てんてこてん

なにか古典落語の演目を取り上げて、つついてみたいと思います。 もう昨年末の放送(さん喬一門会)になるが、「柳家喬太郎のようこそ芸賓館」で流れた、柳亭左龍師の「棒鱈」がとてもよく、このところ続けて聴いている。今回はこれを。 … 続きを読む

二番煎じ

このところ、「日常の世界で通常の登場人物が活躍する落語」を選んで聴いている。 古典落語でも新作落語でも、日常からの飛躍の少ない噺は残りにくいという仮説を立てている。既存の演目につき、「残っている理由」「こうすれば残せる」 … 続きを読む

うぞうむぞう

汲みたて/掛取萬歳 このところ、「日常の世界で通常の登場人物が活躍する噺」について考えている。 「世界・登場人物のいずれかに、日常からの飛躍がない噺は、後世に残りにくい」という仮説にのっとり、それにも関わらず残っている噺 … 続きを読む

ダシカン

ここしばらく、落語の成り立ち、発想というものについて考え続けている。そして新作落語はどう作ればよいのか。 落語をやたら分類して悦に入るのも野暮ではあり、このことは心に留めておきたい。 桂枝雀師が「サゲの分類」というものを … 続きを読む

夢の酒

先日息子を池袋デビューさせた際の話を引っ張ります。決してネタ切れではなく、それだけこの日の池袋が充実していたのです。柳亭左龍師匠が、「夢の酒」を出していた。噺としては珍しいほうの部類だろう。夢ネタには「天狗裁き」があって … 続きを読む

うんでば

うんでば。落語にそんな演目はありません。本当は泥棒噺の「締め込み」。でもこの噺のタイトル、「うんでば」だったらいいのにと思っている。 寄席でたまに聴く噺。留守宅を物色中の泥棒。亭主八五郎が帰ってきたので慌てて隠れるが、そ … 続きを読む

一目上がり

NHKで朝やってる「演芸図鑑」。録画を見てみたら柳亭小痴楽が出ている。二ツ目さんが出るのは珍しいが、芸協期待のホープではあります。 この番組、世間で軽く見られることが多いと思うのだ。噺家さんからも、ネタ扱いされている気が … 続きを読む

宿屋仇の穴

落語の噺には、先日ご紹介した「禁酒番屋」のように隙なくできあがっているものもあれば、矛盾だらけで整合性の取れないものもたくさんある。 矛盾だらけの噺がつまらないかというと、さにあらず。矛盾など気にならないという場合が多い … 続きを読む

禁酒番屋

《在沖縄米軍、外出・飲酒制限命令を緩和》 というニュースが出ている。 そもそもこのニュースの前、6月7日に米軍では禁酒令が出ている。先の、軍の飲酒運転事件を受けてのものだ。 ああ、酒の不祥事が発生したので酒を取り締まる、 … 続きを読む