 鈴本演芸場5 その4(入船亭扇辰「甲府い」)

鈴本演芸場5 その3(橘家圓太郎「棒鱈」)

仲入りは圓太郎師。寄席でもって実に頼りになる師匠。 私は池袋でお見掛けすることが多い。 米大統領選を報じるテレビを視ていて、「大統領」という言葉の由来を知ったという圓太郎師。 初代市川左團次は明治座のオーナーだったので、… 続きを読む 鈴本演芸場5 その3(橘家圓太郎「棒鱈」)