柳家喬太郎「擬宝珠(ぎぼし)」

先日久々に末広亭に行って、持ち時間の短さにより、変なところで切れてしまう落語を多数聴いてきた。 寄席、特に新宿がそういうところだというのはもとより理解している。 だが、そういう尺の高座が多数あり、その尺に合わせた落語が求 … 続きを読む

柳家三三「元犬」

円丈師を聴いた3日の新宿末広亭で、もっとも衝撃を受けた演目、柳家三三師匠の「元犬」について。 「元犬」という噺を寄席で聴いた経験は、前座から、というのがほとんどである。前座がやらなかったからといって、後の師匠がこれ幸いと … 続きを読む

「大工調べ」の訴訟論

お白洲ものの落語がある。 「大工調べ」「帯久」「三方一両損」「佐々木政談」「鹿政談」など。変わったところでは、もっぱら入船亭扇辰師が手掛けている「さじ加減」などという噺がある。 本来、お奉行さまがいちいち訴訟を指揮するわ … 続きを読む

転宅

橘家文蔵襲名披露、初日の演目は、十八番の「転宅」でした。 泥棒の噺は、お客の懐を取り込む縁起担ぎでめでたいとされている。そういう意味では、先の演者が泥棒ものを出してもいいわけだが、文蔵師に気を遣ってやらなかったのだろう。 … 続きを読む

てんてこてん

なにか古典落語の演目を取り上げて、つついてみたいと思います。 もう昨年末の放送(さん喬一門会)になるが、「柳家喬太郎のようこそ芸賓館」で流れた、柳亭左龍師の「棒鱈」がとてもよく、このところ続けて聴いている。今回はこれを。 … 続きを読む

二番煎じ

このところ、「日常の世界で通常の登場人物が活躍する落語」を選んで聴いている。 古典落語でも新作落語でも、日常からの飛躍の少ない噺は残りにくいという仮説を立てている。既存の演目につき、「残っている理由」「こうすれば残せる」 … 続きを読む

うぞうむぞう

汲みたて/掛取萬歳 このところ、「日常の世界で通常の登場人物が活躍する噺」について考えている。 「世界・登場人物のいずれかに、日常からの飛躍がない噺は、後世に残りにくい」という仮説にのっとり、それにも関わらず残っている噺 … 続きを読む

ダシカン

ここしばらく、落語の成り立ち、発想というものについて考え続けている。そして新作落語はどう作ればよいのか。 落語をやたら分類して悦に入るのも野暮ではあり、このことは心に留めておきたい。 桂枝雀師が「サゲの分類」というものを … 続きを読む

夢の酒

先日息子を池袋デビューさせた際の話を引っ張ります。 決してネタ切れではなく、それだけこの日の池袋が充実していたのです。 柳亭左龍師匠が、「夢の酒」を出していた。 噺としては珍しいほうの部類だろう。夢ネタには「天狗裁き」が … 続きを読む