宿屋仇の穴

落語の噺には、先日ご紹介した「禁酒番屋」のように隙なくできあがっているものもあれば、矛盾だらけで整合性の取れないものもたくさんある。 矛盾だらけの噺がつまらないかというと、さにあらず。矛盾など気にならないという場合が多い… 続きを読む 宿屋仇の穴

禁酒番屋

《在沖縄米軍、外出・飲酒制限命令を緩和》 というニュースが出ている。 そもそもこのニュースの前、6月7日に米軍では禁酒令が出ている。先の、軍の飲酒運転事件を受けてのものだ。 ああ、酒の不祥事が発生したので酒を取り締まる、… 続きを読む 禁酒番屋

落語のアホバカ「鷺とり」編

先に、落語最強のアホは「天狗さし」の主人公だと書いた。今回は、それにも劣らないアホとそのアホが活躍する噺について。 上方落語「鷺とり」の主人公は名なしのアホである。この主人公は、思考回路が常人とちょいと異なるが、「頭の働… 続きを読む 落語のアホバカ「鷺とり」編

落語のフレーズを唱えてみよう

落語のフレーズには、そこだけ覚えたくなるものが多い。 寿限無寿限無 五劫のすりきれ 海砂利水魚の水行末 雲来末 風来末 食う寝るところに住むところ やぶらこうじのぶらこうじ パイポパイポ パイポのシューリンガン シューリ… 続きを読む 落語のフレーズを唱えてみよう

嫌いな噺「家見舞」

古典落語というものは、基本的に何度も同じ噺を聴くことになる。 「また同じ噺か・・・」とため息をついているようでは、落語好きを名乗れない。 そうはいっても、掛かると嬉しい噺もあり、いっぽうでちょっと嫌だという噺もなくはない… 続きを読む 嫌いな噺「家見舞」

小言幸兵衛

「日常」に、おかしな事象、おかしな人物を放り込むと落語になる。私はこう理解している。 この定義にオリジナリティはたぶんないと思う。落語に限らず物語の作り方は同じようなものだから、似たようなことを言ってる人はたくさんいるで… 続きを読む 小言幸兵衛